自分の身体に広がる波動を「愛する」という心地よさで整える

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ガンの克服・支援活動で、生還実績をあげる NPO 法人いずみの会発行の会報より許可をいただき一部抜粋、転載させていただいています。

演題 「 がんの世界は軽くてもよい 」

~今日は昨日と何かをひとつ変えてみる。意識を一度変えていくと未来は変わる!~ 講師: 塚本 ふゆみ 氏

今から10年前の私は仕事に家事に育児にそして食道ガンだった父の看病にとフル回転の毎日でした。

忙しくても誰かに頼ると面倒なので、私が一人でやろうと、すべてひとりで背負いこんで、勝手にしんどくなりながら、がんばっていました。

どれだけ寝ても疲れは取れず、朝はなかなか起きられない。目の下にはクマができ、よく怒り、よく落ち込んでいました。

でも、休んだり怠けちゃいけない。周りのママ友だってみんな、やってる。

私だけできないなんて、そんな弱音吐いちゃだめだ。

がんばらなきゃ、がんばらなきゃそんな風に自分にムチ打ってました。

とにかく、ドMでした。どんだけ自分をいたぶれば気が済むのかってくらい、いじめてました。

そして、結局、身体はガンになることでそんな生き方にストップをかけました。

真夜中に激しい頭痛の末、意識不明で倒れ、救急搬送。見つかった脳腫瘍はステージ4の肺せんガンの転移でした。

ガンは心臓の裏にあった原発巣を始め、縦郭リンパ節、左の肺、そして脳に広がっていました。

検査や治療はベルトコンベアで運ばれるように淡々と決まり、淡々と行われていきました。

とりあえず、脳の腫瘍を手術で出して、入院して抗ガン剤治療を繰り返し、その後、何度も再発する脳腫瘍はガンマナイフで焼きました。

その間、私の心は嵐の中にいて、心と体は離ればなれ、誰にも会いたくなくなり引きこもりました。

その頃の私の世界は白黒で、何を見ても何を聞いても何も感じない。

笑い方も忘れて、息をするだけで精一杯。もうすぐ、私は死ぬんだ。

この世界から、私だけが先にいなくなるんだ。そんな重い沼のような思いの中に深く沈み込んでいました。

そんな月日が半年ほど過ぎた2011年3月、あの東日本大震災が起きました。

大きな黒い津波に一瞬にして2万もの命が理由なく、消えていったのです。

この時、私に電気が走りました。私は、今、ここにいる。

私は、ガンだけど、まだ「ここ」で生きてる。

ガンになり、死への恐怖のあまり、足がすくみ、今生きてるということをすっかり忘れていたことに気づいたのです。

目が覚めた、そんな気がしました。そこからでした。生きよう。何かやってみようと思ったのは。

世界中を見渡すと末期ガンでも治った人や元気に生きてる人がいる。あの人達にできて、私にできないことはないんじゃないか。

どうしたらいいのか方法なんて全くわかんないけど、何かできることがあるはずや!そう思えた時、無性にワクワクしました。

それがお風呂あがりだったので、脱衣所で小躍りしてました。これといった才能もない一介の主婦に何ができるのか、わからないまま動き始めました。

まず、一番何とかしたかったことがガンに怯えながら生きることでした。

自分の感情をコントロールしたい、そう思ったのです。ガンになってから、何が一番しんどかったか。

それは内側で暴れまわる感情でした。 皆さんもそんなこと、なかったですか?

それでまず、物事の捉え方、そして自分の感情と向き合うことを学び始めました。

無意識、潜在意識が行動の9割を担う、などといったことはとても興味深くいろいろな本を読んだり、自分の感情や無意識と向き合う時間を増やしました。

そんな中、おもしろい経験をしました。 ちょっとしたチャレンジでガンに怯えることが減っていったのです。

ガンに対する怯えや恐怖といったものは、なかなかしぶとく私の中に居続けました。

その感情を手繰り寄せると怯えないためには強くなければならないという思いをみつけました。

負けないためには勝たなきゃいけませんから、当然ですよね。

でも、この思いは転移や再発が見つかるたびに「ああ、またダメだった。ガンに勝てなかった。このままでは私は負けて死んでしまう。」私に無力感を与え、怯えさせるのです。

何回も味わいたくない感情を味わう、それは何か違うよ、といったサインです。

だから、変える時だったんです。私はようやく、ひとつの小さなチャレンジをしました。

弱くてもいいやと、強くなろうとするのをやめたんです。強くなろうとするのは、強くないから思うことで、弱いままの自分、怯える本当の自分ではダメだと、どうやら無意識のうちに自己否定していたんです。

なので、それをやめて、逆をいきました。

「死ぬの怖くてもしょうがないやん。死ぬことに怯えるの、当たり前やん。もういいやん、弱いままで。そりゃ、怖いで。死んだことないから知らんけど。」 そんな風に自分の味方になってみたんです。

そうしたら、不思議と怯えることがどんどん無くなっていきました。

弱いままではガンに飲み込まれる、あきらめることになる、そう思っていましたがどうやら違ったようで、逆に力が抜けていい具合になりました。

それからも脳に何度か再発しましたが無駄に怯えずに済みました。

この経験がおもしろくて否定され続けてきた私の中の小さな私と仲良くするようになりました。

やってみたい、行ってみたい、会ってみたいそんな小さな私の声が聞こえたら、できるだけ叶えてあげるようにチャレンジするようになりました。

それまでの私からしたら自分で自分に禁止していたことが多く勇気がいりましたが思い切ってやってみたら、結構おもしろい目に会えるようになり体の中から湧き上がる喜びが増えました。

