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牛乳のワナ 船瀬 俊介 (著)

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牛乳のワナ

第一章 「牛乳神話」大崩壊……〝完全栄養〟はウソだった ーー飲むほど、ガン、アトピー、糖尿病、骨折、そして早死にする より

「マクガバン報告」の衝撃

一九七七年、五〇〇〇ページにのぼる膨大な研究報告が発表され、全世界に衝撃を与えた。

この研究は、民王党カーター政権下で実施された。指揮をとったのがマクガバン上院議員。その名をとって「マクガバン報告」(略称しM報告)と呼ばれる。正式には『米上院栄養問題特別委員会調査報告』。

この報告内容は、あまりに衝撃的だった。世界中の「食事」と「病気」に関する膨大な論文、研究を撤底的に調査した報告書は、委員たちの嘆きの言葉で満ちていた。

「……われわれは、まったく馬鹿だった。なにも見えていなかった」(エドワード・ケネディ議員)同リボートの結論は次のようなものだった。

「……先進国の食事は、まったく不自然で、ひどい食事になっていた。そのことにだれひとり気づかなかった。しかも、こんな内容の食事が、先進国に多いガンも心臓病も糖尿病も生んでいた。われわれは、即刻、食事の内容を改めなければならない」

ベストは日本の伝統食だ

まちがいだらけだった先進国の食事とは、いったいどんなものだろう?

それは、一言でいえば肉食、美食、飽食……である。

わかりやすくいえば〝五高食〟……高カロリー、高たんぱく、高脂肪、高砂糖、高精白。

M報告は、これらを〝五低食〟にきりかえることを、勧告している。

すると……、

(1)ガンは発生・死亡とも二〇%減らせる。

(2)心臓病・脳卒中などは二五%減らせる。

(3)糖尿病の症状・死亡は五〇%減らせる。

M報告は、われわれ日本人としては、胸をはりたくなるような結論で結ばれていた。

「……人類が到達した、もっとも理想的な食事が存在する。それは日本の伝統食である」

いまや、全世界のセレブが日本食を絶賛し、実践している。世界的な和食ブームのルーツは、この「マグガバン報告」にあった。

冒頭のスポック博士が、牛乳中心の栄養学のあやまちに気づき、完全菜食主義者(ヴィーガン)にシフトしたのも、玄米正食(マクロビオテック)で、みずからの病気を治したからだ。そして、博士は九四歳の長寿を達成している。

業界猛反発で報告を圧殺

しかしーー。

この「マクガバン報告」は、アメリカでは闇に葬られた。同報告の勧告を一言でいえば、アメリカ国民は「食べる量を半分にせよ。そうすれば健康になれる」。

これに猛反発したのが農業、食品業界だ。「売り上げが半分になる」「トンデモナイー」と猛烈な抗議がまき起こった。医療業界も怒り狂った。「病人がへったらオマンマの食いあげだ」。

さらに、これら業界をスボンサーとするマスコミまで大反発した。「広告がへったらエライコトだ」。

同時に、これら大企業の政治資金で成り立っている政界まで渋い顔をした。

こうして、マクガバン上院議員は四面楚歌におちいった。

これら業界団体は「マクガバンを落とせ!」の大合唱で、アンチキャンペーンを展開。

民主党の最有力、大統領候補だった優秀な政治家は、政治生命を絶たれた。

消廉な政治家はーー真にアメリカ国民の健康と幸福を願ったーーという〝罪状〟で抹殺されたのである。

こうして、「マクガバン報告」じたい、アメリカ国内で口にすることすらタブーとなってしまった。

農業、食品、医療業界にとって、その内容は〝不都合な真実〟だったからだ。

しかし、国民にとっては〝好都合な真実〟以外のなにものでもない。しかし、アメリカの産業界をも支配してきた〝闇の勢カ〟にとって、「マクガバン報告」こそ、めざわりな存在だった。

この黙殺は、アメリカの属国ニッポンでは、さらにひどかった。

「マクガバン報告」を報道したメディアは、皆無である。では。どうして、わたしが同報告を知りえたか?

わたしの尊敬する評論家、今村光一氏が五〇〇〇ページもの報告書を完全読破し、その内容を一冊の本にまとめてくれたからだ。

『いまの食生活では早死にする』(リュウブックス) なぜ、日本のマスコミは沈黙、黙殺したか?それは〝神様〟である食品スポンサーなどに配慮したからだ。視聴者、読者はカヤの外だ。マスコミ人よ恥を知れ!

