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裸足になって大地とつながり私とつながる【“内なる自然力”が目覚めるアーシング】

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自然の中に身を置くと、身体に溜まっていた電気が放電(アース)され、健康な状態に戻る。

その研究結果から、裸足になって大地に触れる健康法「アーシング」がここ数年、世界中で注目されています。

しかし太古の昔、森で暮らしていた私たち人間にとって、それは当たり前のことでした。

そう、アーシングには、ただの健康法ではない〝何か〟があるようです。

アーシングに詳しいヨガティーチャーの加藤香耶さんと、NPO法人日本森林療法協会理事の馬場健一さんの活動から、そのエッセンスを探っていきます。

取材•文◎小笠原英晃

大地に触れる体験は生きることの安心感をつくる

「初めてアーシングをしたとき、足が芝生に吸いつくような、不思議な感覚がしました」

こう話すのは、サトヴィカ・ヨガスクールの代表を務める加藤香耶さん。

アーシングとは、素足や素手で直接大地や水に触れることによって体内に溜まった電気を放電(アース)する方法で、近年、特に健康志向の人たちの間で注目されています。

「始めたばかりの頃、足の裏を地面に触れた状態でただ座っていたんですが、ある日、何となく手のひらもつけてみたんです。30分くらいそのままの状態でいたら、右手からスーッと何かが大地に吸い込まれていきました」

さらに続けると、鎖骨の辺りからビリビリと電気が抜けていく感じがしたり、下肢の裏側で小さな虫が這っているような、くすぐったいような感覚を得たという加藤さん。

アーシングをするだけで気の流れが良くなるのを実感したと話します。

加藤さんがアーシングを知ったのは、リラたま治療院の馬場健一さんとの出会いから。

幼い頃から自然が大好きだった馬場さんは、鍼灸治療などの他、森林セルフケアコーディネーターとしても活動しています。

馬場さんの治療院に通い始めた加藤さんは、森林療法の一種として、アーシングを知りました。

「私はもともと身体が丈夫な方ではなかったんですが、数年前、ヨガスクールを卒業した頃に激しい痛みを感じて。

病院で検査をすると、ベーチェット病(全身の諸臓器に炎症反応が起こる難病)と診断されました。

腸に炎症が起こったのでしばらく薬を飲んでいたのですが、あまり改善しませんでした。その後、薬の副作用も気になっていたため、勝手に薬を止めたら炎症が再燃してしまい……。

寝込むほど悪化したので、藁にもすがる思いで駆け込んだのが馬場先生の治療院でした。

今にして思えば、治療院の看板に『森林療法』と書いてあったのも理由かもしれません」

鍼灸やヒーリングを受けながら、馬場さんから「セルフケア法としてアーシングというものがある」ということを教えてもらったという加藤さん。

さっそく専門の翻訳書を買って読み、3〜4カ月ほどの間、近くの多摩川などに行き、アーシングを実践。

陰ヨガ(※)や馬場さんから学んだハンドヒーリングなどを併行していくと、身体に大きな変化が現われ始めました。

※ 1ポーズを数分かけてゆっくり行うヨガ。通常のヨガより運動量は少ないが、リラックス効果は高い。

「アーシングを始めてから、冷たかった手足が温かくなり、『これが気やプラーナというものかな』と感じるようになりました。

それまでは、ヨガの授業で生徒さんのポーズを修正するとき、『冷たくてごめんね』って言いながら触れていたんです……。

そして、腸のあたりに手当てをしてみたら、涙が自然にこぼれてきて。何とも言えない優しさに包まれました」

アーシングには、血流改善、自律神経の安定、免疫力アップなどの効果があると言われています。

そのせいか、加藤さんの腸の炎症も軽減し始め、実際にアーシングをしてからヨガのプラクティスを行うと、これまで以上に心地良い感覚が得られるようになったそう。

そこから、加藤さんの〝怒涛のアーシングライフ〟がスタートし、時間を見つけては、奥多摩の森の中や多摩川沿いの土手を裸足で歩くようにもなりました。

「ヨガでは必ず『グラウンディングが大事』と言いますよね。アーシングを始めて、ようやくそれを実感できました。

あるとき、地球のコアとたしかにつながるような感覚を得たときがあって。〝グラウンディングっていうのは、もしかしてこのことかな……〟と、その深さを思いました」

さらに、陰ヨガのルーツを探る中で本もとやま山式経絡体操とも出合い、加藤さんの中でそれまで習得してきたものが全て統合されていきました。

筋肉をしっかり使って身体を強健にする伝統的な『動のヨガ』と、経絡の流れや陰陽の調和を重んじる『静のヨガ』に、アーシングなどのセルフヒーリングも組み込んでエネルギーバランスを安定させる—、まさにこれこそが、加藤さんが目指すサトヴィカ式ヨガなのです。

