産む力・育つ力を高める食養 齊藤 典加 (著)

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産む力・育つ力を高める食養

“若杉ばあちゃんの娘”である著者が、高校生の時に母に「食養」を教わり、重い生理痛、子宮筋腫をなおし、自然妊娠・自宅出産・自然育児をしていく体験をもとに、「食養」で「産む力・育つ力」を妊娠中の女性がどう高めていくかがわかる本です。

*赤ちゃんのためによい血液をつくる

私が経験したように、子宮に筋腫がある人が、いますごく増えています。子宮は本来、とても神聖な場所です。

女性にとっては大事な赤ちゃんが育つ場所ですから、体は全力で子宮を守ろうとがんばってくれています。

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子宮がよい場所になるかどうかは、食べ物しだいです。食べ物が血液をつくり、血液が体をつくります。

内膜をいつもいい状態に保つために、毎月の生理があるのです。

生理の役割は、全身の汚い血液を集め、月に一度、体の大掃除をすること。

そして今度は体じゅうからよい血液を集め、赤ちゃんがいつ来てもいいように、毎月毎月新しいふかふかのベッド(子宮内膜)を用意することです。

毎月きちんと生理がきて、子宮の中がきれいに掃除されていれば、子宮に筋腫はでないはずです。

筋腫ができるということは、いま食べている食事に問題があるのです。

赤ちゃんの立場に立って物事を考えてみましょう。もし、あなたが赤ちゃんだったら、自分、が眠るベッドは、ふかふかの新しいお布団で、いつも清潔な状態であってほしいですよね。

いつ干したのかわからないようなお布団や、せんべい布団みたいに古くてべったんこになった布団で寝たら、寝心地が悪くて嫌じゃないですか。

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では、ふかふかのベッドを準備するにはどうしたらいいのでしょうか?

それは、きれいな血液を十分に準備することです。そのためには、お母さん自身が、貧血で血が足りなかったり、甘いものや果物で血を粘らせたり、動物性のタンパク質で血をドロドロに汚してはいけないのです。

だからまず、血液の状態をよくすること。そのためには、

・血液を汚す食べ物(砂糖、果物、肉類、卵)を避ける。

・造血作用のある食べ物(米、味噌、醤油、適切な塩分)をとる。

・海藻、大根やシヨワガ、ネギの薬味、梅干しは血液をサラサラにするので毎日食卓に。

汚れた血液がきれいになり、血液が十分つくられるようになると、血液で覆われている子宮内膜もきれいになって、赤ちゃんにとって居心地のいい過ごしやすい状態、つまりふかふかのベッドになります。

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赤ちゃんのために、いい血液だけをいつも用意してあげましょう。

赤ちゃんのためなら、きっと食生活を変えることができるはずです。

*甘いもので子宮内膜に脂がびっしり

子宮をふかふかにするために、大事なことがもうひとつあります。それは「子宮の中の余分な脂分」をなくすことです。

最近では、生まれたばかりの赤ちゃんに白い被膜がべったりくっついていることが多いと、助産師さんから聞くことがあります。

この白い被膜の正体は「胎脂」です。本来の胎脂は、羊水に守られている赤ちゃんがふやけないように、適度な脂分で赤ちゃんを守る天然のクリーム状の被膜なのですが、これが体じゅうに、びっしりついて生まれてくる赤ちゃんが増えているのです。

これは、妊娠中のお母さんの食生活に原因があることが多いのです。

卵、乳製品を好んで食べるお母さんの場合、赤ちゃんの体に必要以上に胎脂がつくので注意してください。

そして、赤ちゃんだけでなく、脂が子宮内膜につくケースが最近とくに増えているようです。

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いまの女性は、卵や乳製品の摂取量が増え、一昔前の日本なら賛沢品として少ししか食べられなかったこうした食品を、日常とっているのです。

スイーツブームで毎日ケーキを食べることも、珍しいことではありません。ケーキや洋菓子の主材料は卵、バター、生クリーム、牛乳などです。

これらの食品によって、本来なら子宮の中に不要な脂分が過剰に蓄えられてしまい、さまざまな子宮の病気の原因にもなっているのではないでしょうか。

この余分な脂分、が妊娠中のお母さんによくないのは、子宮内膜にコーティングされると考えられるからです。

本来なら、きれいな血液でつくられたふかふかのベッドのはずなのに、そこに脂がべったりとこ、ひりついていたら、受精卵が着床しにくくなることもありますし、赤ちゃんにとって居心地のいい環境とはいえませんよね。

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内膜の状態を左右するのが、高カロリー・高タンパク・高脂肪の食生活です。

現代の女性は、おやつとしてバターや卵の入ったお菓子を毎日食べたり、主食がお米ではなくバターやマーガリンをたっぷり塗ったパン族も増えています。

こうした食生活をしていると、子宮に余分な脂分がこびりついてしまうことがあります。できるだけ控えるようにしてくださいね。

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