脊柱管狭窄症 自力で治す!痛みをとる!実践DVD版 最強体操1日3分 激痛・しびれが消えた! 手術なしでらくに歩けた! (英和MOOK)
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痛みが和らぐ最強体操 脊柱管狭窄症は本当に自力で治せるのか?
―はじめに 本書を手に取られた方の90%以上は、病院や整形外科で「脊柱管狭窄症」と診断された。もしくはご家族が「脊柱管狭窄症」と診断され、詳しく調べようと思った。
このいずれかが理由ではないでしょうか。 脊柱管狭窄症は難しい名前の疾患です。
そのため、「手術をしないと治らない」と感じてしまう方もたくさんいらっしゃるでしょう。
けれども、脊柱管狭窄症の主な原因は加齢です。この疾患を患っている方は30年で約5倍に増え、70歳以上の方の50%以上の方が悩まされているという調査結果もあります。
ですが多くの場合、手術の必要はありません。筋肉や神経の環境をよくすることで、ラクな生活に近づいていきます。
70歳以上の二人に一人が患う
これから超高齢化社会を迎える日本にとって、脊柱管狭窄症は、誰もが発症しうる疾患だと言えます。
それを証明するデータとして、70歳以上の方の約半数が、脊柱管狭窄症を発症しているとも言われています。
それは、脊柱管狭窄症の大きな原因となるのが、加齢によるものだからです。
さて脊柱管狭窄症は1950年代に初めてアメリカやフランスで認識されました。
それから1970年代に入り、国内の医療会議で発表されたり、整形外科を中心にこの疾患が報告されるようになっていきます。
決して古くからある疾患名ではないのです。
その後、一般的に認知されるようになってはいますが、なかにはまだ、この疾患名を知らない方もいるようです。
予防の重要性と予防体操
予防というと複雑な体操や、長時間の運動を想像されるかもしれません。けれども、私が紹介する内容はとてもラクで簡単なものです。
正しい姿勢では背骨がS字カーブになります。ところが長年の行動習慣のなかで、S字カーブが崩れたり、歪んだりします。
極端に崩れると、前湾がなくなったり、猫背になったりします。
このような姿勢でいると、何かしらの動作をする際に、筋肉に大きな負担をかけてしまうのです。
例えばかばんを持つ手。おそらく多くの方は、無意識にかばんを持つと、どちらか一方の手で持つことが多いでしょう。
それが何年、何十年も続くと、初めは些細な歪みだったものが、徐々に大きな歪みに変わってきます。
また、重い荷物を持ち上げるとき、筋力のある方は特に、腕の力だけで持ち上げようとします。
そうすると体の中では、一部の筋肉にだけ大きな負担をかけているのです。
このように何気ない動作が体にかける負担は意外と大きなものがあり、歪みがあれば当然、脊柱管の幅も一定ではなくなります。
すると年齢を重ね、脊柱管が狭窄したときに、より大きな痛みとなってしまうのです。
私が実践している予防体操は、前屈と後屈、側屈、そして腰の回旋です。というと、「え?それだけですか?」と驚かれますが、これだけです。
では、なぜこの体操が効果的なのかを説明しましょう。
私たちの腰辺りには、椎間関節と呼ばれる関節があります。この関節は、「腰を回すときに使う」と思われがちなのですが、そもそも腰がどの程度回るかをご存じでしょうか?
実は腰はほとんど回らないのです。
私たちが腰を回すと表現している動作は、胸椎が回旋しているのです。これはその場で腰を回してみると体感できるでしょう。
腰をひねろうとすると、胸が大きく動きます。
では椎間関節はまったく使わないのかというと、そうではありません。椎間関節もほんの数度だけ、回旋をします。
ですから、正しい腰を回す動きとは、椎間関節が少し回旋し、そこから胸椎が大きく回旋する、という動きのつながりになるのです。
ところが実際に大きく回旋するのは胸椎ですから、無意識に「腰を回す」動きをする際に、胸椎ばかりが動くようになり、椎間関節を動かさない「ラク」な動作をしてしまうのです。
するとある方向にだけしか動かなくなって歪みが起きたり、硬くなって動きがより小さくなったりします。
すると、脊柱管を圧迫したり、脊柱管自体に歪みを作ってしまう原因となります。
予防体操で防ぐ
これを防ぐのが35ページからの脊柱管狭窄症の予防体操で、腰から動かすことを意識することで、前後左右あらゆる方向に椎間関節を動かすことが目的です。
そうすることで椎間関節の歪みや硬さが取れ、同時に回旋筋や多裂筋といった体を回旋させる際に使う筋肉を緩める効果も得られるのです。
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