「弱い」日本を取りもどした
アベノミクス大崩壊が始まった。「ドアホノミクス……!」浜矩子教授(同志社大大学院‘ビジネス研究科)は、こう断じる。
まさに一刀両断。痛快である。じつに同感である。
浜教授は、当初からアベノミクスを真っ向から批判してきた。「煙と鏡で目くらましの安手の手品」。その安直な手口に日本中が引っ掛かった。
その罪は安っぽい手品を奇跡のごとく煽ったマスコミや経済学界にもある。そしてーーー
アベノミクスは、見事に大失敗した。
その決定的証拠が、貿易収支一三兆七四八八億円(2013年度)の空前の大赤字だ。前年度比で五兆円増。安倍政権になって赤字幅は拡大の一途だ。不思議に思わないか?
アベノミクスのシナリオは次のとおり。
異次元金融緩和で円安誘導し、輸出促進し、黒字拡大で、景気回復させる。しかし、現実は、まったく真逆に転落だ。目のくらむ貿易赤字。それは年々拡大していく。
出血多量は止まらない。国富はドンドン失われていく。日本はドンドン貧しくなる。
「強い日本を取り戻す!」。
金切り声で安倍首相は登場した。しかし、現実は「弱い日本を取り戻した」だけだ。この一事をしてもアベノミクス大失敗の証明である。安倍首相は、責任を取って即刻退陣すべきである。
アベノミクス大失敗の10大敗因は以下のとおり。それは初めからわかっていた。
国民は政府とメディアに完璧に蝙された。ただそれだけのことだ。安倍首相は世界でもマレな「弱い」「醜い」日本を取りもどした!
①インフレターゲット(物価は上がる、景気は下がる)
かつて日銀ですら「絶対やってはいけない」とした禁じ手。物価が上がる。しかし景気は下がる。悪性インフレ・・・・・・スタグフレーションを引き起こすからだ。
庶民生活は地獄に落ちる。
②異次元緩和(バブル崩壊、賃金暴落)
市場にジャブジャブ金を注げば投機に回り、株価、地価、物価は上がる。これがアベバイブルだ。バブルは必ず崩壊する。すでに破裂寸前。すると賃金は大暴落する。
③株高演出(金融緩和、外資食い逃げ)
金融緩和の蛇口をひねれば株価は上がる。アベノミクス株高は景気上昇ではない。利ザヤ狙いの外国人投資家(ハゲタカ)が殺到したから急騰しただけ。
彼らはもはや食い逃げ態勢だ。
④建設国債(日銀買い取り、戦時国債)
それは戦争中の戦時国債と同じ。当時日銀は国債を無制限に買い取る邁進。結果、国債は大暴落し、日本は破滅した。同じ道をアベノミクスは暴走している。
⑤誘導(輸入インフレ、貿易赤字)
アベノミクスは円安誘導で輸出を増やし、景気上昇させる目論見だった。際競争力を失った日本企業の輸出は伸びない。
さらに円安による輸入インフレは日本経済と国民生活に対する深刻なボディブローだ。その結果が史上最悪の貿易赤字だ。
⑥国民総洗脳(メディアで煽ったツケ)
マスコミは相変わらず大本営発表だ。国民の知性は赤子レベル。これで国際競争に勝てるわけがない。
メディアは「賃金が上がった!」と囃す。それは大企業のハナシ。その比率は0・三%にすぎない。残り九九・七%は賃金上昇どころか賃金低下。
こんな簡単なウソにもコロリと賜される。国民の痴性も嘆かわしい。
⑦靖国参拝、経済惨敗(冷え込む対米中韓関係)
極右のアホ総理は米中韓を敵に回した。これらの国々との経済関係は冷え込むばかり。
自分で自分の首を締めている狂気。それに従う国民も阿呆だ。近隣諸国との融和は経済安定のイロハ。それが安倍内閣はわからない。
⑧消費増税、地獄行き(首吊りの足を引っ張る)
これで日本経済は地獄行きだ。「増税で景気回復した国は、歴史上存在しない」。
これが経済専門家の冷然たる見方なのだ。景気は凍り付く。サバイバルを覚悟せよ。
⑨五輪幻想(大衆洗脳へ破綻の引金)
オリンピックは経済失敗をごまかす目くらまし。一九六四年東京五輪ですら日本を財政赤字に叩き落とした。ギリシアはアテネ五輪で国家破産した。
⑩地震恐慌(防災無視、不安拡大)
「五輪開催までに東京直下地震の確率は100%。安倍内閣参与の藤井聡・京大教授(土木工学)ですら断言する。
さらに中央防災会議(内閣府)は、実際には100万人を突破すると見られる犠牲者数をニ・三万人とペテン数値でごまかしている。
これらは、すべて的中している。しかし、警告だけではない。
以下、アベノミクス崩壊を乗り切るサバイバル術も提示した。
▼第3章:ピンチをチャンスに! 「緑の技術」でV字回復
「火の文明」から「緑の文明」へ——パラダイムシフトこそビジネス・チャンス。自然エネルギーなど「緑の技術」(GT)こそ活路を拓く。
また来る巨大地震・津波対策こそビジネス・チャンスだ。海岸都市から森林都市へ。新しい国造りを目指すべきだ。
▼第4章:医療費ゼロ! ヘルシーライフで金いらず
アベノミクス崩壊を生き抜く個人のサバイバルの知恵だ。私の実践例をあげる。検査は受けない、クスリは飲まない、病院に行かない。非常識が実は真理に満ちた常識なのである。
▼第5章:食い改めよ、体もサイフも楽になる
たとえば一日一食、医者いらず。食べて良い物、悪い物。カネをかけず、知恵をかける食生活のすすめ。
▼第6章:おカネをかけずに本物の住まいを! ハウスメーカー、建て売りは買うな。コンクリート住宅は早死にする。坪40万円台で2〇〇年状態は可能だ。
目からウロコの連続かもしれない。
“洗脳”はアベノミクスだけではない。「医・食・住」……日常茶飯に至るまで我々は目に見えない大きな力によって支配されてきた。
その事実に目覚める。そこから、あなたと家族を救う一歩が始まる。
まずは、マスコミと教育(狂育)の呪縛から自らを解き放つべきだ。そして、新たな「緑の世紀」を創造していこう。
本書はサバイバル読本である。同時に、創造の手引書でもある。
経済難民時代を生き抜くサバイバル読本 | ||||
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