ヒトは、異種動物のミルクを飲む奇妙な〝動物〟

母乳と牛乳は組成が異なる

牛乳は、なぜ体によくないのか?あなたは、いまだ首をひねっているはずです。ズバリその原因を一言でいえば、ヒトの乳でなく牛の乳だからです。

母乳と牛乳はみかけは白くて同じです。しかし、その成分は、まったく異なります。スポック博士は、「粉ミルクも母乳も、栄養は同じ」と、人工栄養をすすめた。

これが、決定的なまちがいだった。

グラフ1は牛乳と母乳の栄養価の決定的なちがいです(出典「乳がんと牛乳」ジェイン・プラント著 佐藤章夫訳 径書房)。

カロリー、脂肪、炭水化物、たんぱく質、カルシウムなどミネラル、ビタミン類など二五種類の栄養成分を比較したものです。

これら各成分を母乳を一として比較しています(矢印参照)。

一目みて、母乳と牛乳は、まったく成分が異なることが、はっきりわかります。

とくに、きわだつのがたんぱく質三倍、リン四倍、そしてカリウム七倍、カルシウムはさらに八倍と、突出しています。

そのうえナトリウム、銅、ナイアシン(ビタミンB3 )、葉酸、鉄、亜鉛なども多い。だから、昔の栄養学者たちは、この比較をみて「牛乳はおどろくほど栄養価が高い!」と、目を輝かせたのでしょう。

ここから「牛乳は完全栄蓑」と〝神話〟が生まれたのです。

一六か国四〇〇万部のベストセラー

『乳がんと牛乳』の著者ジェイン・プラント博士は一九七七年、博士号を取得。インペリアル大学教授(地球化学)、英国王立医学協会終身会員である。

博士はみずからの五回にわたる乳ガン体験とその克服をきっかけに、この著書をまとめた。

本書は世界一六か国で翻訳され、四〇〇万部以上のベストセラーとなっている。

プラント女史は日本語版にメッセージを寄せている。

「……本書の出版に向けて、文献検索の準備をしているとき、乳製品が乳ガン、卵巣ガン、前立腺ガンばかりではなく、他のガンの発生にたいしても、重要な役割を果たしていることを知さょうがくわたしは驚愕した。本書にたいして、幾多の批判がなされたが、だれひとりとして、二〇〇〇年初版の内容に一文たりとも変更を迫るような科学的事実を提示することはできなかった」(同書)

そして、痛烈に皮肉る。

「……牛乳は、健康によい自然食品と考えられている。赤ん坊の命を支えている。女性の骨粗しょう症を予防する。

きびしい肉体労働をする労働者に必要なたんばく質がいっぱい含まれている。しなやかな細身のファッションモデルに最適の飲料である……などなど。牛乳は、すべてのひとにすばらしい食品だと考えられているのだ」(同書)

女史はこれら能天気なかんちがいを、ずばり断罪する。

「……しかし、これは巧みにつくりあげられた幻想である。離乳期を過ぎた哺乳動物はミルクを必要としない。

人間は、離乳期後にも、ミルクを飲みつづける唯一の〝動物〟である。ウシという異種動物のミルクにこだわるわたしたち人間は、ほんとうに奇妙だ。

ウシのミルクがそんなによいものなら、ブタのミルクも飲むだろうか。プタのミルクなんて、気持ちが悪いだろう。それならウシのミルクも気持ち悪いはずである……」

ヒトが牛乳を飲むのは致命的あやまち

哺乳期後もミルクを飲む!

なぜ、わたしたちは牛乳を飲んではいけないのか?プラント陣士は、明快に解説する。

「……牛乳は、子ウシ以外の動物が飲むようにつくられていない。牛乳成分は、母乳成分と大きく異なっている。

まず、たんばく質は牛乳のほうが母乳より三倍も多く、カルシウムはさらに多い(グラフ1参照)。

人間の子どもが、このような高たんぱく飲料を飲んだら、未熟な腎臓に大きな負担を与えてしまう。

牛乳は、体重が一日に一キロもふえて急速に成長する子ウシにとって〝完璧〟な飲み物である。しかし、人間の子どもには不適である。まして大人には、〝害〟以外のなにものでもない」

「哺乳期をすぎてなおミルクを飲む哺乳動物は、人間をおいてない。成長のとまった成人が、このような成長促進物質を含む牛乳を飲んだらどうなるのか?この問いに答えたのが本書である」

まさに、正論である。

博士の主張は、テレビや新聞などマスメディアからは、いまだ黙殺されている。

しかし、世の中の風向きが変わりつつある。二〇〇五年、プラント博士は同書『乳がんと牛乳』をはじめとする牛乳を批判する医学関連書の出版による社会貢献で、英国王立医学協会の終身会員に推挙されている。

明らかに真実の扉が、開かれようとしている。


飲むほどガン、糖尿病、骨折、そして早死にする! さらば肉、乳製品! 難病、奇病もみごとに治る


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