スピーカー革命 【倍音・共鳴・自然音】で なぜ病が癒え、氣が整ってしまうのか?! 船瀬俊介(著)

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スピーカー革命 【倍音・共鳴・自然音】で なぜ病が癒え、氣が整ってしまうのか?!

全身の体細胞すべてに音を感知するアンテナが存在していた⁉︎

甦るピタゴラスの叡智–あなたのぜったい知らない【脊髄系聴覚(中空ストローファイバー)】へのいざない!ついに波動医学の核心へ

スピーカーの人工音は、心と身体の害になることが明らかになりました。

音響革命へのヒントも盛りだくさんですオーディオ業界も盲点だった「倍音」効果


プロローグ「生演奏」(自然音)VS「スピーカー」(人工音)――どうして感動は、ちがうのだろう?

オーディオ業界も盲点だった「倍音」効果

●「音響チェア」奇跡の調べ

――その音響体験に驚愕した。生まれて初めて体感する音の響きである。

わが身を、ゆったりと黒革張りの豪華な安楽椅子に横たえている。その妙なる音楽の調べは、背中から響き、全身を包みこむ。

それは、あたかも自分の身体が、音楽ホールになったかのようだ。はやくいえば、身体の内側から妙なる歌声が、楽器の音密が朗々と湧き起こる。

女性のソプラノは澄み切った天空の調べである。
男性ボーカルは高らかに響く天空の朗唱である。

その人生初の音響体験に、心身とも酢いしれた。

わたしが身を横たえたのは「音響免疫チェア」である。(写真1)

それは、波動医学の原理を応用している。背中の部分には、七個のスピーカーが配置されている。(図1)

それらは、東洋医学でいう経絡・チャクラの位置に装備されている。(図2)

さらに七つのスピーカーの前面には中空ストローファイバー層が装着されている。(図3)

その「網状構造体」こそ、スピーカーの「人工音」を、妙なる調べの「自然音」に変換する秘密の装置なのだ。

●「人工」「自然」を分ける倍音

この「音響チェア」を開発したのは跨アイン興産、会長の西堀貞夫氏である。

彼は約―二〇〇件もの特許を誇る日本の発明王である。

東京、五反田の研究室でお会いした西堀氏は、八〇近いとは思えぬオーラを放っていた。

わたしは、感に堪えて「音響チェア」の感動を語った。

「普通のスピーカーとは、まったくちがいますね!」

西堀氏は、自信に満ちたほほ笑みでこう答えた。

「……『倍音』の響きなのです」

さらに、解説する。

「スピーカーは人工音なのですが、音響チェアは自然音なのです」

その「人工」と「自然」、両者を明確に分けるのが「倍音」だという。これは、初めて聞いたという人が、ほとんどだろう。

●オーディオ業界、最大の盲点

それどころか、オーディオ業界関係者ですら、初耳の人がいるのではないか。

この「倍音」効果こそ、スピーカー技術者、オーディオ業界にとって、最大の盲点といえるのだ。

まず、現代のスピーカー技術には、三つの限界がある。一つは、デジタル音源である。それはCDが典型だ。

アナログ音瀕から可聴域以外の周波数をカットしている。具体的には二〇ヘルツ(ヘルツ)以下の低周波、二万二〇〇〇ヘルツ以上の高周波を削除している。

「耳で聞こえない音域だから、カットしてもかまわない」

この単純な発想が、計らずも昨今のCD凋落の最大原因となった。

二つは、デジタル波形である。アナログ音は、音波の波形を、そのまま再現している。これに対して、デジタル波形は階段状だ。(図4)

CDサウンドは実にクリアだが、どこか不自然な感じがする。聴いているとなぜか疲れる。それは、だれもが無意識に感じることである。

最近、大手家電量販店のオーディオ売り場でおどろいた。

CDプレーヤーが姿を消している!そして、LPプレーヤーばかりになっているのだ。

あるメーカーなど、LPプレーヤーの売り上げが一年で一〇倍という。これは、ひとびとが「人工音」より「自然音」を本能的に求めている証しである。

三つは、スピーカー振動板の限界である。スピーカーは、振動板を震わせて、音波を発生させる。

高性能スピーカーほど、原音に近くなる。オーディオ技術者は、「自然音」を再生するため、それこそ心魂を傾ける。

マニアも原音を忠実に再生する機器を求め、代価を惜しまない。

しかし、生演奏と……どこか……ちがう。そのちがいこそ、「倍音」のちがいなのである。

「倍音」――整数倍の周波数が無限に広がる!

