知らなかったではすまない!
種子法廃止で遺伝子組み換え農産物・F1種に門戸を開放。
除草剤の食品残留基準を大幅に規制緩和。福島原発由来の汚染土を全国に搬入…体内汚染・体内被曝から身を守る最強の方法。
日本の伝統食とミネラル療法によるデトックス。
プロローグ 農薬・放射能汚染を日本の伝統食が防御する
◎このままでは日本は自滅する
米国ではガンによる死亡者数の増加がストップ、2000年代から毎年約3000人ずつ死亡者数が減少に転じだしている事実をご存じだろうか。
最大の理由は、慢性病大国として数十年悩んだ米国政府が、その原因を探し、国民の食生活を見直し、最大の原因となる肉と乳製品の摂取を控える国策を採ったからにほかならない。
いわゆる『マクガバンレポート』がそれだ。
そして、最大の決め手となったのが、NCI(国立がん研究所)が中心となってガンにならないための食材を厳選した「デザイナーフーズ」を策定、この摂取を国民に広く呼びかけたのだ。
無論のこと、健康を害す要因となる防腐剤や保存料などの食品添加物を少なくし、農薬を廃したオーガニックフーズの摂取を奨励したことも大きい。
今日、最大の問題となっている遺伝子組み換え作物、またはF1種(異なる親を交配させて生まれた新たな形質をもつ種子)の追放に母親たちが決起し、追放に乗り出したことも大きな要因とされる。
目を転じれば、国民の健康を守るべき日本の厚労省や農水省がこれまで行なってきた政策を見ると、国民の健康は二の次で、産業優先の姿勢が浮き彫りになってくるのだ。
たとえば、食品添加物や農薬の使用量を見てもEU(欧州連合)やアメリカと比べるとその数量は突出しているのだ。
そのことは本文をお読みになっていただきたいが、あまりにも欧米諸国とかけ離れていることが一目瞭然なのだ。
モリ・カケ騒動のどさくさに紛れ、日本政府が昨年(2017年)、決議した施策は、“日本自滅3カ条”とも呼べる酷いものだ。
その3カ条とは、同年4月に議決した“種子法の廃止”と、同12月25日の“グリホサートの食品残留基準値最大400倍の規制緩和”と“ネオニコチノイド系農薬スルホキサフロルの解禁”である。
まず、種子法の廃止とは、これまで地方自治体で環境、伝統に合わせ育成、保持してきた米、小麦、大豆などの種子作りを止め、民間企業に門戸を広げる名目で、政府自ら、この法律を廃棄したことだ。
早い話、遺伝子組み換え(GM)農産物とF1種を、世界最大手、巨大バイオ企業であるモンサント社らに門戸を開放し、遺伝子組み換え種子栽培を奨励する計画だ。
現在、モンサント社の日本国内での寡占が進み、種子の9割はF1種とされる。これは1代限りの種子なのだ。
これでは、農家は毎年F1種の購入を強制されることになる。
インドでは、政府によって遺伝子組み換え綿花栽培が奨励され、農家は毎年種子と除草剤、そして化学肥料の購入を義務づけられ、25万人以上の農家が借金返済で困窮、自殺者も後を絶たないという。
「食」は国民の命にも直結する。
遺伝子組み換え種子に限定し、これに頼るのは、あまりにも早計ではないか。
さらにTPPが実行されれば、遺伝子組み換え作物の表示をしなくても良いことになる。
◎世界で一番、遺伝子組み換え作物を食べているのは我々日本人だ!
GM作物の餌を200匹のマウスに2年間食べさせたところ、50%から80%に巨大な腫瘍ができたのだ。
当然、寿命も著しく縮まった。このGM作物を世界一食べているのが、我々日本人なのをご存じだろうか。
大豆、ジャガイモ、小麦、菜種などはGM作物がほとんどだ。敏感な方は、味がオカシイことに気づくはずだ。
これを原料にした加工食品には、5%まで遺伝子組み換え作物が入っても“非遺伝子組み換え食品”と表示できるのだ。
さらにGM種子&F1種とセット販売される除草剤『ラウンドアップ』の食品残留基準値が最大400倍まで規制緩和はもっと酷い。
詳細は本文でお読みいただきたいのだが、この除草剤を開発したのは前出のモンサント社で、その主要な有効成分はグリホサート、このグリホサートの基準値が400倍も規制緩和されたのだ。
ラウンドアップにはさらに、強力な除草剤「ジカンバ」という劇薬も混入されている。
日本での製造販売元は、モンサント社から販売権の譲渡を受けた日産化学。
商品名は、『ラウンドアップマックスロード』だ。
こうした除草剤を大量散布し、耕作地周辺の住民が健康を損なったことから、欧米をはじめ、世界50カ国以上で反対運動が起こっている。
世界保健機関(WHO) の専門組織、国際がん研究機関(本部フランス・リヨン、IARC)も、「米モンサント社が開発した除草剤の有効成分グリホサートには発ガン性の恐れがある」とする報告書を公表している(日経新聞2015年3月24日付)。
なぜ日本政府は、遺伝子組み換え作物を世界一輸入するだけでなく、世界中から危険視されているグリホサートの食品残留基準を、最大400倍も規制緩和するのか。
2018年になって、前年12月解禁されたネオニコチノイド系農薬、スルホキサフロルは、農業家や市民団体から反対意見が寄せられ、幸い、解禁は2年間延期されたが・・。
◎800メートル地下で核燃料と地下水が接触、核反応が起きている!?
