今あるがんを消すスープと味噌汁…有効率65%以上の食事療法 (英和MOOK)
食べ物でがんを消せる真実
日本人の食生活が欧米化して久しいですが、それと同時にがんや生活習慣病が多くなっています。
とくに、高度経済成長期以後、ハンバーガーやフライドチキン、コンビニ弁当、から揚げ、加工食品、清涼飲料水など手軽な食事を毎日のように食べています。
いわゆる、病気になる下地を作っているわけです。それでは病気になるなといっても無理なことです。
では、なぜ揚げ物や肉類、清涼飲料水がいけないのかというと、揚げ物の油は何回も高温で使用しているために酸化しており、2018年にアメリカでは全面禁止されるトランス脂肪酸が問題です。
外食で使用しているほとんどの油にはトランス脂肪酸が含まれています。酸化した油+トランス脂肪酸で細胞へのダメージは大きくなります。
ハンバーグやステーキなどの肉類には、飼育のときに使用されている成長ホルモンが含まれており、がんなどの病気を引き起こす危険性があります。
日本癌治療学会は2009年に「成長ホルモンとがんの発生は無関係ではない」との論文を発表しています。
EU(欧州連合)では、発がんの危険性があるために、アメリカからの牛肉の輸入を禁止したほどです。
オーストラリアやカナダでも成長ホルモンの使用を許可していますので、同様の危険性はあるでしょう。
アメリカ産の牛肉には成長ホルモンが日本の600倍含まれているといわれています。
缶やペットボトルなどに入った清涼飲料水に関しては、食品添加物、人工甘味料が豊富に含まれています。
人工甘味料としてはアスパルテームやスクラロース、サッカリンなどが知られていますが、これらは脳の神経細胞を損傷したり、糖尿病を誘発する危険性があります。
胃がん、乳がんに! 一日3杯の味噌汁でがんを予防できる!?
味噌汁の塩分は食塩と同じように、高血圧やがんの原因になるといわれてきましたが、はたしてそうなのでしょうか。
たしかに、漬け物など塩分が多い食品を習慣的に食べている青森県ではがんの死亡率は11年連続1位ですが、長寿日本一の長野県では、同じように塩分を摂っているにもかかわらず、がんの死亡者数は全国で最下位の47位です(国立がん研究センター・2014年)。
ちなみに、喫煙率が青森県は全国2位、長野県は31位ですが、気管、気管支および肺がんによる死亡者数は、10万人に対して青森県が27・2人(3位)、長野県は16・9人( 47位)です(国立がん研究センター・2013年)。
長野県は減塩運動を行いながら野菜を食べることも推奨していますが、青森県も同じようにがん死亡者ワースト1位を返上すべく減塩運動を行っています。
がん死亡率が異なる原因として考えられるのは、塩分の摂り方が、長野県では味噌を含めた発酵食品からが多く、青森県では塩蔵品を多く摂っていることの違いにありそうです。
味噌汁に含まれる塩分はお椀1杯1g程度ですからそれほどまでに塩分濃度は高くありません。
広島大学名誉教授の渡邊敦光氏は論文のなかで、ブラジルのヤマノモインディアンは塩の摂取量が少ないにもかかわらず短命ですが、日本人は塩分を多く摂っているわりには長寿であると外国の学者の指摘があるといっています。
味噌には多く栄養素と乳酸菌が含まれる
味噌が日本に入ってきたのは701年頃天武天皇の時代とされています。
戦国時代では、味噌は武士にとって栄養豊富な食料で、冷や汁は山形県の米沢藩では陣中食として古くから食べられていました。
それまでは庶民の口に入ることはない高級品でしたが、江戸時代になり食卓にのぼるようになりました。昔から「味噌は不老長寿の薬」といわれており、健康に良いということで親しまれていたようです。
では、味噌にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
味噌の約40%前後は水分で、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
なかでも、ペプチド、アミノ酸はコレステロール、血管の弾力性保持、高血圧防止。
ビタミンEは老化防止。メラノイジンは過酸化脂質産生防止。食物繊維は大腸がん予防。イソフラボンは乳がん予防。
ほかにも乳酸菌などが含まれており、健康によいのに食べ飽きないまさに「不老長寿の
薬」なのです。
今あるがんを消すスープと味噌汁…有効率65%以上の食事療法 (英和MOOK) | ||||
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