宗教法人求道実行会三島責任役員・NPO法人法沖ヨガ協会・ブラーフマンヨガセンター・北山佐和子連載コラム
少しずつお昼間は、暖かくなってきたのを感じますね。
暖かくなってくると、身体も少しずつ緩んでくる箇所と、締まったままの身体の部所がでてきます。
力が入って締まったままのその部所などが、各自の身体の痛みとして顕れる方が多いようです。
ご自分の身体の緩んでいる、力が抜けてない締まっているなどを、簡単な方法でチエックしてみましょう。
ヨガ三密【体・息・心】で身心を穏やかに安定しましょう。
その三密の一つ、体=(自然体)を、体感してみましょう~。
沖ヨガの(自然体)とは、首、肩、胸の上半身の力をぬき=足、脚、腰の下半身に気がこもる状態を指します。
一言で表現しますと、
『上虚下実』
上半身リラックスした状態
下半身は気と力が入る状態
を、沖ヨガでは(自然体)と言ってます。
身体の力をぬいて、リラックスした状態とは~具体的にどのような状態をいうのでしょうか。
力を入れるというより、身体の力をぬくということの方が、なかなか難しいようです。
一生懸命になればなるほど首や肩に力が入ってしまう場合が多いようです。
私自身も学生時代には、力を入れるというのは、首や肩に力を入れて力むことが、頑張ることと思っていました。
47年前の沖ヨガ道場の強化行法などでの、ヨガ三密【体・息・心】+『上虚下実』の身心の使い方を、目の当たりに観て、体験、失敗、体感の繰り返しの10年でもありました。
上半身の力をぬくということよりは、下半身に気と力を集めるということの方が学生の私にとっては、実感しやすかったようです。
下半身に気と力を集める、沖ヨガの極意の一つは、肛門を閉めるでした。
例えば立ってる場合でしたら、両足の親指と内腿に力を入れ、肛門を閉める。
と瞬間的に下半身に気と力が集まりやすくなります!同時に上半身の力も瞬間ぬきやすくなります。
力を入れるよりは、体感しにくい『上虚下実』の上半身をリラックスさせる、上半身の力をぬくためにはどのような状態を体感し維持したらいいのでしょうか。
沖ヨガ的自然体チェック方法。
写真①
1、上向きに寝る。両膝たてる。
↓
腹式呼吸法で下半身に気を落ち着かせる。
腹式呼吸法。
○初心者の場合
鼻と口から息を吐いてお腹を凹ませる→息を吸ってお腹を凸ふくらませる。
○熟練者の場合
鼻から息を吐いて下腹を凹ませる→息を吸ってお腹を凸ふくらませる。
2、お腹の柔らかさを両手で調べます。
力をいれてないお腹の状態を、以下の三ヶ所を息を吐きながらチエックします。
写真②みぞおち回り
写真③へそ回り
写真④へそ下
上記三ヶ所の《みぞおち・へそ回り・へそ下》の力をいれてない時のお腹の柔らかさを比較します。
どこが?一番柔らかく?、一番硬いところ?、中柔のところ?を、息を吐きながら両手で調べます。
ご自分のお腹で《みぞおち・へそ回り・へそ下》で一番柔らかいところ、一番硬いところ、中柔のところが、わかりましたでしょうか。
答は『上虚下実』にあてはめます。
★ですからお腹の中で一番柔らかい状態がよいところは、《みぞおち》です。
ベストなみぞおち状態は、ご自分の両手の指の第二関節までスッと入るのが理想です。
★二番目に柔らかい状態がよいのは、《へそ回り》です。
均一なお腹の柔らかさがいいでしょう。
★《へそ下》ぶよぶよ柔らかくなく下肚がきゅっとしまっている状態がベストでしょう。
例えば、みぞおちが硬い場合には、日常イライラしてたりとか、ケンカした直後には、みぞおちがカチカチに固くなりやすいでしょう。
ケンカをしていなくても、みぞおちが硬い場合には、ケンカ早くなったり、人と始終トラブルを起こしやすくなる場合が多いでしょう。
へそ回りの均一なお腹の柔らかさは、身体が歪んだり片寄ったりしてない骨盤、背骨の状態を顕します。
例えば足を組んで食事したり、肘をついて食べたりなどは身体が歪みやすく~腸も硬いところや、ぶよぶよのところがあるでしょう。
《下肚》は下肚から意識して息を吸う・吐くなどの意識的な腹式呼吸法などが、下肚に気がこもりやすくなるでしょう。
何かをしたりした場合に、する前より、した後にみぞおちが固くなってたりしたら、それらの身心の使い方が間違いということになります。
する前よりされた後に、みぞおちがやわらかった場合には身心の使い方が正しかったといえます。
例えば、ヨガのボーズなどをしてポーズができたとしても、ヨガ終了後にみぞおちをチエックして、みぞおちがヨガをする前より固くなっていたら、沖ヨガ的に、身心の使い方が間違いだったと、身体が教えてくれます。
ヨガのボーズがいまいちできない状態でも、ヨガ終了後に、みぞおちがヨガをする前よりも、
柔らかくなっていた場合には、沖ヨガ的に身心の使い方が正しかったととらえます。
身体はウソをつきません。
身心の使い方が正しい場合呼吸が深く、《上虚下実》で身心を使えた場合には、身体に聞いてみると=みぞおちが柔らかくなっているはずでしょう。
身体の使い方が間違っていれば、みぞおちが固くなり、身体の使い方が正しいければ、身体はリラックスして喜んでいます=みぞおちは柔らかい状態でしょう=《上虚下実》=(自然体)ということです。
例えば、自分にとって嫌なこと、苦手なことをしなくてはいけない場合の前日にとかに、次のことをします。身心が楽になるはずでしょう。
ご自分の両手で息を吐きながら、《みぞおち》回りを柔らかくしておきます。
両手の指の第二関節まで入るまでゆっくりほぐしてゆきましょう。 自分にとって嫌で苦手たったことが、案外とスムーズに『上虚下実』で挑戦できるでしょう!
無意識に眉間に力をいれたり、 眉間にシワが寄せると、 不思議なことに《みぞおち》も固くなります。
眉間のシワが気になる方も、《みぞおち》をほぐすと、眉間のシワが薄くなるのを体感できるでしょう。
沖ヨガセミナー、プチ断食合宿などの詳細、お問い合わせはこちらから: NPO沖ヨガ協会中部連合会
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北山佐和子
1952年生まれ。18歳から沖ヨガ修道場を経て海外(フランス、ルーマニア、ニューヨーク、ロサンゼルス、韓国、台湾etc) 指導体験を活かし、日本国内のヨガ指導員養成コース他、中部沖ヨガ指導員セミナーを定期的におこなう。
宗教法人求道実行協会三島責任役員、NPO法人沖ヨガ協会中部連合会事務局、ブラーフマンヨガセンター主宰メンタルヨガ、マタニティヨガ、妊活ヨガ、眼ヨガ、鼻ヨガなど集中セミナー開催。
妊婦、妊活夫婦、整体師、実業家、術後患者などの心身パーソナルトレーニングの予約制で受付。
自宅アシュラムでのプチ断食合宿(毎年5月連休)・妊活ヨガ合宿を定期的に実施。20代にミス・ワールド愛知代表となりミス・コンテスト審査委員も努めた。
主な著書に「ヨガの気持ちで自然流育児―年齢別・症例別詳解 (健康双書)」農文協出版
「恋する女神になるヨガ―東洋医学のビューティ・レッスン」「ヨガ呼吸修正行法上下巻」日貿出版