「本当のことしか書いていない濃厚で力強い本です。健先生の言葉に触れるとすぐに最高の自分に戻っていけます! 」
吉本ばなな
前作『5度の臨死体験でわかったあの世の秘密』がロングセラー! ニューヨーク在住の「伝説のマスターヒーラー」が説く、初の本格的「人生論」。
苦しみ、悲しみ、不安、後悔、焦り、恐怖、自己嫌悪……ページをめくるたびに、人生の悩みがスーッと消えてなくなります!
日本のみなさんにこれだけはお伝えしたい
超一流大学で教鞭をとる哲学者や、大病院の精神科の権威、また芥川賞や直木賞などを受賞している大作家などではなく、ただ犬を抱いて幸せそうにニッコリ笑うおじさんが、
「みなさん!あの世とは、こんなところでしたよ!」と本の中でフランクに語りかけたことで、「死の世界の話と、そこに編まれた言葉のひとつひとつがスムーズに心に染みてきました」といってくれた人が、たくさんいらっしゃいました。
たしかに小林健という男……すなわち私は、威厳はなくても誰よりもフランクであることには自信があるので、みなさんがそう感じてくれたことを本当にうれしく思います。
先日も久しぶりに渋谷の街を歩いていたら、何人かの人が私に気づいてくれて、「ひょっとして小林健先生ですか?」と声をかけてくれました。
「はいはい、ケンですよ。本を読んでくれたの? Thank you!」とハグをしたところ、まわりにたくさんの人が集まってきて、「私も読みましたよ」「僕も読みました」と握手攻めにあい、とてもハッピーなひとときを送ることができました。
「あの本は本当に大評判だったんだな……」
と実感し、私が五度の臨死体験を通して知りえた真実を、多くの人に伝えることができたよろこびをかみしめることができました。
いまだに「死を語る」ことはタブーとされ、どこかの誰かの手によって秘密のベールに無理やり包み込まれ、隠されています。
しかし、私にとって死とは「現実を抜け出して、ちょっと銀河系まで飛んでいく」という自然な営みのひとつにすぎません。
本来、死とは誰にとっても身近なものなのです。
死んでみれば誰にでもわかることですが、死ぬことは痛くもかゆくもなく、それどころかとても気持ちよく、安らぎに満ちた平穏感に浸ることのできる幸福なものです。
七歳のときに初めて死んでから、六0歳になるまでに五回も死んでしまった私の経験を語ることで、死の世界は暗くて恐怖に満ちたものであるという誤ったイメージを、読者のみなさんから払拭できたことはとてもよかったと思っています。
死の話は、もっと明るく楽しく語られるべきです。
あの世にいるときには、
「肉体がなくなっても、小林健という存在が消えることはないんだな……」ということをしみじみ感じることができます。
それは、この世に戻ってからも揺るぎない安心感、大きな幸福感として心に残ります。
この気づきの根源にあるもの……その姿こそ、私が本を通してみなさんに伝えたい唯一のものであることに最近思い至りました。
その根源にあるものを手にできれば、この世はずっと楽しくなり、生きやすくなります。
また、肉体のない世界、ただ果てなく広がる銀河というあの世を経験することで、この世だけで暮らす人には、決して思いつかない新しい発想も生まれます。
その発想の仕方についても、本編でくわしく語っていきたいと思います。
もし帰りのチケットが確保できるのであれば、ぜひみなさんにも死の世界に行ってもらいたいのですが、残念ながらたいていの人は死の世界から戻ることができないので、私が伝える意義はあるはずだと確信しています。
天国で世界平和の実現を祈り続けている船井幸雄先生が、「小林建を世に出さないと、世界中の多くの苦しむ人を救えない」といつもおっしゃってくれるのも、その宿命こそといえましょう。
現代では、死の世界を語る行為はまだまだ特異なこととされていますが、その半面、このような本がみなさんに抵抗なく受け入れられるということも、いまという時代の空気感なのだと思います。
出版社の担当の方から、前作『5度の臨死体験でわかったあの世の秘密』がロングセラー、ベストセラーになりつつあると聞かされて、私はいま一度、あの本を通してみなさんに伝えたいことはなんだろうと再考しました。
臨死休験による気づきの根源にあるもの……。
結論からいえば、それは「愛」です。
それも、恋人や家族、友人などの大切な他者に注ぐ愛情ではなく、「自分への愛」です。
「自分を愛すること」ができれば、すべての苦悩は解決されます。病気も治ります。
「あの世」を知れば「この世」の法則がわかる
死を経験すると、この世のすべてが白紙に戻ります。死者には喜怒哀楽がなく、その心中は澄み切って落ち着き、つねに穏やかです。
その死者たちが住み暮らしている死の世界もまた、同じように一点の不協和音も存在しない、静かな平和に満ちた世界です。
それは、この世にあるような余計なしがらみが一切ないからにほかなりません。
私は幼いときから医療の現場に身を置いて、成長とともに医学の勉強を続けてきました。
その医学とは、対症療法に終始する西洋医学ではなく、身体はもちろん、心や精神、魂にいたるまでを治療の対象とし、人間のすべてを診るホリスティック医学です。
この医学では、ケミカルな薬は一切用いませんし、もちろん手術もしません。しかし、西洋医学では絶対に治らないとされる病気も克服でき、健康をとり戻す人があとを断ちません。
それはなぜかというと、ホリスティック医学はすべての人間が生まれながらに備えている自然治癒力を信じ、そのパワーによって病気の原因をとり除くからです。
西洋医学のように、ただ表面的な症状だけを抑えて、病気が治ったかのように見せかける対症療法とはモノが違います。
そんな自然療法師としての目を養ってくれたものこそが、私の人生で五回に及んだ臨死体験です。
はからずも死の世界をじっくり観察する機会を得たことで、この世に網の目のようにはびこる無用なもの、余分なことがらを視界からとり除いて、本質だけを見きわめる眼力を身につけることができたわけです。
そのおかげで、西洋医学のように表面的な症状だけを薬で抑えたり、病気の原因とはほど遠い患部を切りとる手術などで部分的に対処する医療ではなく、人それぞれの身体と心、魂を観察して、病気を生み出す本当の原因をとり除き、その人の自然治癒力をサポートする治療が可能になりました。
死の世界を通して見れば、みなさんにも「この世の法則」が見えてくるはずです。
この本を通して、私はそれを伝えたいと考えています。
◎「自分を愛する」だけですべては解決する
◎「あの世」よりも「この世」のほうが面白い
◎なぜ私は不安をまったく感じないのか?
◎たった一秒で怒りを消去する方法
◎素敵なパートナーと出会うために
◎この世を「天国」にする考え方
◎「幸福の果実」はみんなでシェアしよう
◎人生の終わりは必ず「ハッピーエンド」
5度の臨死体験が教えてくれたこの世の法則 | ||||
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