週1断食で万病が治る 三浦 直樹 (著)

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週1断食で万病が治る (週1日、2食抜くだけ!)

最近は、「断食」「プチ断食」「ファスティング」といった言葉が、頻繁に取り上げられています。

女性誌などでもこうした一種のブームによって、一部の人の間では「食べないことが格好いい」という風潮が出てきているようにも思います。

しかし、食べないことですべての人が健康になれるわけではありません。断食が体に合う人もいれば合わない人もいます。

私自身は1日1食でも、「すべての人がそうするべき」などとはこれっぽっちも思つていません。

家内が2~3食食べるほうが調子いいならそうすべきですし、患者さんたちにも一人ひとりのやり方があっていいと思っています。

大切なことは、「ブームになっている」「本に書いてある」「人がいいといっている」ということを基準にするのではなく、自分の体に合うやり方を自分で見つけて、選んでいくことです。

そこで、私から一つ提案があります。「自分の取扱説明書」をつくりましょう。

私と家内の例を挙げて説明したように、1日1食で調子のいい人もいれば、2~3回に分けて食べたほうが調子のいい人もいます。

睡眠をしっかりとったほうがすっきりする人もいれば、短くても大丈夫な人もいます。

それはどちらがよい悪いというわけではなく、その人の体質です。

車にたとえるなら、同じ車でも、レーシングカーにはハイオクガソリンを入れなければなりませんが、ディーゼルカーは軽油を燃料として走ります。

そこへハイオクガソリンを入れたら、エンジンが、ダメになってしまいます。

それと同じように、自分のタイプを把握して、自分に合った体の使い方やメンテナンスをしなければ、体は調子を崩してしまうのです。

ですから、自分のタイプを把握するために、自分自身をよく観察して、「これを食べると体がこうなる」「このぐらいの量の食事がいちばん快適でいられる」「このぐらい寝ないと調子が悪い」という具合に自らのデータを集め、「自分の取扱説明書」をつくってほしいのです。

週1断食を4週続けると効果が高まる

参考までに2泊3日の「本断食」の内容についても、簡単に紹介しましょう。

本断食とは、3日以上にわたって行う長期の断食のことです。指導する人によってやり方はさまざまですが、私が行っている「坐禅断食」は、3日間水だけで過ごします。

正確には1日目と2日目、そして3日目の朝まで、合計7食を抜くことになります。そして、この3日間で加分の坐禅を日回(合計300分)くり返します。

本断食の場合は、きちんと準備期間を設けて、数日前から動物性の食品やアルコールを控え、徐々に少食にして断食に入るのが本来のやり方です。

断食後の食事にも制限があり、数日間は回復食をしっかり守って、徐々に通常の食生活に戻していく必要があります。

なかでも大きな特徴は、断食の最終日(3日目)に行う「梅流し」です。

大根の煮汁に梅干しを入れてつぶした「梅湯」を飲みながら、煮た大根や新鮮な生野菜などを
食べて、腸内にたまった宿便を強制的に出すのです。

このうえない爽快感と、食べもののおいしさ、ありがたさが味わえる瞬間です。

このような本格的な断食を行う場合は、その人の体力や体調、体質によって、断食が向いているかどうかをしっかり見極める必要があります。

素人判断で行ったり、準備期間や回復食をあまくみたりすると、危険を伴うケースすらあります。

梅流しも、最低必時間以上は胃をからっぽにして行わなければならない、とされています。

当然のことながら、本断食は即効力が高く、第1章で紹介したような断食の効果が顕著に現れます。

とはいえ、本断食は家庭で気軽に行えるものではありません。専門家の指導のもとに行うべきものと認識してください。

本書で紹介する「週1断食」は、準備期間や回復食に本断食ほど神経質になる必要はありません。

のちほど断食に向いていない人についても紹介しますが、そこに当てはまらない限り、自宅で週1断食をやって危険を伴うことはまずないでしょう。

週1断食を何度かくり返していけば、体質は徐々に改善されて、効果も確実に感じられるようになります。

坐禅断食を提唱する野口法蔵先生は、週1回の24時間断食、すなわち、週1断食を4週続けて行うことで、2泊3日の本断食とほぼ同様の効果が得られるといっています。

スリランカでは、生まれた曜日によってお参りするお寺が決まっているそうです。

生まれた曜日というのは、自分にとっての「聖なる日」です。

断食には体をリセットしたり浄化したりする意味があるので、自分にとっての「聖なる日」に行えば、よりよいイメージで実践できるかもしれません。

ダイエットが目的なら、月のリズムに合わせてやるのもお勧めです。

新月から月が満ちていく時期は「増える」エネルギー、満月から月が欠けていく時期は「減る」エネルギーです。

脂肪を減らしたければ、満月の日に断食を始めて、そこから1週間ごとに4回続けるとよいでしょう。

減るエネルギーが働いている聞は、不思議と食べすぎも防げるものです。


内容紹介:

週1日、2食抜くだけで薬より効くと医師が断言。断食を患者に指導し、自ら実践もする医師待望の初著書。

20㎏、13㎏やせた! 潰瘍性大腸炎、アトピー、ぜんそくが改善! 断薬に成功! 自宅でできる断食のやり方がよくわかる断食入門決定版。

目次:
第1章: 週1日、2食抜くだけでなぜこんなに健康になるのか
第2章: 自宅でできる週1断食のやり方
第3章: 週1断食で生き方も変わる
第4章: 断食で生まれ変わった! 感激の体験談

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