私たち日本人の生存を脅かすという点では、福島第一原発から流出する汚染水も見逃せない。
専門家が指摘するところでは、すでに核燃料が800メートル地下で地下水と接触、核反応を起こしているというのだ。
ここで発生したストロンチウムが地下水を汚染し、関東圏だけでなく、東北圏周辺にも逆流しているという。
その2015 年秋あたりから原発周辺海域で謎の白い霧が発生していることが確認されている。
これを危険視した某大学院の医師が2年間、患者を分析したところ、「2人に1人がストロンチウム汚染を引き起こしている」というのだ。
この情報が正しければ、今後、白血病や突然死、糖尿病、骨粗しょう症などが多発し、著しく健康を害し、短命になる人が増える可能性が高い。
現にチェルノブイリ周辺国では、原発事故後、明らかに寿命が低下したというデータが公表されているのだ。
さらに、環境省は福島原発で汚染された除染土を中間管理貯蔵庫に5年以上かけて、集積していたが、2018年6月、この除染土を全国に搬送、道路や公園、農地などに転用することを決定した。
これでは、何のために国民の税金を使い、除染土を集積していたのか、まったく意味不明だ。
この除染土は、1キロ当たり軽く8000ベクレルを超え全体で10万から40万べクレル以上になるかもしれない。
50センチ以上地下に埋めるので安全だというが、この作業が完全に履行される保証はない。
また、地震や津波によって、いつ除染土がむき出しになるかもしれないのだ。
除染土の量は2200万平方メートル、東京ドーム18杯分に相当するらしい。
放射能汚染潰けが完成するのではないだろうか。
現在、日本人の2人の内1人がガンにかかる時代となった。
前出の日本が自滅する恐れがある3カ条に加えて、この“除染土拡散”が実行されれば、ガンにかかるのは2人に1人ではなく、3人に2人となる時代が訪れるのではないだろうか。
食品添加物や遺伝子組み換え食品、農薬汚染の脅威から身を守るには、この食品を購入しない、食べないというライフスタイルが求められる。
このほか、体内デトックス(解毒)で化学物質を吸着、排泄する食養生の確立が必須になってきた。
また、放射線の体内被曝から身を護るには、日本伝統の味噌、醤油、漬け物などの発酵食品を摂るのがいい。
昭和20年8月、長崎の爆心地から1.4キロ離れた聖フランシスコ病院に勤めていた秋月辰一郎医師らは、廃墟として残った病院の中で、焼け出された患者を救出、治療に専心していた。
そこで、秋月医師は叫んだ。
「濃い味噌汁を毎日食べるんだ。砂糖は絶対いかんぞ! 砂糖は血液を破壊するぞ! からい濃い味噌汁を毎日食べるんだ。玄米飯に塩をつけて握るんだ。砂糖は絶対いかんぞ!」
医師・看護師らはこれを護り、原爆症を発症したスタッフは一人もいなかったというのだ。
濃い味噌汁や塩で握った玄米が効いたわけだ。
チェルノブイリ原発事故では、この秋月医師の教訓が生かされ、放射能汚染の危険性がある旧ソ連や欧州には大量の味噌が輸出された。
本書では、すでに日本人の体内に蓄積が進む化学物質を排泄できる伝統の食養生と、化学物質の吸着と排泄にとくに優れている鉱物ミネラル療法、断食療法なども紹介した。
それらは筆者が30年近い歳月をかけ、健康医療業界で取材を重ねることで判明したものばかりである。
もはや、自分の健康は自分で護らねばならない時代がやって来た。
それにもかかわらず、マスコミは真実を伝えないばかりか、権力者、大企業の顔色を窺い、広告媒体化しているのが現状だ。
こんなことは他の先進国では考えられない。
新聞・テレビの情報は国民の敵なのだ。今こそ本当の情報を共有し、何が真実かを探り、戦後最大の危機を乗り越えねばならい。
2018年7月 梅雨空に咲く蛍ブクロに想いを寄せて 上部一馬
日本は農薬・放射能汚染で自滅する!? |
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