給食で死ぬ!! 大塚貢+西村修+鈴木昭平(共著)驚きと感動のDVD付き

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給食で死ぬ!!―いじめ・非行・暴力が給食を変えたらなくなり、優秀校になった長野・真田町の奇跡!!

 保存料、添加物だらけのファーストフード、菓子パン、肉中心の食事。学校給食も危険。このままでいいのか!!

 くわしい調査で見えてきた“食の実態”

そこで私は、本格的に子どもたちの食の現状調査を始めました。

当時、平成4年ごろはまだ、食についてさほど現在ほど指摘されていなかった時代です。

菓子パン、ハム、ウインナー、さらに化学薬品で味付けされたジュースなど・・・。

朝にそういうものを摂る子が、夕食にどんなものを食べているかというと、やはりレトルトカレーや焼肉が多いというデータでした。

コンビニ食品による食生活を続けていると、栄養が偏り、いわゆる「血がドロドロ」状態になります。

 給食を変えるしかない!?

子どもたちの、こんな現状が分かってきました。

そこで私は、PTAの会合を開き、食生活の重要性などについて説明会を開きました。

ところが、いくら話をしても若いお母さんたちはあまり聞く耳を持たない様子でした。

特に非行を起こしている子どもの親御さんほど、まるで理解してくれません。

「家庭で難しいなら、学校で食を変えるしかない」と、私は一大決心せざるをえなくなりました。

ともかく子どもたちのためには、食を変えなければならないのです。

それまでの給食はというと、たとえば子どもも教師も好きな「菓子パン」「揚げパン」がありました。

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さらに主食でいうと中華麺、スパゲッティ、ソフト麺などがあり、みんな大好き。

一方、ご飯は1週間に1食程度しか出されません。そのご飯のときも、副食は肉が主流です。

これでは、家庭と学校の食事がほとんど同じです。そこで、まず主食はご飯にすること。

さらに副食も魚や野菜たっぷりのものに変えようと考えました。

そんなあるとき、生徒の食生活を変えなければと、真剣に取り組んでくれている栄養士のI先生が、32歳の若さで心筋梗塞で亡くなった人の心臓の生体写真を借りてきて、教師と保護者、さらに子どもたちに見せてくれました。

たしかに、その写真を見たらどんな教師や子どもも「この生活を続けたら、こうなるのか」「自分があと何年か経つと、こうなるのか」と理解します。

おかげで食の改善に理解を示す先生や生徒が増えてきました。

給食を変えたら子どものアトピーが消えた!

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さらに給食の主食は、米飯にするだけでなく「発芽玄米」を毎日13%くらい入れています。

学校給食で発芽玄米が可能なのは、他の食材を地産地消で安く購入できるため、やり繰りが成り立つからです。

このような給食が実現した結果、何がもたらされたでしょうか?

その恩恵はたくさんあるのですが、特筆したいのは、アトピーの子どもが極めて少なくなったことです。

これは画期的なことだと思います。

ある女子生徒が東京からこの町に転校してきました。最初は顔も手もアトピー性皮膚炎で真っ赤で、かわいそうな状態でした。

しかし、何とこちらで、4、5ヶ月を過ごしたら、きれいに治ってしまいました。

ところが、この生徒は父親の転勤で、再び都会に転校して行きました。

そこでどんな給食が出されるか、予想がつきました。

やはり残念なことにアトピーが復活してしまい、女子生徒は母親と一緒にアパートを借りて戻ってきました。

 驚くべき凶悪犯罪の「共通点」

私がいろいろなデータから分析したところ、凶悪事件を起こした子どもたちには、“一定の共通点”ともいえるものが見えてきたのです。

どういう生活をして、どんなものを食べていたか、その学校はどんな環境であったか・・・・・。

そこには、驚くべき「共通点」があったのです。。。

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