飲みものの危険度調べました 渡辺雄二 (著)

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飲みものの危険度調べました (三才ムックvol.685)

子どもや家族が飲んでいる市販のドリンクは安心ですか?

添加物まみれの飲料、意外と添加物の入っていない飲料、無添加で安心して口にできる飲料など、ジャンル別に市販の飲料製品の原材料を検証しています。

現在の飲料市場の特徴として、健康とダイエット強く意識した製品が多いことが挙げられます。健康を保つための効果を保つための効果を謳ったトクホ(特定保健用食品)飲料はもちろん、

トクホではないけれど健康にプラスになることを婉曲的に表現した飲料、ダイエット効果をほのめかした飲料などが、スーパーやコンビニの棚にずらりと並んでおり、とくに低カロリーやカロリーゼロを強調した飲料が増えています。

これらの製品で注意してほしいのは、砂糖類の代わりに合成甘味料のアスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースが使われている点。

アスパルテーム

1983年に厚生省(当時)から食品添加物としての使用を許可(指定)され、砂糖の180~220倍の甘味があります。

アメリカでは複数の研究者から脳腫瘍を起こす可能性が指摘されています。

また、2005年にイタリアで行われた実験では、ラットの濃度の異なるこの甘味料を与えたところ、白血病やリンパ種の発生が見られ、濃度が高いほど発生しました。

人間が食品から摂取してしる量に近い濃度でも異常が観察されました。

スクラロース

1999年に認可され、砂糖の約600倍の甘味があります。毒性物質である有機塩素化合物の一種です。

スクラロースをえさに混ぜてラットに与えた実験では、リンパ組織の萎縮が認められました。

また、妊娠したウサギに大量投与した実験では、死亡例や流産も認められています。ちなみに、有機塩素化合物には、使用禁止となった農薬のDDTやBHC、猛毒のダイオキシンなどがあります。

アセスルファムK

2000年に認可され、砂糖の約200倍の甘味があります。アセスルファムKをえさに混ぜイヌに与えた実験では、リンパ球が減少し、GPT(肝臓が障害を受けた際に数値が上昇する)が上がりました。

したがって、免疫力が低下したり、肝臓がダメージを受けたりする可能性があります。

この3つの合成甘味料は、科学的物質や動物実験の結果などから、いずれも添加物として認められるべきものではありません。

ところが、アメリカの圧力などもあって、厚生省が添加物として認可したため、多くの飲料やそのほかの商品に使われているのです。

トクホ(特定保健用食品)

トクホは、「お腹の調子を整える」「脂肪の吸収を抑える」「コレステロールの吸収を抑える」「血圧をさげる」「血糖値の上昇を抑える」「虫歯を防ぐ」などに分類されます。

許可を受けた製品はすでに1000品目を超えていますが、表示されている成果の効果のほどや、トクホ依存による食生活の乱れの可能性など、問題もあります。

中にはかえって不健康を招きかねない製品がありますので、きちんと内容を見て選ぶようにしてください。

スーパーやコンビニ、自動販売機で日常的に目にする飲みもの143品の危険性と安全性を、具体的な商品名と商品写真を挙げて、徹底的に調べてみました。

各商品の安全性を見極めて、不安を解消してください。


■PART 1 定番飲料の危険度
トクホ飲料/お茶/炭酸飲料/コーヒー/スポーツ飲料・野菜ジュース・乳飲料

■PART 2 トクホ・健康系飲料の危険度
トクホ緑茶/トクホお茶/トクホ炭酸飲料/トクホ乳飲料/スポーツ飲料/エナジードリンク/機能性飲料/栄養ドリンク/ビタミン飲料/ゼリー飲料/美容飲料

■PART 3 お茶・ミネラルウォーターの危険度
緑茶/ウーロン茶/麦茶/その他のお茶/ストレートティー/レモンティー/ミルクティー/フルーツティー/レモン・ゆず・しょうが/ミネラルウォーター(外国産)/ミネラルウォーター(国産)

■PART 4 炭酸飲料・コーヒーの危険度
コーラ/サイダー/炭酸果汁飲料/コーヒー/微糖コーヒー/無糖コーヒー/ショップ系コーヒー

■PART 5 乳飲料・果汁飲料・野菜ジュースの危険度
牛乳/のむヨーグルト/乳酸菌飲料/乳飲料/豆乳/オレンジ・ミカンジュース/リンゴジュース/ぶどうジュース/レモン系飲料/野菜ジュース/トマトジュース

■番外編 ノンアルコールビールとインスタントコーヒーの危険度

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