知る人ぞ知る「超能力」喫茶を訪ねる

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船瀬俊介連載コラム

マスコミのタブー200連発〈144〉(月刊『ザ・フナイ』)

「喫茶あんでるせん」と「量子テレポーテーション」――驚異の奇跡を最新科学が証明できるか?

知る人ぞ知る「超能力」喫茶を訪ねる

さる12月21日、長崎に旅した。「船瀬塾」諸兄諸姉の面々との楽しい旅であった。

旅の第一の目的は、「喫茶あんでるせん」を訪ねることだ。

「あんでるせん」と言えば、知る人ぞ知る喫茶店だ。日本で、いちばん有名な喫茶店と言ってよいかもしれない。

まさに、都市伝説の世界では一種のレジェンド(伝説)となっている。ある人は、それを〝マジック喫茶〟と呼び、またある人は〝魔法の喫茶〟と言う。

とにかく、とんでもない〝マジック〟〝超能力〟(?)を披露する喫茶店として知られている。

今から10年くらい前、私の友人で、山形市で建設会社を営む社長K氏から直接聞いて、さらに興味が募った。

「……『あんでるせん』に行ったけど、おっどろいた。アレ、絶対本物だべ」

あまりに興奮して方言丸出しになって喋り続ける。

「センセ、あれ絶対行ったがいいって!」

アメリカ留学経験のある一級建築士でインテリの彼が、我を忘れて語る。

やはり、噂は本物だった……?

そうしたら、「船瀬塾」のいつまでも若い塾生諸君からお声がかかった。

「……『あんでるせん』が来年、閉店するそうですよ。その前に皆で行くんです。センセイも一緒にどうですか?」

いいね……。二つ返事で引き受けたら、やったぁーと彼らは大喜び。

完全予約、カウンターは500回電話でゲット!

長崎空港からバスで1時間以上、けっこうな距離を揺られて着いた鄙びたバスターミナルの真向かい。

そこに目指す喫茶店はあった。いかにも場末の雰囲気。「四次元パーラーあんでるせん」。看板文字も垢抜けない。

ここが、あの有名な喫茶店かと少々、拍子抜け(写真1)。

かつては、料理を注文しなければならなかった、という。さらに、1階の待合室で3時間待たされた、とか逸話には事欠かない。

そうするうちに、我らの一行とは別のグループ、他の客なども三々五々集まってきた。完全予約制。午前11時開店。

狭い階段を登る。目の前に沢山の傘が放置されていた。忘れ物かな? 上がって左に入る。広
さは10畳余りか。右手にカウンター。どうということのない田舎の喫茶店の雰囲気。

客は予約順のカードを手渡される。

わたしは23番だった。カードは回収されるが、番号を記憶しておく必要がある。

ショーの最中に、〝参加者〟として番号指名されるからだ。

当日の見学者は35名ほど。若いカップルなども目立つ。とりわけカウンター席は、予約が極めて困難という。

「500回電話してようやくとれた」と耳にして、ビックリした。われわれは後発組なので、椅子の上に置かれた板の上で立ち見となる。

お店の年配女性の手で臨時の立見席が出来上がる。案外、押すな押すなの寿司詰め状態となった。

すると、眼鏡に黒いマスクの青年が現れ、カウンターの上の小道具の整理を始めた。見かけは30歳くらい。てっきり、助手の若者だとばかり思っていた。

演者の大御所は、まだかな……と、思っていたら、青年が「始まり、始まり!」と手形クラッカーを鳴らしたのでビックリ。

なんと、この〝青年〟が伝説のマスターだった……!

行くたびに若返る伝説マスターの不思議

一緒に行った銀行員Sさんが、驚いて耳打ちする。

「……前より若くなっていますよ!」

彼は6年前にも、「あんでるせん」に来たことがあるという。その若さ自体が常人ではない。

このマジック喫茶には、著名人の来訪者も多い。

そんな人たちのポラロイド写真が壁一面にビッシリ張られている。UFO研究で知られる矢追純一さんや、テレビ東京の人気番組『やりすぎ都市伝説』の関暁夫氏、俳優の藤岡弘さんの写真も。なかには安倍昭恵氏の写真まで!

