薬に頼らず病気に克つ最強の食事術――熊本地震で被災者を救った酵素玄米食のチカラ  高浜 はま子 (著)

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薬に頼らず病気に克つ最強の食事術――熊本地震で被災者を救った酵素玄米食のチカラ

プロローグ 酵素玄米と魚菜食で病気を克服

日本の伝統食に酵素玄米を組み合わせる!

今、私は現代医療から見放された患者さんに「酵素玄米魚菜食」を中心とした食事療法に、いくつかの代替療法を組み合わせて指導し、3カ月から半年で治癒に導いています。

そのなかには末期ガンもあれば、糖尿病や心臓病、高血圧、膠原病、アトピー性皮膚炎や喘息はじめ、線維筋痛症、S字側湾症、脊椎間ヘルニア、脊椎間狭窄症、逆子など、現代医学ではほとんど治せない難治性疾患まで含まれています。

酵素玄米魚菜食とは、酵素玄米に魚介類と、野菜、果物、いも類、豆類などの植物性食品を組み合わせた食事のことです。

一汁三菜という日本の伝統食に酵素玄米を組み合わせた食事といったほうがわかりやすいかもしれません。

もちろんベースとなっているのは酵素玄米ですが、これは、玄米に小豆・黒豆を10%ほどと、天日塩を小さじ半分ほど混ぜ、炊き上げて3日寝かせたご飯のことです。

カラーページ(21頁)に酵素玄米魚菜食の写真があります。

ご覧になると、私たち日本人がごく普通に食べてきた主食のご飯が酵素玄米になっていて、それと一汁三莱の組み合わせになっていることがわかっていただけると思います。

酵素玄米は、専用の玄米炊き釜を使って炊いてもいいですし、ふつうの炊飯ジャーでも炊くことができます。

玄米ご飯を食べられた方もいらっしゃるかもしれませんが、この酵素玄米は、あの硬くてモサモサした感じはなく、発酵しているので“モチモチ感”があって、とても柔らかいのです。

しかも、いわゆる玄米ご飯のように何十回も喘む必要はありません。

この酵素玄米に魚菜食を加えたメニューを続けるだけで、腸が整い、解毒排泄作用が円滑化し、自然治癒力が高まることでさまざまな症状が改善するのです。

玄米菜食という食べ方もありますが、魚を加えることで、生活習慣病の主な原因となっている血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを抑制することができます。

さらに魚に含まれるオメガー3系脂肪酸は血栓を溶かし、血液をサラサラにする改善効果もあります。

含まれているDHAは老化による脳の機能低下を大幅に遅らせる働きをします。

その結果、アルツハイマー病や認知症の予防も可能なのです。

20年間、痛みに耐える生活

もともと看護師として西洋医学の世界にいた私が、食事療法の大切さに気づくきっかけとなったのは、30数年ほど前、まだ27歳だったときに遡ります。

ちょうど赤十字病院を退職し、看護教員になろうと準備していた矢先、玉突き事故で何台もの車に追突され、大事故に巻き込まれてしまったのです。

全身の痛みが酷く、1週間たっても首が曲がらず、前屈もできない状態になってしまいました。

整形外科では“異常なし“との診断でしたが、この時の後遺症で骨格の歪み、ムチウチ症、骨盤不安定症候群、線維筋痛症などを併発し、いつも続く全身の痛みによる睡眠障害は20年も続いたのです。

このような状態は誰にも理解されませんでした。いつも毎日朝3時半ごろ起きてすることは、「神様、どうか私を助けてください。私を立たせてください」と必死に祈ることだけでした。

洗面所に行って顔を洗うにも、首が回らないのです。

体が動かない日は、床を這って移動するしかありません。

あまりの痛みに「もう耐えられません。私から痛みを取り除いてください。どうして、こんな試練を与えるのですか?」と神様に質問したこともありました。

すると不思議なことに、【あなたには、他の人には耐えられない痛みを与えた。それを乗り越えれば、すべての痛みがわかるようそうした】という声が聴こえたのです。

“誰も治せないなら自分で治すしかない”

