長年の医療批評の集大成,船瀬俊介、渾身の一冊!
●自然・心理・整体・同種……四流派を弾圧
伝統医療への攻撃は、まず西洋で始まりました。一九世紀の半ばまで、西洋では五つの医療流派が共存していました。
⑴自然療法(ナチュロパシー):食事療法を中心とする。自然に近づくほど病気は治るという真理に基づく。
⑵心理療法(サイコセラピー):心を癒すことで病気を改善していく。暗示、冥想、呼吸、イメージ療法など。
⑶整体療法(オステオパシー):体の歪みを正して、病気を治す。整体、指圧、マッサージ、カイロプラクティックスなど。
⑷同種療法(ホメオパシー):自然治癒力を活かす。草根木皮や薬石などで治癒を促進する。西洋の漢方といえる。
⑸薬物療法(アロパシー):薬物(毒)に対する生体反射を利用する。本来の治癒反応である「症状」を抑える対症療法(逆症療法)である。
国際石油利権は、石油が錬金術で医薬に化けることから⑸薬物療法に着目しました。
国家・医学を支配することで、薬物療法中心の〝近代医学〟をでっちあげました。そうして、他の四流派を〝迷信〟〝非科学〟と徹底弾圧、排斥、追放したのです。
⑴~⑷は、自然治癒力を根本とした真の医療です。⑸薬物療法のみが自然治癒力を阻害する誤った療法です。
国家・石油・薬物が手を結んだ〝近代医学〟そのものが患者を治せず、ただ〝殺す〟医療なのです。こうして戦慄の悲劇は今も続いています。
●医学の神は〝死神〟、病院は〝死の教会〟
「現代医学の神は〝死神〟であり、病院は〝死の教会〟である」これは、良心の医師ロバート・メンデルソン博士の有名な告発です。
つまり、現代医学とは「人を救う学問ではなく、殺す学問である」と断定しているのです。
「現代医学で評価できるのは一割の緊急救命医療のみ。残り九割は慢性病には全く無力であり、治療どころか悪化させ、死なせている」「医療の九割が地上から消え失せれば、人類はまちがいなく健康になれる。それは、私の信念である」(『医者が患者をだますとき』PHP 要約)
博士は、その証拠もあげます。
イスラエル全土で病院がストをしたら、同国の死亡率が半減したのです。そうして一か月後、ストが解除され、病院が再開したら死亡率は元にもどった。
博士は断言する。
「病院は、ストを続けるべきだ。それも、永遠に……」。
つまり、同国人口の半分は「病院で殺されている」。それは、人類全体も同じです。
クスリの臨床試験三分の二以上はインチキだ
衝撃の告発があります。
四人のノーベル賞受賞者を含む著名科学者たちによる調査委員会の報告です。
FDA(米食品医薬品局)が指揮をとり、抜き打ち調査で臨床試験論文を精査した結果です。(『米国医師会機関誌(JAMA)』一九七五年一一月三日 掲載)
その結果は──
▼全体の約三分の一は、じっさいに臨床試験を行っていない!
▼さらに三分の一が、診療録(カルテ)と違うデータでねつ造。
▼全体の約二割が、不正確な分量を使ったり、データを改変したり、あらゆる不正を行っていた。
▼臨床試験の結果に、科学性を認められるのは、わずか三分の一程度にすぎない。
これは、空恐ろしい現実です。なぜなら、医薬品の認可は、メーカーが提出する臨床試験結果にもとづき決定されるからです。
そこで審査されるのは「安全性」「有効性」などです。
ところが、そもそも医薬品の臨床試験の三分の二以上は、試験現場で、データ改ざん、ねつ造、不正が白昼堂々、横行していたのです。
つまり、医薬品認可で申請された「安全性」「有効性」も三分の二以上が、インチキでねつ造されている……!
さらに仰天の告発があります。
米科学基準局リチャード・ロバーツ博士は、断言します。
「学者が科学誌に論文発表するデータの半分あるいはそれ以上は無効である。研究者が正確にデータを測定したという証拠もなく、首尾一貫した証拠もない」(ロバーツ博士)
アイオワ州立大学レイ・ウォリング博士(心理学)は科学論文の執筆者三七人に論文根拠となったデータ提供を求めた。
すると返信は三一人。六人は回答拒否。
そして。三一人の返信者のうち二一人は「データを紛失した」という。けっきょく、レイ教授の手元に届いたのは、わずか七データのみ。これらを解析した結果、教授はこう結論づけた。
「いずれも重大ミスが含まれ、科学的事実とは認められない」
つまり、結論として調査対象の三七論文はすべて全滅したのです。
論文不正といえばSTAP細胞騒動が思い浮かびます。
ところが小保方さんを糾弾する調査委員会の委員長まで論文不正が発覚、さらにノーベル賞の山中教授の論文にも二か所不正が見つかり、同教授がシドロモドロに……。
医学論文は、そんなレベル、不正の温床なのです。
最短五年で医療大崩壊(厚労省幹部)
日本の医療費が、ついに四一・五兆円となりました(二〇一五年)。
介護費用などを加えれば五〇兆円に迫るでしょう。もはや、国家財政の半分を占めます。 その伸びは、まさにロケットです。
「日本の医療制度は、最短五年で破綻する……」これは、現役厚労省幹部の告発です。
医療費は膨張する一方で、団塊世代が七五歳以上になる二五年に向け、ますます厳しくなっています。
「税金負担増も限界にきている。消費税率引上げも一〇%では到底足りない」(同幹部)
つまり、早ければ五年以内の破綻もまぬがれない。
医療大崩壊のカウントダウンが始まっているのです。
「(厚労省も)結局、さまざまな支払いが滞り、破綻が現実的になってから、対処しようと……」(同)(『AERA』二〇一六年一〇月三日)
厚労省はただ手をこまねいて、見ているだけです。
こうして、医療大崩壊はいっきに日本を襲うでしょう。
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