自然派ママの食事と出産・育児 大森 一慧 (著)

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自然派ママの食事と出産・育児

薬にも病院にも頼らない、ナチュラルな子育てのバイブル。

いのちを育む食事、妊娠・出産・育児のなんでも相談、気持ちいい暮らしのグッズなど、「陰陽」という魔法の知恵を生かした自然治癒力シリーズ第4弾。

穀物・野菜・ 海藻の食事で、子、ともの体”つくりは万全!

「元気を絵に描いたよう」とは、かつて子どもを表現する言葉でしたけれどその常識も今や過去のものとなり、公園に行ってわずか数人の子どもたちに問いただけで、一人二人のアトピーやぜんそくもちの子に出くわすのはあたりまえという時代になりました。

いったいどうして、こんな事態になってしまったのでしょう。

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妊娠すると、胎児の発育のためにと「ごはんは残しても、おかずをしっかり食べて。

動物性タンパク質は忘れずに」「貧血にはレバーを」「食間には牛乳を」といったアドバイスを受けるのが普通です。

どれも、昔からの日本の食習慣にはなかった食べものばかり。

子どもたちの食事内容を見ても、主食離れと肉類の過食が目立ち、スナック菓子や清涼飲料水の摂取量は大人以上という子も珍しくありません。

欧米人に比べ、長い腸をもつ日本人が肉の過食をした場合、消化しきれないものが腸のなかに長時間残って有毒ガスを発生させます。

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そうなると、腸内は悪玉菌の軒続となり、便秘になったり、免疫力を落としたりするのです。

そしてこれが、アトピーやぜんそくなどのアレルギーの原因となり、生活習慣病をも引き起こすことになります。

やむなく肉、魚介類、卵などを食べるときには、重さにして3倍の野菜と、主食を必ず摂るようにすると、害は少し防げます。

けれど先ほども述べたように、肉の陽性を摂った子どもたちは、体のバランスをとるために、反対の陰性を甘いものや清涼飲料水に求めてしまいがちです。

赤ちゃんの体と発達の悩み

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Q11 マクロビオティックの先輩ママが、「うちの子は、予防接種をしていない」と言っていました。何もしなくて、だいじようぶなんでしょうか。

A  予防接種は、一度感染症にかかったら、免疫ができて二度はかからないという「二度なし現象」から発展したもの。

病原菌を無毒化して注射すると、その病原菌に感染しても発病しないか、軽くすむことから、予防接種が行われるようになりました。

けれど、予防接種の発想の元となった「二度なし現象」は、自然感染でできる免疫力によるもので、人工的な予防接種は不自然なものと言わざるをえません。

予防接種によって引き起こされる、副反応(発熱や発疹など)や副作用(ごくまれに死亡、重度の障害)の問題もあります。

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生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいに備わった免疫力によって守られていますが、発育するにしたがって、突発性発疹や嘔吐下痢症など、乳幼児感染症の洗礼を受けます。

穀物菜食の育児をしていると、このような感染症は発病しても軽くすむか、発病しないという体験をもっているのが普通。

まさに、子どもは元気そのものといわれた一昔前の自然育児です。

この場合、食材は無農薬で、調味料も天然醸造のもの。化学加工品は一切排除しています。

平成6年の予防接種法の改正で、予防接種は強制的な義務接種ではなく、努力義務であることが法文上明らかになりました。

予防接種に限らないことですが、赤ちゃんに対する行為に関して、他人の言葉は参考までにとどめ、お母さん自身の判断に従うべきだと私は考えます。

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家庭でできる自然の手当てと食事法

子どもが小さいうちは、かぜをひいたりおなかをこわしたり、やけどが治ったかと思うと今度はとびひ。まさに「一難去ってまた一難」の連続ですね。

でも、台所にある食材を利用した「手当て法」を知っていれば、なんと心強いことでしょう。

「こんなときは、何を食べさせたら?」の疑問にも、陰陽理論を応用した答えがしっかりあるのです。

これは、ますます安心!子どものけがや病気のときだけでなく、出産のときにも、お母さんの健康維持にも、助けられることばかりです。

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