あぶない抗ガン剤 船瀬 俊介 (著)

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あぶない抗ガン剤

先進国で、なぜ日本だけ「ガン死」が急増しているのか?

医療のタブーを打ち破ってきた鬼才・船瀬俊介が再び、抗ガン剤の闇に斬り込む!

第7章 悪魔とダンスを踊る医師たち より

猛毒薬がダイヤに! 一g三億円超の抗ガン剤も

●超猛毒がクスリに化けるメカニズム

ガンの専門医は、一生の間に、約千人ものガン患者を“死なせて”います。千人“殺して”一人前なのです。抗ガン剤などの超猛毒を考えれば当然です。あなたは不思議に思うはずです。

「こんな、たんなる超猛毒物が、どうして『医薬品』の抗ガン剤に”化けた“のか?」

そのカラクリこそが、抗ガン剤の悪魔性そのものです。

その悪魔のメカニズムは図7 —1で、はっきり描かれています。

このイラスト(一九九四年作図)にある「奏効率一○%ほどで認可」とは、どういう意味でしょう?

あなたは、医者が抗ガン剤をすすめたとき、「ガンが治る」と信じて決意し、うなづくはずです。しかし……悪魔のワナは、そこから始まっているのです。

厚労省の抗ガン剤担当の技官が、「抗ガン剤がガンを治せないのは常識」と言い放った事実を思い起こして下さい。「抗ガン剤がガンを治せない」のはクニもはっきり認めているのです。

では、ガンを「治せない」のに、何で「医薬品」として認可し、販売を許可したのでしょう?

●抗ガン剤は“効いた”患者は“死んだ“!

医者は「この抗ガン剤は効きます」と自信をもってすすめます。

あなたも家族も“効く“を“治る”と解釈するはずです

もう抗ガン剤のペテンに絡めとられています。ガン患者を前にして、抗ガン剤をすすめる医者は、口が裂けても「治癒する」とは言わない。「治る」とも言わない。

ではなんと言うか?かれらは、さりげなく「効きます」という。「どれくらい……?」と患者や家族は恐る恐るたずねます。

「助かる率はどれくらいでしょう?」

家族が知りたいのは、この「治癒率」です。医者は一呼吸おいて「ま……『有効率』は、悪くないですよ」と言うはずです。

患者がわは、それを「治癒率」つまり“完治する確率”とサッカクするのです。

「……それは『奏効率』を指してのことです」と鶴見隆史医師(前出)。

かれは、医者には珍しい竹を割ったような正義漢です。

「たった四週間での測定などとは決して言いません。さらに八週間たったらひどく転移してガンは増大し致死的になる……などとも言いません」(『真実のガン治しの秘策』中央アート出版社) 。

製薬業界という狂った巨大モンスター

●巨大モンスターが医学界を支配する

現代医学は、巨大な利権の怪獣(モンスター)となった。それは国際的にも告発されている。

医学界のエリートですら、その腐敗のすさまじさに、告発するがわに回ったひともいる。

世界的医学雑誌『ニューイングランド医学雑誌』の前編集長マーシャ・エンジェル医師もその一人。

彼女は『ビッグ・ファーマーー製薬会社の真実』(篠原出版新社、栗原千絵子他、訳)という告発書まで執筆している。

「巨大製薬会社が支配する医学界。そこにもたらされる巨額の収益」「全米で話題騒然、待望の書、ついに邦訳なる」(帯コピー)。

彼女は現在、ハーバード医学校社会医学科上級講師。「医療システムに関する歯に衣着せぬ批評で知られる」(著者紹介) 。

彼女は“権威”あるトップレベル医学誌ですら、容赦なく批判する。

「……今や、販売競争を勝ち抜くための研究結果を権威づける手段として世界中から競って投稿される(『ランセット』など)トップジャーナルはビジネスの僕と化しつつあるのではないか?」

モンスターのごとく肥大化した科学を奉じる共同体は、すでに善意によって制御可能な域を超えている」「哲学のない科学は狂気である」「科学を妄信しトップ・ジャーナルで如める状況は、歪んだ宗教とでもいうべきだ」(「まえがき」より)

