薬のいらない生き方 フレデリック・サルドマン (著)

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薬のいらない生き方

「わたしたちにはおどろくべき力がある」

「医者も薬も必要な場合があり、頼ってもよいが、それ以前に自分でできるたくさんのことを実践すれば、医者も薬も遠ざけることができる」

この「力」とは、脳や体がもつとほうもない能力のことです。人間の体はそれ自体、素晴らしい力を備えています。

普段の生活の「くせ」をほんの少し変えてみるだけで、健康を手に入れ、自分の力で病気から回復する力が手に入るのです。

断食でからだの中の秘密の力を呼びさます

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からだの細胞の奥底には、おどろくべき力が眠っています。

それを使えば、まるで自己再生するかのように、からだを若返らせることができます。

この力を目覚めさせるいい方法があります。

それは、短時間の断食を定期的にくりかえすことです。

人聞が狩猟や採集で生活していた数千年前の時代には、食料不足や寒さなど、生命の危機に直面する機会が無数にありました。

そのため、人間のからだは、食べものが足りなくても生きていけるように、一時的に食料がなくてもすむように適応しました。

健康的な生活に必要なエネルギーを、脂肪から手に入れられるようになったのです。

当時、身長170センチメートル、体重70キログラムの人間は、体内にたくわえた15キログラムの脂肪だけで、必日間生きのびることができました。

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ペンギンなど南極で馨らす1 部の動物は、こうした耐久能力を持っています。

極寒の中、数か月間何も食べず、体内の脂肪だけで生きることができます。

実際にからだは、何世紀もかけて、栄養不足に完全に対応する術を身につけました。

人間のからだは、食べものがなくても、それに対する準備ができています。

しかし、現代のように食べものがありすぎる状態には対応できません

食べすぎはからだに毒です。

そのうえ現代人はからだを動かしません。食べるのは、第ーにからだを動かすためです。

それなのに運動不足のため、からだのエネルギー消費量は減少しつつあります。

しかし、からだの保護メカニズムが消えてしまったわけではありません。

それは、祖先がひそかに遺しておいてくれた秘密の宝物のように、細胞の奥底に眠っています。

この古代の遺産は、短時間の断食を定期的にくりかえせばよみがえるということが、最近の研究によってわかりました。

カカオ100パーセントのブラックチョコレートのすごい力

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アメリカのベアトリス・ゴロム教授らは、2012年にこんな発表をしています。

ブラックチョコレートを定期的に食べている人は、食べていない人よりもすらりとした体型をしているというのです。

これは、ちょっと考えるとおかしな話です。

ブラックチョコレートは100グラムで540キロカロリーもあります。

それなのに、食欲をおさえる効果があるばかりか、やせる効果もあるというのですから。

しかし実験によれば、ブラックチョコレートを食べていると、食べていない場合よりもBMIの数値が低くなります。

実験は、平均年齢57歳の男女およそ1000名を対象におこなわれました。

その結果、ブラックチョコレートが最大の効果を発揮するのは、毎日適度な量(およそ30グラム) を摂取したときだということもわかりました。

週1回あるいは月1回大量に摂取しても意味はないということです。

今の段階では、このような現象が確認できたというだけで、その現象にいたるメカニズムはまだ解明されていません。

もしかしたら、チョコレートにはストレスを緩和する作用があり、それで食欲がおさまるのかもしれません。

チョコレートにはまた、抗酸化作用のあるポリフェノールがふくまれています。

ドイツのある研究によれば、毎日ブラックチョコレートを2かけらずつ食べていると血圧が下がりました。

収縮期血圧(最高血圧) が最大で3、拡張期血圧(最低血圧) が最大で2下がったといいます。

血管を柔軟にし、血流をうながす効果があるのです。

有名なフレンチ・パラドックスもこれで説明できるかもしれません。

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フレンチ・パラドックスとは、

「フランス人はヨーロッパでもっとも多く肉やアルコールを消費しているのに、
ヨーロッパでもっとも平均寿命が長い」

という不思議な現象を指します。

実際、フランス人が心筋梗塞にかかる割合は、アメリカ人の半分です。

これには、食事のときに赤ワインを飲む習慣が関係しているといわれますが、ブラックチョコレートも関係しているのではないでしょうか?

フランスほどブラックチョコレートを消費している国はほかにありません。

諸外国のなんと6倍の量を消費しているのです。

ところで、注意していただきたいことがあります。

どんなスーパーにもチョコレートはあると思いますが、いいかげんなところで妥協してはいけません。

必ずカカオ100パーセントのチョコレートを買うようにしてください。

85パーセントや95パーセントでは、期待する結果が出ないおそれがあります。

薬のいらない生き方
フレデリック・サルドマン サンマーク出版 2014-07-02
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by ヨメレバ

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