「……ソニーの井深さんも見えましたね。ソニーの超能力研究所に来ないか、と誘われました。行くはずないけどね」と笑いながら肩をすくめる。

井深大氏は、知る人ぞ知るソニー創業者。没年が1997年なので25年前。

生前、「あんでるせん」を訪ねたのならそれ以前となる。

聞けば、オープンして30年以上という。なら、マスターが30歳ほどの若さに見えるのは、なぜだ? 

「本当は、70歳を超えてますよ」の声に、再度おどろく。このマスター、ただものじゃない。

グーグルで調べてみた。喫茶店の評価は、257件中4・6星の高得点。「安価」とあるのに笑い。まさに、特筆すべきは、その〝入場料〟の安さだ。

なんと、お1人様1000円ぽっきり。それで、延々、4時間もショーは続いたのだ。

それから先も、あまりの無欲さに、たびたび驚かされる、ことになる。

わが人生最大の〝驚愕体験〟の1日となる

2時間くらいか……と思っていたら、なんと4時間以上が経っていた。椅子の上に置いた板に立ちっ放し。さすがに足にきた。こんな長丁場なら当然だ。

しかし、ショーに目は釘付け。足のだるさもふっとんだ。

結論から言おう。この1日の体験は、わが70年を超える生涯で、最大の衝撃となった。カルチャーショックなどという生やさしいものではない。

わたし自身は、「超能力」の存在を認めている。

たとえばヨガの行者などは、透視能力や予知能力を発揮することも知っていた。わたしの友人T氏は、過去・未来を旅する男だ。まわりの霊も見えるという。

「幽体」離脱を体験したことのある「塾生」が何人もいたのにも、驚いた。

しかし、この日、目の当たりにしたのは、これら予備知識をはるかにぶっ飛ばす驚愕的なものだった。

若い(?)マスターは、じつに生き生きと、楽しそうに、ショーを進める。

ときに無邪気にジョーク、声色を織り交ぜる。

だから、会場にはたびたび笑い声がまきおこる。

ただし、笑い声だけではない。「エーッ!?」と驚きの絶叫が、店内に響き渡る。「ウッソー!」「やっだぁ!」 

これら驚嘆の叫びは、ただのマジックでは起こり得ない。本当に奇跡を目前にして、呆然自失で、出る声なのだ。

ここまで書くと、マジックに騙されて、大騒ぎするただの観客と思われかねない。

まさに、百聞は一見に如かず。文字通り、一度、「あんでるせん」に足を運ばれることを強くお勧めする。

名前を、ダイスを、カードをすべて当てる!

