がんを治した私が実際に食べた最強の食事 

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がんを治した私が実際に食べた最強の食事 (主婦の友ヒットシリーズ)

がんの三大療法(手術、放射線、抗がん剤)のめざましい進歩のおかげで、がんは一時的に抑え込むことができるようになりました。

しかしそれで、がんが治ったわけではありません。

がんは自己治癒力(免疫力)や栄養状態が低下して起こる全身の病気です。これを改善しなければ、いずれまた再発したり、新たながんが発生することになります。

三大療法は患者さんの体に大きなダメージを与えます。

手術や抗がん剤などの治療を繰り返すうちに、体は痛めつけられ、体力も著しく低下。

最終的には栄養不足や体力不足、さらには生きる気力すら失い、やがて力尽きて亡くなってしまうのです。

がんに最終的に打ち勝つためには、患者さんの体力や免疫力を高めることが重要になります。その方法がこれから紹介する「セルフ治療(自分で治す治療)」。

私たちeークリニックの医師たちが、大勢のがんサバイバー(3期以上のがんからの生還者)から学び、導き出した方法です。

医者はがんを治す助言者の一人にすぎません。「自分が主体となって治す」という気持ちがなくては、がんに勝つことはできないのです。

eークリニック医師・医学博士岡本裕

① メンタル 進行がんが治った人に共通するのは考え方

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自己治癒力を高める「セルフ治療」は、お金があまりかからず、自宅で繰り返しできて、副作用もありません。

セルフ治療は、大きく分けて3つあります。

① メンタル(考え方とストレス対処)

②食事(栄養確保)

③運動(血行や自律神経のバランスをよくする)

いわばこの3つが【がんサバイバーの条件】なのです。

セルフ治療の効果を高めるには、その前提とし「24時問のリズム」を見直して整えることが重要です。

また1つだけをやってもあまり効果は期待できませんので、3つをまんべんなく、バランスよく行うことが重要なポイントになります。

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がんを治すうえで最も大切なことは、患者さん自身が「治る」「治そう」と思い、がんを必要以上に怖がりすぎないことです。

メンタル面のキーワードとして、「自立心」「柔軟に変わる勇気」「死生観をもつこと」が挙げられます。

まず、がんは自分で治すものと自覚し、医者まかせにせず自立心をもつこと。

死生観をもつというのは、よい意味での開き直り。「やるだけやったから、あとは運命にまかせよう」といった覚悟や悟りに近い心境です。

こうした心の状態が、自己治癒力を高めるのです。

また旅行、映画、読書、習い事、勉強、恋愛など、なんでもよいのですが、自分が夢中になれるものや生きがいをもっていると、免疫力が高まることがわかっています。

(中略)

② 食事 食生活の改善なしにがんは完治できない

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【がんサバイバーの条件】の2つめは、栄養をしっかりとることです。

がんは正常細胞を直接攻撃するわけではありません。

がんで亡くなるのは、がん細胞が増殖するために大量の栄養を独り占めするので、正常な細胞が栄養不足におちいることが原因です。

これを防ぐには、がん細胞を増やさないことと、正常細胞が栄養不足にならないようにすること。

そのためには、栄養をしっかりとることが大切になってきます。

とくに三大療法(手術、放射線、抗がん剤)を受けると、体力を消耗するので、治療の前後はふだん以上に栄養をとる必要があります。

最終的に、がん細胞を抑え込むのは3大療法ではなく、患者さんの自己治癒力。それは栄養のとり方と密接に関わっています。

食生活の改善なしに、がんの完治は考えられません。

(中略)

③ 運動 不安で眠れない人こそ毎日の運動が必要!

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【がんサバイバーの条件】の3つめは運動。

適度な運動は全身の血液循環をうながし、自律神経のリズムを改善して、「気」の流れをよくします。

私たちの体は60兆個もの細胞から成り立っています。また腸内には100兆個もの細菌たちが共生しています。

これらの細胞と細菌たちが、うまくその機能を発揮してこそ、健康でいられるのです。

これら膨大な数の細胞と細菌は、精巧なコントロールシステムが支配し、さまざまな機能を調節しています。

このコントロースシステムをになっているのが、血液循環と自律神経、そして気の流れなのです。

私たちがとった栄養が、全身の細胞に行きわたるため、また老廃物や有害な異物を細胞から運び去るためには、血液が滞りなく流れていることが重要です。

また自律神経は、体の「オン・オフ」を司っています。

オフ(副交感神経優位)のときは体をしっかり休め、傷ついた細胞を修復し、明日のオン(交感神経優位)のために自己治癒力を回復しなければなりません。

気は中医学(中国の伝統医学)の考え方で、一種の生命エネルギーのこと。

血液循環と自律神経、気の流れの3つを改善することで、自己治癒力は発揮されます。

がんの改善のために、激しい運動は必要ありません。1人でできる「ゆるい運動」がおすすめです。

最も手軽なのはウォーキング。まずは1日6000歩を目標にして、慣れてきたら1万歩まで伸ばしましょう。

(中略)

余命宣告から見事生還。がんを治した名医と、がんサバイバーが教える「生き抜く力がよみがえる食事法」が満載です。

自宅で・自分で・手ごろに実践できる食事療法でがんは治せる!

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