放射能と原発の真実 (veggy Books) 内海聡 (著)

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放射能と原発の真実 (veggy Books)

ウソまみれの政府がながすデマに流されないための一冊。

私たちの記憶に新しい「セシウム」、「ただちに害はない」、「東電」などといった言葉をひとつひとつ捉えなおしていき、政府のついたウソと、ウソつきをあぶりだす。

次世代のために私たちが出来ることとは一体何か?

福島を中心に甲状腺がんや心臓病死が増加傾向にある。

甲状腺がんを代表とする放射性物質による病気は、すぐに出るというより数年たってから顕在化してくる。

すでにその兆候はあるがこれから増えることが予想されており、さらにいえばその数字さえも嘘というのが現実である。

日本の実情はチェルノブイリより厳しいのかもしれない、、

私たち人類が作り出してきたものは私たちで片付けるしかない。原発と放射問題ほどにこの言葉がふさわしい問題もなかなか存在しないだろう。

私たちはそれを自分たちで片付けるよりなく、人から言われてやってもそれは努力とも行動ともいわないのだ。

自らの不断の行動だけがそれを打開するカギとなる。

政治家の大罪

小泉氏の過去の経緯は原子力ムラも典型的な例えといえよう。

たとえば原発行政に不適ということからも、2003年に原発の安全装置の削除を小泉が外したことを、公文書でも明らかになっており、原子力安全委員会の速記録に明記されている。

彼と細川氏が利権、反原発を装っている選挙は、すべて票割れとなり反原発候補は敗北している。

そもそも原発を作り続け、清和会の重鎮として徹底的までにアメリカに日本を切り売りしてきた小泉氏は、原発で償うこともできない大罪を犯してきた代表格なのだ。

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小中学生に急増している心臓病

直接死因にかかわる問題で重要なのは、実は白血病やがんではなく心臓病である。ベラルーシではチェルノブイリ原発事故の後、心臓病は激増し、死因の第一位になっている。

日本でも事故後に各地で心臓病が増えているが、たとえば東京新聞は茨城県取手市の小中学生に心臓病が急増していると報じている。

中学生は3倍強という比率だというのだ。

チェルノブイリの場合

リクビダートルというのは有名な言葉で、チェルノブイリ原子力発電所事故の処理作業の従事した人々をさす言葉だが、当然除染や福島の作業員たちも近いといえよう。

リクビダートルの子供たちの先天性奇形は他と比べて有意に多いという研究がある。

ベラルーシでは、チェルノブイリの原発事故後、1987~1988年にピークを迎える奇形と4~14年の間にピークを迎える奇形(無脳症・脊髄ヘルニア)とが研究で報告されている。

高汚染エリアでの奇形率とは、低汚染エリアでの奇形率は当然ながらピークが違う。

ちなみに遠いノルウェーでは、低線量ほどダウン症が増えるという報告もされている。

チェルノブイリで31000人以上の流産児の分析から明らかになったことは、公式記録上の先天性奇形の発生率が全汚染エリアで上昇し、Cs-137の汚染レベルが15Ci/km2以上のゴメリおよびモジレブ州でとりわけ有意であった、ということである。

ブルガリアでもチェルノブイリ以降に、心臓と中枢神経の異常が複数の奇形とともに有意に増加した。

クロアチアでも3541人の死体を解剖して中枢神経の異常が有意に増加していた。

Ci(キュリー)=37000MBg(MBgは百万Bg)

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低線量被ばくで知能が低下

チェルノブイリ後の各地でも多くの研究がされている。

チェルノブイリ原発事故が発生した後にスウェーデンで生まれた子供たちのデータを使った実証検証で、以下の発見を報告している。

・原発事故当時、妊娠8~25週目を迎えていた子供達は、中学校における学術テストの得点が(統計的に)有意に低い

・数学での得点が特に低くなっており、認識能力へ何らかの影響が生じている可能性がある。

・スウェーデン国内で放射線量が多かった地域で生まれた子供たちの得点が、全国平均よりも約4%ほど低くなっている

・しかし、学術成績以外の健康への悪影響は観察されなかった。

*有意・・・統計的に偶然の結果ではない。意味が有る。


世界から放射能をなくそうと思っても放射能はなくならない。我々がやる必要があることは、どうとでもなるような思いや愛や癒しなど知識などではなく、意思であり行動である。


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