爪で健康診断!爪もみで自律神経が整い免疫力がアップする

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血流が良くなることで免疫力がアップする爪もみ。

副作用がないため、子どもから年配の方まで誰にでもできるのが魅力の一つです。また、健康のバロメーターである爪は、色や形から健康状態も分かります。

爪もみの効果や正しいやり方について、気血免疫療法会 VE&BI 治療院 院長の鳴海理恵さんに伺いました。

取材・文◎岡田光津子 写真◎漆戸美保

健康の基盤を作る〝爪もみ”

世の中には、健康にいいとされるアイテムや方法があふれています。でも、万人に良いと言い切れるものは、そうありません。

なぜなら、体質や生活習慣によって、必要なものが異なるからです。

そうした中、気血免疫療法会 VE&BI治療院 院長の鳴海理恵さんは「爪もみは万人の健康に貢献できる」と確信しています。

鳴海さんが爪もみを考案した背景には、父であり医師であった故・福田稔氏が確立した、気血免疫療法の概念が色濃く息づいています。

「爪の際にある井穴というツボを刺激し、体内の毒素を抜く井穴療法という方法があります。それを応用し、誰でも手軽にできるホームケアとして編み出したのが爪もみなのです」

爪は体内の毒素を出す解毒ポイントの一つ。

また、その形や色によって【血液不足体質】か【血液滞り体質】なのかも分かり、健康状態を知ることができます。

また、爪を刺激することで、次のような効果が期待できます。

①自律神経の働きを整える…自律神経は「交感神経」と「副交感神経」がバランスを取りながら働いています。

一方が優位になりすぎると血流が滞り、免疫力は低下します。爪もみを行うことで自律神経の乱れを整え、バランスのとれた中庸の状態(=健康)を作り出すことができます。

②末端まで血流を促す…血流が末端まで行きわたるように促します。

それにより【血液不足体質】の人は血液量が増え、【血液滞り体質】の人は血液が、スムーズに流れるようになり、血液の質が向上します。

③毒素を出しやすい体質に…緊張で固まった身体が緩み、体内の奥に閉じ込められていた毒素が尿、便、汗などによって排出されやすい体質に変わります。

④免疫力が高まる…血流が全身を巡ることで、白血球も全身を回り、病原体から身体を守る免疫力が高まります。

実際に行う際の注意点

実際に行う爪もみは、左右すべての手の指の爪の生え際に各10秒程度の刺激を加えるというもの。手軽な上に、副作用がまったくないのも魅力の一つです。

「当院では、頭から手足の先まで、アプローチをかける全身治療を行っていますが、爪もみは局所療法のため、改善の速度はゆっくりです。

ただ、軽い症状であれば治る場合もありますし、健康のベースとなる血の巡りがよい身体へと体質改善できるのが大きなメリットだと思います」

そのために大切なのは、毎日継続すること。同時に、なぜ爪もみをするのかをイメージすることも重要だといいます。

「末端まで血液を呼び、自律神経を安定させて、免疫力を上げる。そのために刺激を与えているのだ、と。漫然とやるのではなく、ぜひこうしたことも意識しながら行ってみてください」

爪もみはセラピストが自分自身のケアとして、また施術する際の手技としても取り入れることができます。

その際に注意したいのは、刺激の強弱のバランスです。

自律神経は活動時に働く「交感神経」と、休息時に働く「副交感神経」からなりますが、どちらを優位にさせたいかによって、刺激の与え方が異なります。

「交感神経を優位にするのは、リズミカルで強い刺激。副交感神経を優位にするのは、じんわりと柔らかな刺激です。

朝すっきり目覚めたい、仕事中の疲れをすぐ取りたい場合は前者、夜寝る前などは後者の刺激がおすすめです。

ただ、施術に取り入れる際は、バランスよく刺激を使い分けることが大切になります」

例えば、先述の【血液不足体質】には、疲れやすい、太りにくい、食が細い、肌が乾燥しやすいなどの特徴があります。

こうしたクライアントが来た場合、副交感神経系の優しい刺激をメインにし、交感神経系の強い刺激はスパイスとして加える程度に。

一方、【血液滞り体質】の人は、オーバーワーク、がっちりしている、食べ過ぎ、張りやむくみがあるなどの特徴があります。

こうしたクライアントには、交感神経系の強い刺激を多く取り入れ、合間に副交感神経系の柔らかな刺激を取り入れるなどのさじ加減が必要です。

「目安はありますが、それを絶対視するのではなく、ご自身やお客さまの体質に合わせて続けてみてください。きっと体質が変化するのを感じられると思います」

誰でも簡単にでき、根本から健康になっていく爪もみ。まずは自身の身体でその効果を実感してみませんか。

セラピスト 2017年04月号より

隔月刊『セラピスト』は、アロマテラピー、ロミロミ、整体などのボディセラピーから、カウンセリングをはじめとする心理療法、スピリチュアルワークまで、さまざまなジャンルを扱っている専門誌です。

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