99%の人に伝えたいこの世界を変える方法 内海 聡 (著)

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99%の人に伝えたいこの世界を変える方法

「情報集め」の時代はもう終わった。ついに「行動」の時代が訪れたのだ。

ベストセラー『99%の人が知らないこの世界の秘密』、待望の第2弾!前作が「理論編」ならば、今作は「実践編」。

医療、食の問題はもちろん、政治、経済、メディア、歴史、宗教に至るまで、この世界を変えるためにはどうしたらよいか、私たちはどう行動すればよいか、圧倒的支持を集める医師が具体的な「処方箋」を提示する!

社会を変えるより、まず自分を変えよ

本章では基本的な概論を説明しているが、その中でもっとも重要な考え方は、「発想の根幹を変える」ということであり、「すべての対症療法をやめる」ということであり、「人を変えたり世界を変えたりする前に、己おのれを変える」ということである。

社会を変えたいとか、人のためになりたいとか、何かに寄与したいとかいう人がよくいるが、往々にしてそのようなことをいう人々は未熟で、依存的で、評価しか求めていない。

もし、あなた方日本人が何かを変えたいとか、何かに寄与したいとか願うなら、まず己を徹底的に見直し、卑下して、己を先に変えることである。

しかし、そのような日本人を私はまったく知らない。

どこまでも日本人は自己正当的で、正義面をしていて、もっといえば、日本人に限らずあらゆる人種、あらゆる宗教者、あらゆる国の人々もそうであるように見える。

私はそんな人類に心の底から幻滅しているが、その中で日本人は、自己を卑下できる唯一の存在とまで思う時期があった。

しかし、残念ながらその希望的観測は、この数年で徹底的なまでに破壊されてしまった。

自称よく知っている、自称よく勉強している、自称よく行動している、自称日本を愛している、自称日本のために身を投げ出したい、そう名乗る自称活動家や、

自称陰謀論者や、自称愛と正義の使者に多数会ったが、その人たちもまた、己を賛美したいだけのグーミンにすぎなかったからである。

グーミンを抜け出すのは本当は簡単なのだ。

それは前著でも示したように、人に理解してほしいと思うのをやめ、自分で調べる探求心を持ち、生物としての責任を果たし、被害者意識を捨て、権威に従属するのをやめることだ。

理論や科学だけに頼るのではなく、直感や本能とのバランスを取らねばならない。

ネイティブ・アメリカンの教えにあるように、「七世代先のこと」を考えてすべてを決定しなければならない。

そして、それに反する悪魔主義者の政治家や官僚、医師、経済人、教育者、メディア関係者、司法関係者、宗教者など、多くの人たちを追い出していかねばならない。

それは誰かがやってくれるものではなく、自分たちの手でこそ達成しなくてはいけない。

正当化ときれいごとはもういらない。

正しいという言葉を使っているすべての人々は、実際には正しくなく間違っている。

今の人類にそんなことを訴えている資格はなく、すべてはネガティブなことだらけである。

今の人間たちに、ものごとをポジティブに考える資格などなく、ポジティブなことを唱えるすべての人間は、ごう慢さをさらに上塗りしているだけだと認識せねばならない。

私自身、己を心の底からクズだと思っていたからこそ、誰に何をいわれようといろいろな活動を続けてきたのだ。

自分の頭で常に「根本」を考える

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第二部に進むときに重要な考え方は、「生物としての原理や基本を理解する」ことであり「常に原因や理由を考えてアプローチする」ことだ。

すべての事象は必然によって起こっており、起こったことにとらわれているうちはものごとを解決することはできない。

理由を発見し、原因を除去し、根本を理解しない限り、決してものごとは解決しない。

具体的には第二部で書くが、現実的か非現実的か、理想論であるか否か以前に、この考え方が優先されねばならない。

最終的にはその因果さえも乗り超えることが理想だが、ひとまず人類としてはこのような考え方をもとにして行動を決定する必要がある。

そして、安易に質問することをやめる必要がある。

わからないことに対して、安直に答えを求めることこそグーミンの真骨頂であり、しかも質問の九九%は一秒ネットを調べればわかることなのに、それさえしようとしない依存者だらけである。

まず日本人は自分の依存性に気づき、それを打破しなければならない。

もちろん人間は、究極的には、私であれ誰であれ依存性を有しているが、それを自覚しながら自立に向けて常に歩まない限り、状況が好転することはありえない。

このように、日本人が依存症ばかりになってしまったのは、当然ながら戦後教育に一番関係がある。

別に戦前教育に戻せとはいわないが、あまりにも自分で考えることを失ってしまったのは間違いない。

日本人というグーミンたちには、団体やグループに好んで所属したがる特徴があるが、団体やグループと「人」というものを区別できない。

また、日本人は素晴らしい的なノリでモノをいうが、海外(とくに中国や韓国など)の人間はショボイ的なノリでモノをいうのも共通している。

本当の日本人の心とやらがあればそんなことはいうまいに、まったく恥ずかしい日本人たちである。

血族たち、いわゆる<彼ら>は今苦しんでいて、世の中は変わってきていると寝言を吐くのも日本人の特徴だが、すぐ逃げたり、投げ出したり、ものごとを継続できないのも、無計画でまわりに影響を与えることができないのも、グーミンの日本人に共通している。

そして往々にして、自分たちは悪くないと思い、何かしらほかのモノのせいにしているのも特徴である。

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原発と放射能が悪い、不正選挙が悪い、○○会が悪い、ユダヤ系財閥や国際金融資本が悪い、○○一族が悪い、メディアや電通が悪い、学問が悪い、芸能界が悪い、政治が悪い、経済界が悪い、いい出すときりがないがまったくもってしょうがない。

ある意味において、いま挙げたこれらのすべては、グーミンな日本人より相当頭がよく、計画的で、狡猾で、交渉能力も高く、実行力も、判断力も、自立性も、すべて日本人たちより上である。

だからこそ、現在の状況があるのだと気づかねばならない。

そしてこのことに気づき、自分たちの愚かさと無力さを省みるからこそ、今の状況を変えていくことが可能となるのである。


◎「情報集め」の時代はもう終わった
◎社会を変えるより、まず自分を変えよ
◎あなたは子どもを「殺して」いないか
◎「不買」はこの世界を変える第一歩
◎健康保険なんて廃止してけっこうだ
◎原発再稼働を全力で阻止せよ
◎五大新聞はただの「洗脳装置」と思え
◎市民の手による「真の改憲」を目指せ
◎もはや「具体的な行動」をするしかない

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内海 聡 イースト・プレス 2015-06-07
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