名医と聞けば整形外科や鍼灸・整体院など全国どこへでも主人に連れて行って貰って治療を受けましたが、全然良くなる気配はありませんでした。

それで、「現代医療では誰も治せないのなら、もはや自分で治すしかない」と決心し、36歳になって福岡にあるカイロプラクティック学院に通いました。

もちろん、体は動かないので、妹に車で乗せてもらって通ったのです。

聴講は月に一度でしたが、これを3年間続けて自分を実験台に骨格調整を学んだのです。

そのほかに、筋調整法や操体法、各種温熱療法なども学びました。

栄養補助食品も良いといわれたものは何でも購入し、20年間で1000万円以上は使ったと思います。

この体験で、どんな栄養が自分の体に効くのか体感しながら学ぶことができました。

こうしたことを積み重ねて、10年後にようやく散歩できるまで回復することができたのです。

50歳ころから、いつも早朝瞑想と呼吸法を行なっていましたが、そのとき「神様、どうか私に気をください。エネルギーを使えるようにしてください」と祈っていたのです。

すると、自分の体だけでなく、苦しんでいる人にも気のエネルギーを使えるようになったのです。

酵素玄米魚菜食3カ月で、ぽっこりお腹が消え慢性病の数値も正常に!

酵素玄米魚菜食のイメージは、21頁以降のカラーページに紹介していますが、それは前述したように、酵素玄米と日本の伝統食である一汁三菜を組み合わせたものです。

一汁三菜はご飯と汁物、おかず三品(主莱一品、副菜二品)という構成が基本形ですが、ご飯はもちろん酵素玄米です。

これに、汁物、おかず、漬け物と4つの要素の構成になっていれば良いのです。

三食でなくとも一日一食以上酵素玄米魚莱食にして3カ月以上続ければ、必ず体が変化してきます。

たとえば、糖尿病や高血圧の方なら、1週目、2週目、3週目と続けるうちに数値が正常値に近づいていきます。

それとともに腸壁の機能が改善されて、体内に蓄積した不要な老廃物や化学物質が吸着され、排泄されます。

肥満、メタボ系の方は、1カ月、2カ月もすると、お腹周りが減り、減量していることに気づくでしょう。

もしそうした体感がないとしたら、それは食べ過ぎです。腹八分を心がけます。

そうして3カ月、半年もしたら、ほとんどの人はかなり体がすっきりしているはずです。

女性に多い便秘は、1週間以内に改善し、肌の張りが良くなり、体が軽快になってくる人がほとんどです。

(中略)

難病で悩む1万人以上を指導!

私の療術院に来られる方たちは、総合病院、治療院、鍼灸、整体などにかかってもどうしても治らなかったという場合がほとんどです。

これまで難病で悩む1万人以上の方たちが私のところに訪れていますが、私と同じようにヒーリングができるようになった方も少なくありません。

最近では、大病院の先生まで食事療法はもちろん氣功やヒーリングを習いに来られるようになっています。

本書では、誰でも簡単にできる酵素玄米魚菜食の作り方やレシピ、どうして病気知らずの体になるのかをわかりやすく紹介しています。

さらに、酵素玄米魚菜食と組み合わせると相乗効果が期待できる「生体ミネラル溶液」や「野菜果物ジュース」、線維筋痛症に効果的な「手作り万能酵母液」、日本の伝統食である「甘酒」などの作り方についても紹介しています。

病気に克つ最強の食事術

国民医療費が45兆円を超えた現在、このままでは日本は薬漬け医療で破綻してしまいます。

薬はほとんどが石油から化学合成されていますので、長時間飲んだ場合、体にいいわけがないのです。

その一方で、65歳以上が3000万人以上という、超高齢化社会が早晩、確実にやってきます。

年金支配開始が70歳異常になるのが既定路線になっている今日、自分の健康は自分で守らないといけない時代が到来しています。

医療費削減は、日本国民の緊急の課題です。

西洋医学、東洋医学、代替療法、そして民間医療の垣根を取り払い、その中から“いいとこ取り“すれば、素晴らしい医療が生まれます。

大切なことは何より病に苦しんでいる本人が無理なく、苦しむことなく、難病から開放されることでしょう。

人は、苦しむために生まれて来たわけではありません。ましてやベッドに伏せ、薬漬けになりながら、生きているのでは何のために生きているのかわからなくなってしまいます。

生きている喜びを感じ、生を享受することが大切です。

もし、万が一、あなたが健康を損なっているのなら、日ごろの食生活を振り返ってみてください。

本当に体に合った食事術を身につけること、とりわけ酵素玄米魚莱食を基本にした食事を取り入れることが病気に克つ体をつくることになるのです。

健康が一番大切です。誰にでも優しく、明るく生きていきたいものです。本書がそのためにお役に立つことを確信しています。

2017年11月  高浜はま子

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