[最新版]家庭でできる食品添加物・農薬を落とす方法 増尾 清 (著)

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[最新版]家庭でできる食品添加物・農薬を落とす方法

食の不安、いろいろ

農薬には病気を防ぐ殺菌剤、害虫を防ぐ殺虫剤、雑草を防ぐ除草剤などがあり、約800種類が国から残留基準値を指定されています。

残留農薬の不安は、主に、次の3つがあげられます。

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①野菜・果物への残留

出荷するための野菜や果物は、市場への安定した供給が保たれている反面、そのために多くの農薬が使われていることも事実です。

そのような農薬が分解しきれずに残留している不安があります。

とくにハウス栽培野莱は農薬の使用量が多く、紫外線による分解力も弱いので、その残留が不安です。

②肉類への有機塩素系農薬の残留

数十年前に使用が禁止された有機塩素系農薬は、分解力が弱いために、土に残った場合、稲が吸収すると稲わらを、その土壌が海に流出すると魚を汚染します。

また、これらでつくった飼料を食べた牛や豚、鶏を汚染し、とくに肉の脂肪部分にたまる不安があります。

③ポストハーベスト農薬の残留

抗菌性物質の不安

抗菌性物質とは、合成抗菌剤と抗生物質のことです。牛・豚・鶏や、魚への汚染の不安が指摘されています。

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①牛・豚・鶏への残留

添加物として飼料に混ぜたり注射したりしたものが、肉や内臓などに残留する不安があります。

②魚への残留

過密養殖による魚類の疾病予防と治療のため、飼料に混ぜたものが、魚に残留する不安があります。

抗菌性物質の人体への健康被害は、アレルギーと薬剤耐性菌が繁殖する不安があります。

日本では、かつては食品への抗菌性物質の残留は、ゼロでなければならなかったのですが、外圧により、1997年10月から、ホルモン剤を含む11品目の動物用医薬品の残留基準値が定められました。

そのため、不安はいっそう高まったといえます。

2007年には、中国産のウナギのかば焼きから基準値を超えた抗菌性物質が検出され、問題となりました。

女性ホルモンの不安ホルモン剤の残留

雄牛の肉を雌牛並みの柔らかい肉に仕上げるため、耳根部皮膚下に女性ホルモン剤を埋め込みます。

それが肉に残留する不安があります。

女性が過剰に女性ホルモンを摂取すると、発ガン性が高くなったり、女児では第二次性徴(乳房が大きくなったり、生理が始まったりするなど)を促し、早成熟となったりする恐れがあります。

中国からの輸入素材や加工食品

2002年に中国から輸入した冷凍ホウレンソウや野菜から基準値を超える残留農薬が検出され、大きな不安に襲われました。

法や取締りが強化され、これで不安がなくなるだろうと思ったのは早計でした。

北京オリンピックを前にした2007年、発ガン性が疑われているマラカイトグリーンが検出された中国の養殖ウナギ、殺虫剤のフェンプロパトリンが基準値を超えて検出された中国産冷凍インゲン、ホルマリン漬けの中国産シイタケなど、再び続々と中国産食品の不安問題が発生しています。

さらに、呼吸器障害などを引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」や、農薬、重金属まみれの中国野菜が、日本に上陸してくる不安も問題視されています。


本書は、二つの「食の知恵」を、できるだけ分かりやすく、ノウハウを中心にまとめたものです。

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一つは、「下ごしらえ」。筆者が自宅の小さな実験室で効果を検証した「ゆでこぼし」や「アク抜き」などの、除毒のノウハウです。

もう一つは、「おばあちゃんの料理」。

伝統的な和食により立証された、解毒料理と健康害に対する免疫力アップ料理です。これらは、どんな食問題にも対応できる、究極の原理であると自負しています。

キャベツ・レタス→外側の葉を取り除く、セロリ→洗ったあと、切ってから酢水にさらす、イチゴ→塩水では洗わない、ミカン→表面をアルコールでふく、バナナ→軸元から1cm切り落とすなど、食の安全が脅かされる今、知っておきたい対処法。

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