女は毎月生まれかわる―からだと心が元気になる「月経血コントロール」ゆる体操

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女は毎月生まれかわる―からだと心が元気になる「月経血コントロール」ゆる体操

月経はどんな出来事でしょうか

「月経がわずらわしい」「なくなればよい」と思っている、ほとんどの女性が「月経=嫌なもの」と、インプットされているように感じます。

「ブルーディ」と呼んだり、月経と聞いただけで、たちまち腹の痛みや頭痛、腰のだるさ、イライラが思い出されたりするのです。

そして、そういう女性に話を聞いてみると、皆さん初経がはじまる前から嫌なイメージを持っていたというのです。

私を含め女性は、とくに若い世代は、月経も妊娠も出産も大変だと思うしかない状況があります。

学校では女子だけが放課後、または別の教室に集められ、コソコソと指導が行われます。

その時「月経は大変なものです」「痛みを伴う場合もあります」などと、女性にとっていかに月経がつらいものだと教えているのです。

日本ではもともと、初経を迎えると家族全員で赤飯を炊いて祝ったものです。

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はじめてのことで不安なはずなのに、「おめでとう!」といわれるのと、否定的にいわれるのでは、月経に対するイメージには天と地ほどの差があるでしょう。

妊娠、出産に関しても同様です。「つわりが大変」「痛くて、切られて、しんどいし」と言う人が大半ですから、それを聞いた若い世代の女性は、妊娠、出産に対するマイナスイメージがふくらむばかりです。

大昔から、女性のライフサイクルのなかで繰り返されてきた、ごくごく当たりまえで、自然な出来事が、なぜこんなにつらいことになってしまったのでしょう。

なぜ「月経血コントロール」が必要なのでしょうか

今から5、6年ほど前のことです。岡山の産婦人科・三宅医院の院長先生から、昔の女性は月経血をコントロールしていたというお話をうかがいました。

昔の女性というのは、現在95歳以上くらいの、大正時代以前に生まれた女性のことです。

この本を手にとってくれている女性の、おばあちゃんよりも、さらに二世代くらい上の女性だと思います。

その女性たちが持っていたからだの知恵である「月経血コントロール」が、なぜ、現代女性に、とくに若い世代にまた必要なのでしょうか。

三宅医院の院長先生はこのようにもおっしゃいました。

「いま女性の尿もれが多いですね。昔は尿もれというのは、お産のすぐ後とか、高齢女性にしかないものだったのです。

それがいまでは、くしゃみをしたり、笑った時に少しもれるとか、すでにパットをあてているという20代や30代の女性もいるのです。

尿道から腟、肛門にかけては、同じ骨盤底にある8の字の筋肉を使います。ですから、尿道から尿がもれてしてしまうということは、そのうちすべてが出来なくなるのではないかと心配で。

昔の女性は、月経の出血さえも自分できちんと締めて調節し、トイレで出していたのですよ」と。

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時代とともに女性はだんだん自分のからだを自分の思うように動かせなくなってきている、というわけなのです。

いま95歳以上の女性を中心に、話を聞きはじめました。

現在95歳以上くらいの女性は、当時、月経中は腟のなかに、小さな綿を少しつめ、下半身をちゃんと締めて、月経血を止めることができたそうです。

しかし、彼女たちの子供の世代になると、全然そういうことは伝授されていなくて、いま70代くらいの女性になると、知っている人はまったくありません。

しかし、それは京都の芸妓さんにはもう少し後まで伝わっていたようです。京都の先斗町の芸妓であるふで哉さんから聞いた話です。

いま60歳代くらいまでの芸妓さんは、美しい着物姿を保つために、いわゆる現代のパンツのような下着はつけずお腰だけをつけています。

ですから月経中は「生づきの紙」というお懐紙(鼻をかんだり、心付けを包んだりするために懐に入れておいたもの)をまるめて詰め、身体を引き上げ、トイレヘ行って、お小水と同じように、腹圧をかけて月経血を出しているそうです。

この場合、腟に入れたまるめた綿や生づきの紙というのは、現代にあるタンポンのように、月経血を染み込ませるためのものではありません。

パンツをはかないので、月経血が出てくる腟口のフタのような役割りをし、月経血と一緒にトイレで出してしまうのです。

私はこのエピソ—ドを聞き、何らかの方法で昔女性が持っていたからだの知恵を現代の、とくに若い世代の女性に伝え、よみがえらせることができないかと思いました。


生理の血はトイレで出す──現代の女性が忘れてしまったからだの知恵「月経血コントロール」を初公開! 

1日10分程度、1~2週間ほどのエクササイズと呼吸法によって生理の出血がコントロールできるようになり、からだの様々な不調が改善されます。

体験者からは「生理が3日で終わるようになった」「生理不順が解消」「生理痛から解放された」「不正出血がなくなった」など、さまざまな声が寄せられています。

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