【水虫も発疹もクスリで治すな】腹六~七分の少食健康法、腹式長息法がおすすめ

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船瀬俊介連載コラム

水虫は、オヤジ族の病気だと思っていました。

それが、なんと最近は若い女性にまで増えているそうです。だからテレビは水虫治療薬CMのオンパレード。

しかし、気軽に手を出すのは考えものです。薬物療法は病気を根治させるものではない。これを頭に入れておいてください。

症状だけをやっつける対症療法なのでクスリをやめるとぶりかえす。そうして、慢性化していくのです。

専門医ですら「水虫は薬物療法で治してはいけない」と警告しています。真の根治療法とは、その病気の原因を断つことです。

水虫はカビの一種です。白癬菌と呼ばれるカビ(真菌)が足の指の間に繁殖するのです。このカビはジメジメした環境を好みます。

だから手足がサラサラしたひとは、絶対水虫にかかりません。

ブーツの流行が水虫を増やした

『免疫革命』という名著で有名な安保徹教授(新潟大学)は「水虫は血流障がい、ストレスで発病する」と断言します。

血流障がいは緊張や過労などストレス状態から発生します。それは交感神経を緊張させ、血管を収縮させるからです。

つまり、水虫は①湿度、②ストレス……の二大原因から発症する。この2点を改善すれば、いやな水虫ともオサラバできるわけです。

若い女性に水虫が増えた理由はブーツの流行です。

日本は、ただでさえ高温多湿。そんなジメジメ環境で、さらにブーツで足を覆う。蒸れ蒸れ状態で白鮮菌が大繁殖するのも当然です。

それにくわえて、きつめのブーツは血行も悪くします。

そのストレスも血流を悪くして水虫を繁殖させるでしょう。

「自律神経を整え、血流バランスを良好に保っていけば、たとえ真菌は残っていても免疫力で十分増殖は抑えられ、無症状を保つことができる」と安保教授。

水虫で皮膚科に行けば、水虫治療薬を飲まされます。

これは、肝臓障がいなどの副作用があり、水虫は治ったけど肝臓病になった……と、笑い話のような結末になりかねません。

さらに湿度の多い日本で靴下、革靴、ブーツを履き続ける生活がそもそも不自然……。不自然な暮らしが不自然な体質(病気)を生むのです。

できるかぎり裸足で過ごす。これが、もっとも理にかなった”自然療法“です。

薬物療法は副作用が怖い!

その他、女性の悩みの―つに発疹、吹き出物があります。

「青春ニキビ、大人になれば、吹き出物」という笑い話がありますが、気になることには変わりない。

ここでも「病気は、体が正常に戻ろうとする現れ」という大原則を思い出してください。安保教授のアドバィス。

「発疹は老廃物や毒素を排泄している証拠。免疫細胞の活動を妨げるクスリはやめなさい」。

なるほど、見た目にも悪いし、かゆみなど1日でも早く治したい……。

「しかし、発疹を嫌なものとして安易にクスリで止めにかかったのでは、全身の健康状態はかえって悪くなってしまいます」(安保教授)。

もともと外界につながる皮膚は汗腺や皮脂腺などによって、体内の老廃物や毒素を体外に排泄する器官でもあります。

だから、吹き出物、じんましん、アトピー、化膿したおできなど、皮膚にできる発疹は「種類を問わず、すべて体内の老廃物の排泄反応として起こっている」(安保教授)。

少食健康法と長息法がおすすめ

皮下に老廃物が蓄積すると自律神経は副交感神経を優位にして血管を拡張させ、血流を増やし、体にたまった不要、有毒なものを汗腺や皮脂腺から排泄させようとする。

それが発疹なのです。ところが皮膚科にいけば、そんなメカニズムなどおかまいなし。化膿した発疹なら抗生物質。

水疱やカユミには抗ヒスタミン剤を投与。

そして、原因不明の炎症なら、まよわずステロイド剤で治療します。これらの副作用は恐ろしい。

「本来、湿疹は排泄されるべきものがすべて排泄されれば自然に治まるものなのです。その流れをせき止めるような治療は行なうべきではありません」。

安保教授は入浴などで血流をよくする療法をすすめます。そして、カユミなどは患部を保冷剤などで冷やす。

また、吹き出物は、食べ過ぎのツケーーーと言われます。

腹六~七分の少食健康法がおすすめ。また腹式長息法も血流を促進します。

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これら自然療法で皮膚トラブルとは無縁の暮らしが送れるでしょう。

(『免疫道場』安保徹、他著 幻灯社 参照)

2008年8月 月刊社会民主 「船瀬俊介の躰にいいコラムVOL . 47」より転載

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/

船瀬俊介公式facebook=  https://www.facebook.com/funaseshun

船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」=  https://www.facebook.com/funase.juku

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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