できる男のメンタルコンディショニング 船瀬 俊介

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できる男のメンタルコンディショニング

できる男は“ゆっくり呼吸”を自在にあやつり、「強いメンタル」を手に入れる。

かつて152歳のヨガ行者は言った。「人が一生のうちで食べる量と呼吸する回数は決まっている」。

つまり、少なく食べれば長生きし、ゆっくり呼吸すれば長生きする。健康にもいい呼吸法。

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呼吸の仕方があなたの人生を決める

「呼吸こそ心身コントロールのカギである。呼吸法はヨガ行法の中心である。なぜなら、肺だけが、意志の力が支配できる器官だからである」と沖正弘ヨガ導師は言っています。

だれも心臓を動かしたり、止めたりはできません。

それは不随意筋によって動かされているからです。随意に動かせない。だから不随意筋なのです。

それを動かすのは、自律神経です。内臓もすべて自律神経により、自動的に動いています。

これら、全身の臓器のうち肺だけは、ある程度、意志の力でコントロールすることができます。

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はやく吐いたり、ゆっくり吐いたりする。それは、あなたにもできるはずです。

呼吸は意識的に長くしたり、止めたりできる。そして、呼吸をコントロールすると、それと連動して、自律神経をへて、全身の機能も意志のとおりにコントロールできるようになるのです。

「一か所の自律神経系への刺激は、連鎖反応的に、他の同系器官へ影響を与えることが
できる」(沖正弘)

呼吸法は、自分の心身を自在にコントロールする入り口となるのです。

まず、折れない心、めげない心になります。メンタルが強くなるのです。

下腹「丹田」に意識を集中する

「気」エネルギーは全身をめぐる、といいました。そのエネルギーにも中心点があります。それが、「丹田」なのです。

昔の人はよくいいました。「臍下丹田に意識を集中しろ!」

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「丹田」とは、いったいどこにあるのでしょう。「臍下」というから、おヘソの下ですね。それでも、まだよくわからない。

それは、具体的には、おヘソと肛門をむすぶ線の中間点にあります。

この「丹田」は、生命エネルギーである「気」の中心点であると同時に、意識すなわち「心」の中心点でもあります。

昔から「腹で考えろ!」などといいます。あるいは「腹の中では何を考えているのやら」とか「腹のさぐり合い」などともいう。

わたしは、子どものころ、「腹で本当にものを考えられるのか?」と不思議に思ったことがあります。しかし、考えられるのですね。

いろいろ調べて学んでいくと、おもしろいことがわかってきます。

実は、人間は、どうやら腹でも考えているらしいのです。

その謎を解くのが、腸間膜を縦横に走る無数の神経網です。それは、専門的には「太陽神経叢」と名づけられています。

その神経ネットワークでも、人間は〝思考〞しているようなのです。

この存在に気づいた神経医学界は、これを〝セカンドブレイン〞(第二の脳)と呼んでいます。

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人間は、脳だけで思考している、と思い込むのは勘ちがいだったのです。

おなかの神経ネットワークでも〝考えていた〞のです。日本語では「腹を割って話す」とか「腹をくくる」などとよく使います。

それは、〝生理学的〞にも事実だったようです。

そして、この〝第二の脳〞の中枢が、「丹田」だというのです。

なるほど!「腑に落ちる」とは、まさにこのことですね。だから、精神を集中するときには「丹田」に意識を集中すればいいのです。

「丹田」は「気」や「心」の中心です。

「気」「心」「体」の中心点

さらに「丹田」は、「体」の中心でもあります。

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わかりやすくいえば、重心です。人間が移動するとき重心がぶれると、全身に無理がかかります。重心がスムーズに動くことは、全身が合理的に動いている証しです。

武士が走るときは、腰を落として走ります。腰の位置、すなわち重心は上下動することはありません。

武道でも腰の位置はぶれません。舞踊などでも練達者の所作に無駄はありません。

それは、「体」の重心すなわち「丹田」に意識が集中しているからです。

このように「気」「心」「体」、三つの中心点が重なっているのが「丹田」なのです。

つまり、それは「命」の中心点といえます。

できる人、できない人は、呼吸がちがう

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つねに、「丹田呼吸」している人は、仕事のできる人です。

ぎゃくに、「丹田」(肚)から意識がはずれている人は、なかなか仕事がうまくいきません。

肚に「気」を集中しているか、いないかで、仕事の成績は、はるかに差がついてしまうのです。それは、どうしてでしょうか?

「……丹田力は自主性、自発性および積極性とも関連があります。何かをおもしろく感じ、その事に関心の強いときは、人間の全心身には、不思議に力が充実してきます。

そうすると、丹田に力がこもり、全身の力がここに集まり、同時に意識がはっきりします」
(沖正弘『冥想ヨガ入門』日貿出版社)

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