●バイオリン名器、神秘の調べ

たとえば、バイオリンの名器と絶賛されるストラディバリウス。その弦から発する調べは、天上の音色のように美しく、魂をふるわせる。

しかし、その音をマイクで集音してスピーカーで再生すると……どこか……ちがう。

これは、生演奏を聴いたときと、スピーカーで聴いたときに感じる、違和惑だ。その謎を解くのが「倍音」効果なのである。

「倍音」とは、次のように解説されている。

「……『倍音』とは、楽音の音高とされる周波数に対し、2以上の整数倍の周波数を持つ音の成分。(図5) 1倍の音、すなわち楽音(原音)の音高とされる成分を『基音』と呼ぶ」(ウィキペディアフリー百科事典)

「自然音」つまり生演奏が、スピーカーの「人工音」と異なるのは、この「倍音」効果の差なのである。

●「自然音」は「倍音」である

なぜなら――

「……弦楽器や管楽器などの音を正弦波(サインウェーブ:図6)成分の集合に分解すると、元の音と同じ高さの『波』の他に、その『倍音』が多数現れる」(同)

「自然音」とは「自然素材」が発する音である。

それは、無限の「倍音」を生じさせながら拡散していく。中空の筒内でも同じだ(パイプオルガン効果)。(図7)

小川のせせらぎの音に、癒されるのは、「倍音」の作用による。仏具の「おりん」の澄んだ音色は、祈るひとの心を安らかにする。それも、「倍音」の癒しの効果なのである。

●全身細胞で音を〝聴いて〟いる

「自然素材」は「倍音」を生じる。しかし、スピーカーの人工「振動」は「倍音」を生みにくい。

わたしは「倍音」の神秘に驚嘆する体験をした。それは、サヌカイトの響きを聴いたときである。

これは、四国の讃岐地方で採れる鉱石で、古くから地元で〝力ンカン石〟呼ばれ、叩くと奥深い神妙な音色を発する。(図8)

この調べを聴いた人は、だれしも深遠な心身の癒しを感じる。科学解析によれば、この石の響きは五〇万ヘルツ以上にたっする周波数を持つという。

人間の高音可聴域より、はるかに高い周波数だ。

耳に聞こえないはずの響きに、なぜ人体は癒されるのだろう?

じつは、ここがもっとも重要なポイントである。人間は「耳」だけで音を「聴いている」のではない。「全身」細胞で「聴いている」のだ。

東北大学研究チームは、すべての体細胞表面に「音」を感知する〝アンテナ〟の存在を確認している。(図9)

だから、五〇万ヘルツという可聴域をはるかに超える評きも感知している。

そして、心身は感動に震えるのである。耳で聴いているのではない。体で聴いているのだ。

スピーカー音は平板、音響チェアは立体的

●業界も盲点のコロンブスの卵

「音響チェア」の感動も、同様だ。この椅子には、「人工音」を「自然音」に変換する装置が工夫されている。

それが、中空ストローファイバー層である。(図10)

「倍音」はパイプ中空内でも発生する。(図7)

この原理を応用したのがパイプ・オルガンである。天井まで届く無数のパイプが
、オルガン「人工音」の「倍音」を無限大に増幅させ、神々しい響きに変換するのである。

「中空ストローファイバー」による同じ〝パイプ・オルガン効果〟で、「音響チェア」は、スピーカーの「人工音」を「倍音」豊かな「自然音」に変えるのである。(図11)

これは、スピーカー技術者やオーディオ業界にとっても、最大の盲点だったのではないかまさに、コロンブスの卵……!

●座るべし!百聞は一聴に如かず

ここまで読んでも半信半疑のはずだ。音響のプロを自認するオーディオ技術者なら、なおさらだろう。

まずは――百聞は一聴に如かず――。

「音響チェア」に座って、その驚異の音を体感されることを、おすすめする。もっとも、わかりやすいのは従来スピーカーとの比較だ。

「音響チェア」はDVDとも接続可能。巨大画面を前に、「音響チェア」に座る。その音響効果は大迫力だ。つぎに「音響チェア」の音源を切る。

するとテレビのスピーカーから出る音がウソのように平べったく貧弱なのにおどろく。「音響チェア」にシフトする。音はたちまち生命力をとりもどす。

音が立体的に立ち上がり、即やかで、伸びがある。このちがいは、誰が聴いてもはっきりわかる。

わたしは、執箪に疲れたら、自宅の「音響チェア」に横になる。そして、ユーチューブのソフトジャズに身をまかせる。

これは、オーディオ・マニアのかたにぜひ、おすすめである。まるでジャズ「生演奏」の舞台にいるようだ。

サックス、ドラム、ピアノ、クラリネットなどに囲まれているような錯覚を覚える。

それぞれ楽器の配置がはっきりわかる。つまり、音響が立体的に体を包む。

ちなみにオーケストラは、大迫力でまさに指揮台に立っているかのようだ。

●地上からスピーカーが消える日

「これ一台あったら、高級オーディオはいらないナ……」

ふと思ってしまうほど、その「自然音」(アコースティック・サウンド)は圧倒的だ。この「音響チェア」の前に立ったオーディオ専門家の一人は絶句……。

「こんな澄み切った高音は、生まれて初めて聴きました!」と、目を輝かせた。まさに、中空ストロファイバー層のなせる技……。

「人工音」スピーカーの前に「変換層」を装着するだけだ。それで、「自然音」の「倍音」効果が発生する。なんとあっけないことだろう。

なら、地球上のすべてのスピーカーに、この中空の「網状構造体」を装蒲すればよい。

これは――。

まさに「スピーカー革命」である。それと同時に「オーディオ革命」と確信する。

世界中のスピーカーが、地上から消え失せる。そんな日も、近いのではないか……。