船瀬俊介連載コラム
できる男のメンタルコンディショニング 船瀬俊介(著)より
第1章 「呼吸」でメンタルは強まる 呼吸を変えて、人生を変える
「呼吸こそ心身コントロールのカギである。呼吸法はヨガ行法の中心である。なぜなら、肺だけが、意志の力が支配できる器官だからである」と沖正弘ヨガ導師は言っています。
だれも心臓を動かしたり、止めたりはできません。
それは不随意筋によって動かされているからです。随意に動かせない。だから不随意筋なのです。
それを動かすのは、自律神経です。内臓もすべて自律神経により、自動的に動いています。
これら、全身の臓器のうち肺だけは、ある程度、意志の力でコントロールすることができます。
はやく吐いたり、ゆっくり吐いたりする。それは、あなたにもできるはずです。
呼吸は意識的に長くしたり、止めたりできる。
そして、呼吸をコントロールすると、それと連動して、自律神経をへて、全身の機能も意志のとおりにコントロールできるようになるのです。
「一か所の自律神経系への刺激は、連鎖反応的に、他の同系器官へ影響を与えることができる」(沖正弘)
呼吸法は、自分の心身を自在にコントロールする入り口となるのです。
まず、折れない心、めげない心になります。メンタルが強くなるのです。
呼吸を変えれば、強い心、強い体となり、人生も変わります。
心身コントロールから「解脱」へ
わたしたちの体は、大自然(宇宙)からいただいたものです。
それは、命の〝いれもの〟です。その〝いれもの〟を自分の意志で、コントロールできるとしたら……すばらしいことです。
釈迦は「人生は苦である」と嘆きました。
それは生老病死と愛別離苦の四苦八苦です。仏教は、その苦から解放される生き方を説いたのです。
心身を自分の意志でコントロールできれば、これら、「苦」からの解放も可能となります。
それを、仏教は「解脱」と呼んでいます。呼吸で心身コントロールをマスターすれば、四苦八苦からの解放も可能となります。
つまり、呼吸法は、究極の悟り「解脱」に至る道でもあるのです。
呼吸の仕方が人生を決める
あなたにとって「悪い」人生とは、心身の苦に悩まされる人生でしょう。
あなたにとって「良い」人生とは、心身の苦から放たれた人生でしょう。
どちらを望むか?もはやいうまでもありません。
呼吸の仕方が、あなたの人生を決めるのです。
「良い」呼吸は、あなたを、「良い」人生へといざないます。
ここまで書いても、少し首をかしげるかたもいるでしょう。
「呼吸なんて、吸って吐くだけだろう。そんなに、しちめんどうくさいこと、わざわざする必要あるの?」
つまり、そのときどきで行う呼吸が、いちばん自然じゃないのか?という疑間です。
ところが、人間の体は〝クセづく〟という特徴があります。つまり、悪い呼吸、不自然な呼吸でも、クセづいてしまうのです。
よく悪食、悪癖といいますね。好きなものばかり食べている。それは、悪食です。
楽な呼吸ばかりしている。それは、悪息なのです。口呼吸などが、その典型ですね。
ポカンと口をあけて呼吸する。本人は、ラクだけど、はたから見れば不自然です。呼吸も浅くなります。
そして、外見もマが抜けてみえます。いわゆる、バカ面です。(ごめんなさい!)
呼吸を正すーーーということは、生き方、つまり人生を正すことなのです。
できる男のメンタルコンディショニング 船瀬俊介(著)へ続く
船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家
著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。
『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。
独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。
船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/
船瀬俊介公式facebook= https://www.facebook.com/funaseshun
船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」= https://www.facebook.com/funase.juku
著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。