まず、驚かされたのは、マスターが、目の前にいる客の名前を次々に当てたことだ。

「ユウスケ君は、裕然の裕に、紹介の介ですね?」

若者は呆気にとられて「ハイ」と答える。「ヨシハルさんは善人の善に明治の治ですね」「そうです」と初老の男性。

同行した塾生の女性に「サエコさんは小さい枝に子どもですね?」に「ウワーッ、やだぁ」と身震いした。

たちまち、ランダムに4人の名前を言い当てた。それも前からの知り合いのように、気さくに呼びかける。

彼らは一切、名前を明かしていない。まさに恐るべき「超能力」……。さらに、わたしの隣の若い女性にマスターが尋ねる。

「……気になっている男性の名前を書いてください」

「エーッ?」とためらいながら手で隠して、紙に書く。のぞき見すると「高橋マージ」とある。

変わった名前だ。外国人かな? すると、マスター、人差し指をあげて「マージ君ですね。残念ながら、いっしょにはなれませんねぇ(笑)」

彼女が仰天の声をあげたのは、いうまでもない。

透視能力のスゴサはダイスでも発揮された。

3人にカップを持たせ、各々サイコロを入れて、手でふたをして上下に振らせる。

止まった時点で、左から出た目をカウンター越しに……「4、2、4」とピタリと言い当てる。

隣の女性のカップをのぞく。まさに、4の目が……。なんどやっても、ピタリと言い当てる。

これは、もはや透視を超えた戦慄の「超能力」だ。

「……これなら丁半博打は、全勝だな」とわたしは独り言。あの座頭市も真っ青だ。

とにかく、マスターの透視能力は神業。もはや常人ではない。

それは、ESPカードでも発揮された。これは5つの単純模様が印刷されており、「超能力」開発訓練に用いられる(写真2)。

裏は同じ模様。

だから、5 枚を当てる確率は5分の1。しかし、マスターは裏から易々と5つを当ててしまう。

同じ奇跡はトランプでも同じ。スペード、クローバー、ダイヤ、ハートから数字まで、すべてかんたんに当てる。

まさに、眼光紙背に徹する。紙の裏まですべてが見えている!

15秒で全カード、円周率は数万桁まで記憶

驚嘆は、さらに、さらにヒートアップしていく。

わたしが驚愕したのは、マスターの神懸かり的な記憶力だ。

客に切らせた1組のトランプを準備する。まず1人の女性に、1から15まで数字を声に出して数えてもらう。つまり、15秒間だ。

その間に、彼は手元のカードを速いスピードで目を通していく。なんと、15秒で全カードを記憶する、という。

「……世界の記憶力コンテストの優勝者は20秒です。だけど、私は15秒でできます」

数え終わった後、カードを伏せる。女性に好きなカード名を言ってもらう。

「スペードの12」するとマスター迷いなく「左から24番目です」。

女性が数えて24枚目を抜く。なんと、そのとおり。

同様に、指名されたカードを「×× 目」と瞬時に答える。それが、すべて的中……。驚嘆の記憶力だ。

さらに、その神がかり的な記憶力に絶句したのが、円周率(π)に関してだ。

「……ボクは小学生の頃、500桁まで暗記していました」と、こともなげにいう。

「これは、ボクが大好きな本です」と、持ち上げたのは、表紙が無地の薄い本。

「ここに、円周率が5万桁、印刷されています」

各ページには、ただ数列がビッシリ印刷されているだけ。

「……思い浮かんだ3つの数字を言ってください」

「591……」と指名された1人の女性。マスターはうつむいて、目を閉じて、「……その数字は、本の28ページの上から3行目……左から×× 番目にあります」。

参加者が、ページを繰って、確認すると「……本当だ!」会場は絶句とどよめき。つまり、マスターは数万桁の円周率を暗記しているだけでなく、どのページの何行目が何と言う数字か、すべて〝映像的〟に記憶しているのだろう。

わたしは確信した。「この人のIQは、1000を超えているな」

よく、サバン症候群という特殊能力が話題になる。

ハリウッド映画『レインマン』でダスティン・ホフマンが演じた。知的発達しょう害で、日常生活もままならない。

なのに、記憶力は神懸かり。何十年前の日にちでも、何曜日かピタリ当てる。

脳の一部がスーパーコンピュータのようになっている。

やはり、まばたき一つで、見ている光景をすべて記憶できる超能力者もいる。まさに、〝人間デジカメ〟……。

サバン症候群といえば、なにかの疾病のように聞こえる。そうではない。まさに、「超能力者」そのものだ。

「あんでるせん」のマスターは、これら特殊「超能力」ではオールマイティだ。

ナットが勝手に回る!放り投げたスプーンがぐにゃり・・・

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ザ・フナイ 2022年3月号  マスコミのタブー200連発〈144〉 より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/

船瀬俊介公式facebook=  https://www.facebook.com/funaseshun

船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」=  https://www.facebook.com/funase.juku

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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