長生きしたけりゃパンは食べるな フォーブス 弥生 (著), 稲島 司 (監修)

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長生きしたけりゃパンは食べるな (SB新書)

毎朝、コーヒーと一緒に味わうパンが楽しみ。

そんな人は多いのではないでしょうか。忙しい仕事の合間に、菓子パンをとる人。色とりどりのサンドイッチや、クロワッサンが好きだという人。パン好きが高じて、パン教室に通っている人もいるかもしれません。

そんな安くて、おいしくて、私たちの食卓を手軽に彩ってくれる毎日の「パン」。

いるのだとし、そんな「いつものパン」が、あなたの体調不良を引き起こしているのだとしたら、どうでしょうか。

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日常的に感じる肩こりやイライラ、不安、不眠、頭痛、下痢、便秘などの体調不良。

さらには糖尿病や脳疾患などの生活習慣病や、肥満。うつや学習障害などの心の病気など原因不明の病気を、「大好きなパン」がつくり出しているとしたら……。

ある50代の男性の話です。彼は長年、原因不明の体調不良に悩まされてきました。もっとも困っていたのは「脳の霧」。

頭に霧がかかったようにボーッとして、思考能力が落ちてしまう症状です。そのせいで、集中力が続かず、大事な会議をすっぽかしてしまうことさえありました。

忘れ物やなくし物も多く、奥さんによく叱られていたといいます。

疲れがたまっているだけとやりすごしていましたが、ついに若年性の認知症ではないかと恐れ、思い切って医療機関を受診しました。

しかし、認知症の症状は見られません。

わらにもすがる思いで、私たちの「グルテンフリーライフ協会」のセミナーを受講、パン抜き生活をはじめました。

すると驚くべきことに、たった3日で、「脳の霧」が消えたのです。

小麦粉が日本人の健康を脅かす

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実は、体に不調を起こしているのは、パンだけではありません。

私たちの食卓に並ぶ、パン、パスタ、ピザ、ラーメン、餃子、うどん、そうめん、焼きそば、ほとんどの揚げ物、スイーツ、スナック菓子……そんな小麦粉を使った食品が、あなたが知らない間に体に悪さをしているのです。

あなたを苦しめる原因が、は残念ながら、ありません。

いつものパンにあるのならば、それに対処できる医薬品できることは、ただ―つ。小麦粉食品を含むいっさいのものを口にしないこと。

毎日のパンをやめることで、一生の付き合いとあきらめていた不調が消え、心や体に軽やかさが戻るのです。

「今日から、パンを食べるのをやめてください」

そうお話ししたら、あなたはどう感じるでしょうか。ある人は「そんなことをしたら、何を食べて生きていけばいいんだ」と困惑するでしょう。

ある人は「食事の準備が困るよ」と、聞く耳を持たないでしょう。「大好きなパンを食べられないなんて、人生の楽しみが減る!」と嘆く人もいるでしょう。

「でも、あなたがふだん感じているモヤモヤとした体調不良や病気が、パンをやめるだけで消えるとしたら、どうですか?」

そう尋ねると、みなさん、フッと思考をめぐらせます。

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「パンを抜くと考えると大変に感じますが、食事に対する考え方を少し変えるだけで簡単にできますよ。その方法を、これからお教えします」というと、ほとんどの方が興味を持ってくださいます。

それほど、普段からの体調不良や病気に悩まされている方は多いのです。小麦粉が起こす主な病気には次のようなものがあります。

◎小麦アレルギー◎セリアック病◎グルテン不耐症

病気の説明は、のちほどくわしくしていきます。ここで問題なのは、こうした病気だけでなく、小麦が次のような体の不調を引き起こすとされていることです。

―つでも当てはまるならば、「いつものパン」をやめる価値があるのです。

□慢性的なストレス、疲れ、頭痛

□不眠症

□下痢、便秘、腹痛、膨満感(消化器疾患)

□吐き気、嘔吐

□肌荒れ、シミ、くすみ、ニキビ(皮膚疾患)

□生理痛、不妊症、月経前症候群(婦人科疾患)

□認知症、アルツハイマー病、統合失調症(神経障害)

□ADHD(注意欠陥、多動性障害)

□自閉症

海外のセレブはパンも小麦も一切とらない

世界屈強のテニスプレーヤー、ジョコビッチ選手が実践しているということで、日本でもパンやパスタを食べない小麦抜きの食生活が知られるようになってきました。

「グルテンフリー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

「グルテンフリー」とは、小麦の成分「グルテン」を一切とらないことで、運動能力はもちろん、思考力の変化や集中力の向上など、体とメンタル、そして脳のはたらきを向上させる健康法のことです。

世界的にも、女子ゴルフプレーヤーのミシェル・ウィー選手や、アメリカの元大統領ビル・クリントン氏など、アスリート、政治家、俳優、歌手、タレント、美容家を衷心にグルテンフリー実践の輪が広がってきています。

スーパーモデルのミランダ・カーさんや、ハリウッド女優のグウィネス・パルトローさんも実践しており、彼女たちの年齢を感じさせない美しさの一端にも、小麦抜きの影響を見ることができます。

国内でも、小麦を抜く食生活はジワジワと広がりつつあります。

モデルでタレントのローラさんは、ブログでグルテンフリーの料理を紹介するなど熱心な実践者です。

スポーツ界ではWBA 冊界フライ級王者・井岡一翔選手の実践が知られています。

井岡選手はジョコビッチ選手に感化されてグルテンフリーをはじめたそうです。

なぜ、一流と呼ばれる人たちは、小麦抜きの生活を熱心に行っているのでしょうか。その共通点は、「パフォーマンスの向上」を目的にしていることです。

世界の舞台で活躍し続ける彼らが、いかに食事に気を遣い、日々の体と心を健康に保ち続けることに熱心なのか、グルテンフリーの広まりから感じ取ることができます。

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