あの時の私が、今までと心持ちの角度を一度変えたからそれまでの人生では見えなかった景色が見えるようになったんじゃないかと思います。

ガンになったから思い切って今までとは違う。このおもしろい経験ができた。

ガンって人生を生き直すチャンスやねんなって思ってます。

さて、ここからは今のわたしが大切にしている気づきをシェアしたいと思います。

・死は悪ではない

・人生の主役は自分

・ガンを治そうとしない

・自分を幸せにする ・愛すこと

1・死は悪ではない

この世に絶対と言い切れるものはひとつだけです。それは生まれたら死ぬということです。

頭ではわかってるんですけど、いざ死というものが目の前に露わになると怯えて尻込みして、逃げ回りました。当たり前だと思います。

生きてる限り、いつかは誰でも必ず死ぬんですよね。

ここにいる人、全員100年後にはいないわけです。自然界の摂理です。で、見方を変えれば、死ぬまでは絶対に生きるわけです。

改めて、そう思った時、じゃあ、生きられる時間をどう生きようか、そんな風に考えました。

そこで私は、自分が心地よいと思う時間を1分でも多くすると決めました。

2・人生の主役は自分

ガンになってから、ガンが進行するんじゃないか、転移するんじゃないか、と心配し 良くなりたい、ガンを消したい、そう思っていろんなことを時間とお金をかけて必死にやってきました。

でも、そうしている時間って頭の中がガンのことでいっぱいなんですよね。

まだ死にたくない、ガンのままじゃ死ぬ、ガンを小さくするんだ、ガンをやっつけるんだそんなことばかり考えて、いつも戦っていました。

その時間、私は心地良くありませんでした。それはなぜか。

ガンのために、私の貴重な時間を使っている、その時間の主役は私じゃなく、ガンになってるんか、と気づいたんです。

これにはとても違和感を感じました。私の大切な人生の主役にガンを座らせていいのか、と。いやいやちゃうやろ、そう思い、私は人生の主役に返り咲くことにしました。

3・ガンを治そうとしない

そういったことでガンのためにと何かをしたり、ガンを治そうと意気込むのはやめました。

そして、もうひとう、がんを治そうと頑張らないわけがあります。

とても微妙なニュアンスで伝わりにくいかもしれませんが、ガンがあるから無くそうとするわけで、無ければそもそも無くそうとは思わない、ですよね。

だから、もう、そういうことにしたんです。脳は想像か、現実か、区別がつかないそうです。

ガンがあると良くなりたい、なくしたいとか思います。頭の中でガンがあるイメージを繰り返しますよね。

イメージは現実化するので、ガンがある、ということが増強されていくことになるんです。

なので、そのイメージをしないようにしました。だましちゃう、ってことかな。 ガンはあるかもしれないけど気にしない、って感じでしょうか。

だって、私からは見えないし、あっても無くても、もうどっちでもいい。私は私を幸せにするのに、忙しいってところでしょうか。

4・自分を幸せにする

なんでガンになったのか、と質問された時に、自分の言うことを聞いてこなかったから、と答えました。

ここでいう自分って、本音とか、ほんとの自分とか、いろんな感じで皆さんの中にある、それです。

私はその自分の声にいつもダメ出しをして生きてきました。

何かお手本があるかのように、自分ではなく、それにならなければいけない、そう思って生きてきました。

結果、身体は病気になり、その生き方ちゃうと思うで、というサインをくれました。

幸せってなんだろう。命の瀬戸際に立って思った時、私にとっての幸せは迷うことなく「家族といる時間」でした。

特別な何かがあるわけではなく、ただ一緒に過ごす時間。この安定感、安心感、安堵感、温もり。それがわたしにとって一番の幸せだと感じることだと気づきました。

それまでは何か形があるものと思っていたのですが、どうやら違うみたいだと気づけたことは大きな収穫でした。

なので、幸せは自分が決める、ということもわかりました。だれかにしてもらうのではなく、自分で勝手に好きな時に好きなだけ幸せになれるので、これは便利!とも思えました。

5・愛すこと

そうなると、自分の声というのはよく聞こえるようになり「こうしたい!・・・」 「よっしゃ、わかった!任せとき!」みたいなやり取りが私の中で行われ始め、 私の心地よい指数はグンと上がるようになりました。

この時、あれ?って思いました。 まるで、恋人同士が私の中にいるみたいやんって。私の中の女性の願いを、私の中の男性が叶えてる。そんな風に感じられました。

見返りを求めずに、何かを大切にすることってとても愛しい時間だと思いませんか?

例えば、ただ、心地よいと思う空間に自分を寛がせる自分の身体を大切にする食事をする。飼っているペットをなでる。家族の笑顔を思いながら、スーパーで買い物をする。

特別なことは何一つないんですけど、これらすべて「愛すこと」だと思うんです。

誰かのことを思いながら、何かをするって、結局、すべて自分を大切にする行為になるんですね。自分の願いを叶えるわけだから。

愛しい、と感じる時、脳からオキシトシンという幸せホルモンが出るそうです。そうすると当然、心地よい状態になります。

人間の約60%は水分でできています。水って、波ができますよね。振動が伝わりやすい。 それって、人にも言えることなんです。

波動、って聞いたことがあると思いますが自分の身体に広がる波動を「愛する」という心地よさで整えるわけです。

死ぬまで生きることができる、この大切な時間をどう過ごすのか。「愛する」ということで、自分の波動を整え、1分でもたくさんの幸せ!を増やしていこうと思っています。

こんな感じで、重く思いがちなガンの世界でも軽く行きましょう!

* 詳しくは是非DVDを観てください。

NPO法人いずみの会  会報172号(2018年11月上旬発行)より

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