三河みりんで味わうプチマクロ料理 西邨 マユミ (著)

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三河みりんで味わうプチマクロ料理

プチマクロ料理とは 西邨マユミさんが提唱する料理法

「プチマクロ」とは西部マユミさんが提唱されている食事法のこと。久司道夫氏のもとでマクロビオティックを学んだ西邨さんが、「もっと多くの人にマクロビオティックを取り入れてもらいたいと思い、考案されました。

「プチマクロ」って?

「プチ」とはフランス語の“小さい、かわいい”を意味する言葉。それが「マクロビオティック」と結びついた、西都さんによる造語です。

“難しいものや“厳格さ”が時にイメージとして付いて回るマクロビオティックを、誰でも簡単に実践できて、多くの人に取り入れてもらうために提唱されています。

忙しく働く人たちゃ料理に不慣れな人たちにもぴったりの食べ方です。

そして、何よりも「おいしい」ということ。体に良くてもおいしくなくては続けることはできませんから。

500年のみりんの歴史!

みりんの誕生については、「練酒」 や「白酒」などの甘いお酒の腐敗防止のため、日本に古くからある焼ちゅうが加えられてみりんが生まれたという説と、戦国時代に中国から「蜜淋(ミイリン)」としう甘いお酒が伝来したという説があります。

江戸時代になると、 お酒に弱い女性でも飲むことができる甘口の高級なお酒として人々に受け入れられました。

それが江戸末期になると料理のコクや旨みを引き出す調味料として重宝されるようになり、そこから現在へとつながる調味料としての歴史がはじまったのです。

その後、社会が安定してきた明治や大正時代には、全国的に滋養飲料や割烹調味料としてみりんの消費が増加しました。

そして、時代を経るごとに甘みや旨みの濃いものが求められるようになり、大正末期から昭和初期にかけて今日に通じるような濃厚なみりんが造られるようになりました。

世界に通じる「みりん」の魅力

私がマクロビオティックの授業をするときには、みりんを「日本のクッキング・ワインだよ」と、説明することもあります。

「これはそのまま飲んでも甘くておいしいけれど、お砂糖が入っているわけじゃない」というと、みんな口々に「試してみたい!」と言いますね。だから、みんなに飲ませてあげるんです。

味を知っている人はほとんどいませんから。
お料理に使う前に、まずそこから始めます。だからこそ、良いみりんでないと紹介できない。

三河みりんが素晴らしい理由のひとつは、「飲んでもおいしいみりん」あることだと思います。どこの国でも自分たちの国にないものには、興味を示してくれますよ。

「照り焼きソースはこうやって作るのか!」とかね。

海外ではみりんではなく砂糖を使ったり、バルサミコ酢が入っていたりすることも多いですから。

本物の照り焼きソースを教えてあげると、感動されます。

海外の方は、日本の食べものには何でも砂糖が入っているのかと思っている節があるんですが
(実際、甘辛い味付けは多いですよね)、私はお砂糖の代わりにみりんを使うことを提案しています。

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そのほうがすっきりとした甘さに仕上がっておいしいし、体にもいいですから。

西洋料理にも、みりんは使えます。この本では、トマトソースやカレーにも、みりんを入れていますが、酸味や辛味のカドが取れ、グッと食べやすくなるんです。

また、「三河みりん」は、素材の味を邪魔しません。砂糖と違でい、たくさん入れても甘ったるくならないうえ、素材の風味が際立ってくるのがいいところ。

また、今回のレシピを作成していて気が付いたのは、粉ものの臭みがなくなるということ。マクロビオティックでは、卵や乳製品を使わないので、粉っぽさが残ることがあるのですが、みりんを少し入れるだけで、それも気にならなくなります。

素材が持つ甘みは、塩で引き出すことができますが、甘みを加えたいときは、やはり砂糖ではなく、みりんを使ってみてほしい。

西洋料理でも、「砂糖の代わりにみりん」を、ぜひ試してみてください。

三河みりんで味わうプチマクロ料理

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