アーシングの実践は、自然療法サロンにおいても、健康の本質に近づくヒントとなりそうです。

「また、それまでは『ヨガのインストラクターなんだから病気を持っていてはいけない』とか、『早く良くならないと仕事ができない』という焦りもあったのですが、〝地球とつながっている、私の居場所がある〟と思えるようになったら、ありのままを受け入れて、焦りも手放せるようになりました」

アーシングは人とも深くつながる力がある

アーシングには、専用のアースグッズを身につけたり、アースマットに乗って放電する方法もありますが、自然と触れるのがやはりおすすめです。

サトヴィカ・ヨガスクールではグッズは使わず、屋外で体験できるアーシングプログラムを提供しています。

そこで去る7月15日(日)の午前中、加藤さんが主宰する、ナチュラルアーシング体験会に参加しました。

場所は、神奈川県の多摩川沿いにある「高津せせらぎ親子広場」。

大きな樹々が木陰をつくり、側には小さな川が流れています。

集合時間に河川敷から広場に歩いていくと、木陰の下で加藤さんと馬場さん、そして5名の参加者が集まっていました。

「今日はふだんの生活から少し離れて、自然のほうに意識を向けながら、自然とのつながりを取り戻していきたいと思います」との馬場さんのガイドにしたがい、最初は芝生の上に腰を降ろします。静かに目を閉じ、意識を鎮め、尾てい骨で地面を感じます。

次に木陰から出て、「少し太陽の光や周りの広い空間を感じてみましょう」との呼びかけで、青空を見上げたり、広々とした周囲の風景を見回しました。

ただ自然に目をやるだけで呼吸が深まり、閉じていた感覚が無理なく開いていくのが分かります。

今度はせせらぎに移動します。

「水が流れる音に耳を澄ませてみましょう」と馬場さんが皆に語りかけ、おのおのが水の中に足を入れたり、岩場に座るなどしてしばし沈黙……。

日頃の都会的な生活ではなかなか耳にすることのない自然の水音が暑さを忘れさせてくれ、意識がより深く、自分の内側に向いていきます。

また、素足を水に浸けると感覚が足裏に集中し、苔や小石の感触がダイレクトに伝わってきて、より静かな気持ちに。

「水のリズムを聴くことで、自分の中の不自然なリズムが浄化されていきます」との馬場さんの言葉に思わず納得。

自然とのつながりは、本当の自己とのつながりをも促すよう。

水の音を聴いたらもう一度木陰に戻り、かかとを意識し、自分の中心と地球の中心が一つにつながるイメージで足をしっかり地面に着けながら大地を感じます。

「私たちも自然の一部です。今度は輪になって手をつなぎましょう」という馬場さんの言葉がけで、皆で輪になって手を交互に重ねます。

片手を下向きに、もう片方の手を上向きにして重ね、下の手で隣の人のエネルギーを受け取ったら、上の手で、もう一方の人にそれを伝えていきます。

その後、目を閉じた状態で、天と地のエネルギーが身体の中を通って天や地に流れていくというイメージワークを行い、ラスト20分ほどは1人になって自由に過ごす時間。

各自が好きな場所に移動して、自然の中で瞑想したり寝転んだり、ヨガなどをするサイレントタイムを楽しみました。

最後に、アーシングの感想を皆でシェアすると、

「今日のような時間の使い方は、とても豊かに感じた」「身体が喜んでいました」

「あらためて、自然ってすごいんだっ! と思った」「自然のゆらぎを感じて、ふだんの自分を振り返れた」などの喜びの声が聞かれました。

「まるでお風呂上がりみたい」と加藤さんがいうように、皆さんの顔は穏やかで、身体の電気だけでなく、抱えていた不安や心配事などもスッキリと抜けたように見えました。

馬場さんは、「最初は一人でやっていたので、アーシングを体験してくれる人たちが増えてくれることが本当にうれしいです。

僕は人工的な環境にいると人に対して緊張してしまうのですが、自然の中にいれば全くそれがなくなる。

おそらくそれは、僕たちの祖先が森でこうして暮らしていたから。

森は〝いのちを共有する場〟なので、人とつながりやすくなる。

自然に触れて、自分を満たし、人とつながることができる。それがアーシングです」と微笑み、「素足で土の上を歩くだけで閉じていた感覚が開き、手の感覚もとても敏感になるので、アーシングは人に触れるセラピストなどにおすすめです。僕自身、施術の質が高くなったと感じています。ぜひ一緒に〝裸足人口〟を増やしていきましょう!」と、熱い思いを語ってくれました。

身体に溜まった電気を流すという健康への働きはもちろん、いのちの源である自然にしっかりと着地して内なる自然力を蘇らせる—、それがアーシングが持つ最大の魅力なのかもしれません。

取材協力◎サトヴィカ・ヨガスクール TEL044-572-2172 http://www.yoga-sattvica.com/

セラピスト 2018年10月号より

隔月刊『セラピスト』は、アロマテラピー、ロミロミ、整体などのボディセラピーから、カウンセリングをはじめとする心理療法、スピリチュアルワークまで、さまざまなジャンルを扱っている専門誌です。

[雑誌公式サイト]
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