「薬のやめ方」事典 浜 六郎 (著)

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「薬のやめ方」事典

高コレステロール、高血圧、糖尿病、認知症、風邪、インフルエンザ、etc.…薬は即刻やめること!

薬害研究の第一人者が、修復力・自然治癒力を引き出して、薬に頼らず、病気を予防し、早く回復する方法をやさしく教えます。読めば、薬とお別れできる本。

はじめに

薬のことが話題に上らない日はないほど、薬に関する情報があふれています。

がんの治療では、ある薬物が延命効果をもたらすことが主張されると、一人当たりの薬剤費が3500万円を超えるという途方もないような場合でも、その新薬(新たな化学物質)が認可されるようになってきました。

子宮頸がんによる死亡率を減らすという証拠はないのに、「子宮頭がん予防ワクチン」と称してHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンが推奨されています。

ところが、このワクチンを接種した後に、全身の痛みや記憶障害、老人にみられる認知症のような症状が出るという害がいわれるようになって、ワクチン接種の積極的な勧奨は差し控えられています。

しかし、再開しないのは人道的に問題だ、というような見解が、インターネット上では飛び交っていますし、関連学会が再開を要望しています。

夕ミフル服用後の異常行動や異常行動後の事故死、あるいは突然死が起こることが、2005~2007年にかけて広く知られるようになりました。

しかし、それを打ち消すためのキャンペーンが行なわれた結果、日本では、タミフルなど抗インフルエンザウイルス剤の使用量(消費量)は、人口当たりに換算して、スウェーデンの300倍、英国やイタリアの1000倍を超えています。

HPVワクチンやタミフルを推奨している「専門家」による害の評価方法が不適切なために、間違った判断がなされ、その判断をもとに、一般の医師の多くがHPVワクチンやタミフルは安全だと思い込んでいます。

HPVワクチンについては、国が勧奨の再開に踏みきることができないでいるために、接種が控えられているものの、タミフルの場合は、10代への使用の原則禁忌を取り払おうとする動きがあり、2016年11月には乳幼児に使うタミフルカプセルが容認されたために、何の疑いもなく処方される風潮は勢いを増すかもしれないのが現実です。

病気になったときには、それがほんのちょっとした風邪であっても気弱になります。

まして、がんや、その他難病にかかった場合には、藁にもすがりたい思いになります。そのために、患者自身も、種々の情報の判断を間違ってしてしまいがちです。

風邪や心身の疲れなどで体調がよくないときには重要な判断はしないほうがよい、と、だれが言っていたかは忘れましたがたしかに重要なことと思います。

ではどうすればよいのか。

当たり前のことなのですが、日頃から、病気にならない体作りを心がけることです。

そして、病気にさせられないために無駄な治療を受けないこと、無駄な薬を飲まないことです。

本書では、だれもが体のためにたぶんいいだろうと思っている当たり前のことを、いくつか勧めています。

類似の他の本との違いは、なぜそういえるのかについて、科学的にこだわって検討し、追究したうえで、良否の結論を出している点です。

わからないことはわからない。

しかし、これがたぶん本当だろうな、と考えて、調べ尽くした後にたどり着いた結論は、仮説なら仮説の段階である、とお断わりしたうえで、大胆に解説しています。

まだ病気になっていない場合は、本書に記している方法を実行すればよいとして、すでに病気になっている人(患者)は、では、今後どうすればよいのでしょうか。

「病気にならないための体作り」は、すでに病気になってしまった人にも、大いに役立つはずです。

今、薬を飲んでいる人はこれにより薬をやめることができるはずです。

病気になってしまった人も、今以上に悪化させないために、また病状を軽くするために、積極的に取り入れてください。

本書では、まず、病気がどのようにして起こるのかをわかりやすく説明します。

体は、さまざまな臓器や組織、細胞から成り立っています。

病気には、たくさんの種類がありますが、さまざまな病気の起こり方を徹底して検討してきた結果、障害される部位は違っていても、「病気の起こり方」は、驚くほどよく似通っていて、多くの病気に共通しているということがわかりました。

ヒトの体に対するダメージの要因は、細菌やウイルスだけでなく、自分自身の体から出る毒素や異物もあります。

しかし一方、私たちの体の仕組みは、本来非常によくできていて、ダメージを受けたときにそれを治してもとどおりの健康体に戻すための、修復カ・自然治癒力があります。

この修復カ・自然治癒力の仕組みを理解すると、「細胞の傷害からの再生・若返り」をスムーズにすることがいかに重要かを納得していただけると思います。

また、そのことを知ると、いろんな症状が出ないようにするための方法、病気にならないための方法や、回復するための適切な方法を、よりよく理解できると思います。

修復カ・自然治癒力をうまく引き出す方法がわかれば、薬に頼らず、病気を予防し、早く回復する方法につながります。

できるだけ、科学的な根拠を交えて、これらを説明していきたいと思います。


【覚えてほしい、薬いらずの大原則】

1 栄養は最良の薬
2 適度な運動
3 十分な睡眠と休養
4 睡眠剤、安定剤などは減量
5 仕事や趣味の間に休息
6 コレステロールを気にしない
7 血圧が高いのも気にしない
8 風邪やインフルエンザに薬剤は不要
9 糖尿病には糖質制限食で
10 認知症は飲んでいる薬剤の総点検を
11 新薬はたいてい疑問
12 健診・検診は受けなくてよい
13「副作用では?」と思ったら

「薬のやめ方」事典
浜 六郎 三五館 2017-03-19
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