無添加住宅!―化学物質を使わない、世界でいちばん自然に近い家  秋田 憲司 (著)

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無添加住宅!―化学物質を使わない、世界でいちばん自然に近い家

木でつくれば安心、ではなかった!

シックハウス症候群や化学物質過敏症に悩む人たちのための家は、こうしてつくる。合成接着剤や化学建材などの化学物質をいっさい使わない「無添加住宅」のすべて。

私がシックハウス症候群!?

最近、家づくりの相談に訪れるお客さんのお話を聞いていると、家族の中にアトピー性皮膚炎や瑞息、シックハウスなど、何らかのアレルギーを持っている人が多いことに驚かされます。

シックハウスは、新築やリフォームしたばかりの家に引っ越したときから、室内にいると目がちかちかする、のどが痛くなる、咳が出る、気分が悪くなる、頭痛がするといった症状に見舞われる、新しい病気です。

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日本では、1990年代に入ってから、シックハウスによる健康被害が急増。

現在、日本人の5~6%がシックハウスだといわれています。

医学の世界でも、シックハウスは少しずつ認知されるようになってきましたが、診療できる医療機関はまだ少ないのが現状です。

同じ新築住宅でも発症する人としない人がいるため、まさか自分の症状がシックハウスだと気がつかなかったというケースも多いようです。

体調不良がシックハウスによるものだとわからないまま、原因となっている住宅に住み続けると、さらに深刻な「化学物質過敏症」に進んでしまう危険性もあります。

住宅の寿命まで短い!

シックハウスの背景には、ハウスメーカーが取り組んできた家づくりの変化があります。

現在の日本の住宅をよく見回してみてください。 床は合板のフローリング、壁はビニールクロスの壁紙、建具やドアは塩ビシート貼り。

断熱材はグラスウールやウレタンフォーム・・・。

天井から壁、窓枠、床や床下までに、石油から加工された化学工業製品が使われています。

これでは毎日、化学建材に密閉された空間で暮らしているようなものです。

昔の日本の住宅は木造。木といえば天然の無垢材でした。土台にはヒノキを、梁にはマツを・・・。

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硬い木、柔らかい木、虫に強い木、それぞれ特性に応じて木を使い分け、家を建てていました。木を扱える腕のよい大工や職人もたくさんいました。

固めて成型したパーティクルボードの表面に、木目模様の塩化ビニールを貼った「木もどき」があふれでいます。

内装材に使われる合板は、海外から輸入した木材を薄切りし、接着剤で何枚も貼り合わせて作られます。

もともと材質が弱いため、大量の化学接着剤で固めて補強。

日本の気候は湿度が高いですから、板が腐らないように、接着剤の中には防腐剤や殺菌剤などの化学物質が練り込まれています。

コストを優先し、効率的に、均一な商品を大量生産するために、日本の住宅メーカーは、さまざまな化学建材を使って家づくりを行ってきました。

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熟練した大工がいなくても、工場で生産されたパネルを使って、まるでプラモデルでも組み立てるように、簡単に家を建てることができます。

住宅業界は、住まいの工業化とともに発展し、いまではもう、化学建材を使わずに住宅を建てることはほとんど不可能になっています。

合板やパーティクルボードは、最初は美しく見えますが、時間とともに接着剤が劣化し、、だんだんボロが出てきます。

接着剤の寿命はわずか初年足らず。

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接着効果がなくなってくると、表面の木目プリントが、ぼろぼろに剥げ、接着剤で固めていたパーティクルボードはぐずぐずに崩れていきます。

見た目が汚らしくなるだけでなく、強度的にも危険な状態になります。

構造材である集成梁や集成柱の接着力が弱まったら、建物はどうなってしまうのでしょうか。

こうなると、そのまま住み続けることはできません。

平成8年度の建設白書によると、日本の住宅の平均寿命は、わずか26年。ローンをやっと払い終える前に、もう建て替えなければなりません。

アメリカの住宅の平均寿命が44年、イギリスは75年なのに比べて、はるかに短命です。

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by ヨメレバ

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