がんを消す食事療法 有効率60%以上の治療実績でがんに克つ 済陽 高穂 (著)

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がんを消す食事療法 有効率60%以上の治療実績でがんに克つ (英和MOOK)

毎日の食事ががんの温床となっている

国立がん対策情報センターが2013年に発表したデータによれば、「生涯でがんと診断される確率は男性で62%、女性で46%」。

つまり、半分の確率でがんにかかる可能性があるというわけです。

がんと診断される人の割合は1985年以降急増していますが、この最大の原因と考えられるのが食事です。

がんの発生には、遺伝的要因、細菌やウイルス、放射線や紫外線、食べ物、食品添加物、化学物質といったさまざまな原因があります。

このうち、1981年、アメリカのNIH (アメリカ国立衛生研究所)から発表されたドール博士の統計において、がんの原因の35%は食事です。

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たばこやアルコール、薬剤、添加物などを含めと、がんの原因の約70%は食品(口から入るもの)であることが明らかにされました。

アメリカで、がんの急増による国家財政の圧迫が問題視されたのが1970年代。それから十数年で、日本人のがん罹患率も大幅に増加し始めます。

この間に日本人に何があったのか。それこそが、る食の欧米化の定着でしょう。

安価な小麦が大量に輸入され、米に代わって、主食にパンやパスタが高頻度で食卓にのぼるようになります。

また、それまであまり食べられていなかった牛肉、豚肉などの肉類、牛乳や乳製品、油脂類が食卓にのるなど、日本人の食生活に大きな変化がもたらされたのです。

厚生労働省の統計資料に基づき、改めて日本人の食事内容を分析すると、過去40年間で米や野菜の消費量は半減し、肉や油脂類の摂取は3~4陪にまで激増。

これは、戦後50年間で大腸がん患者が約10倍、乳がん患者が約4倍になっていることと密接に関連していると考えられるのです。

食品の見えない恐怖それが食品添加物

私たちが口にしている食べ物の変化は、見た目ではすぐに分からないところでも起こっています。

その最たるものが「食品添加物」です。

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ソーセージやハムなどの加工肉、漬け物をはじめ、あらゆる食品食品に食品添加物が使用されています。

商品パッケージの裏面を見たことがありますか。難しいカタカナはほとんどが食品添加物といってもおかしくないくらい使われているのです。

また、原材料に加工食品を使用した場合は、使用した加工食品に使われている食品添加物は明記しなくてもよく、成分表示では見えない添加物があるというわけです。

パンや揚げ物などによく使われる油やマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸も、健康に有害だとして世界的に規制の対象になってきていますが、残念ながら日本では規制されていません。

甘味料や着色料、保存料、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤、乳化剤など、食品の見た目をよくし、長期保存を可能にする食品添加物には、発がん性を指摘されているものが数多くあります。

発がん性を指摘されていなくても、食品添加物はほかのものと組み合わされたり、蓄積されて害を及ぼす可能性が否定できません。

一定の食品添加物は表示の義務がありますので、とくに加工食品を購入する際には成分表示を確認する習慣をつけましょう。

がんから身を守るためには、食品のイメージや価格に惑わされずに、本当に安全な食べ物であるか積極的に知る努力が必要です。

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