彼女は、この本をーー洗脳を解くーーために書いた、という。

●買収、偽装、ねつ造……テクニック

アメリカでは、年間二○○○億ドル(二○兆円)もの金が、「処方箋」(投薬)の購入に使われている(一ドル:一○○ 円換算)。それは一年間に一二%の勢いで伸びている。

そして「よく使われる薬が何度も値上げされている」。

ある製薬会社トップ売上げのアレルギー薬は、五年間で一三回も値上げされた。

累積で五0%以上の値上げだ。それは消費者物価の上昇率の四倍以上……。

マーシャ女史は、この二○年間で米国の製薬業界は「価値の疑わしい薬を売りつけるためのマーケティング・マシーン(販売機)に成り下がった」と批判する。

そして……

「その持てる富と力を用いて、米議会、FDA(米食品医薬品局)、大学病院、医師会など、自分の前に立ちはだかる可能性のある組織の買収にひたすら努めてきた」と告発。

彼女は『ニューイングランド医学雑誌』編集長のときにさまざまな腐敗を目撃してきた。

製薬会社は「自社の薬が”よく効く“ようにみせかけるために、細工をこらす」。

それは、あきれた”テクニック“であった。そのほかにも、研究結果を歪めるペテンの方法はいくつもあり「専門家でさえ、すべてを見抜くことはできない」。

彼女は擾慮する。

「出版された研究論文の多くに重大な欠陥があるのではないか?」

彼女は恐れた。

「そうした論文を医師たちが読んで、薬の本当の“実力“よりも『有効かつ安全』と信じこんでしまうのではないか……?」

●巨大ゴリラが四兆円の荒稼ぎ

製薬会社というモンスターは政界にも強力に働きかける。

「製薬会社はワシントンで幅広くロビー活動を行なっている。さまざまな政治的キャンペーンを張っている。議員たちは、あまりにも製薬業界と密接な関係を持ちすぎ、つながりを切ることは容易ではない」

彼女はモンスターを「体重八○○ポンドのゴリラ」にたとえる。つまりキングゴング?

「これまで製薬業界は、ほとんどやりたい放題やってきた」まずは、その収益の膨大さに圧倒される。

「この製薬業界という産業は、『オズの魔法使い』のオズ大魔王のように、こけおどしばかりしていたのだが、とうとう化けの皮がはがれてしまった。

製薬業界は医薬品の技術革新の原動力とはならずに、巨大な広告宣伝マシンとなり、途方もない膨大な報酬を受け取っている」

●新薬の臨床試練はペテンまみれ

人体実験で医師に、製薬メーカーから巨額な裏金が支払われている。

「·…ある臨床試験では、医師が(実験台)患者の登録一人ごとに一万二○○○ドルを受け取っており、六人の患者を登録すれば、さらに三万ドルが追加として、支払われていた」(前著)

ぜんそくの臨床試験に患者を一人登録で三万ドルの臨時収入となれば、医師は患者を“ぜんそく“にしたくなる。

健康なひとをぜんそく患者にでっちあげて試験するなど、メチャクチャである。

しかし、巨額の報酬に目のくらんだ医師たちにより、これらの不正は日常茶飯に行われている。

「とうぜんのことだが臨床試験の結果は信頼できない」

薬の開発の臨床試験は、このようなデタラメがまかり通っている。

「研究開発にもっとも重要な最終段階である臨床試験は、たいていは薬を製造する会社がスポンサーとなって実施される。じっさいよりも『新薬に効果がある』ように見せかけられるような操作方法は残念ながら、『存在する』……。

臨床試験を操作する方法はたくさんあり、いつも行なわれている」

アメリカにしてこのありさま。抗ガン剤の臨床試験もまったく同じ。ペテンと操作が日常なのだ。

「製薬会社がスポンサーの臨床試験は、他よりも四倍も”有利“な結果が出ている」

「研究結果を歪めるもっとも大胆な手口は、都合の悪い臨床試験を完全に隠してしまうという方法だ。大学が実施した試験でもそういったことが起っている」


「海外では、ガン死が減り、日本だけ増えている! これは、いったいどういうことでしょう? 理由はただひとつ。海外では、抗ガン剤など、それまでのガン治療から、自然な食事療法などにシフトしているからです。」(本文より)

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