日常生活からアスリートまで『骨盤メソッド(DVDブック)』 たった10秒で実感!骨盤でカラダを動かせるようになると、美しい姿で、楽に動ける。
このメソッドを開発し、ボク自身が継続的に行うようになったとき、ボク自身の日常生活にも変化が現れました。
まず、カラダを軽く感じるようになりました。むしろ、このメソッドにたどり着けなかった頃の30代後半~40代前半の方が動きは硬く重かったかもしれません。
また、肩の周辺にあった重だるい感じも解消されました。
仕事柄、選手の映像を見て分析・編集をし、雑誌の連載や書籍の原稿をパソコンで書く仕事が頻繁にあり、その影響からか、首から肩にかけてすっきりしない時期がありました。
ですが、このメソッドを実践しているうちに肩や腕が軽くなっていることに気が付いたのです。
腰や背中の嫌な張りもなくなったみたいです。
経年劣化とのかしこい付き合い方
ヒトのカラダの中には200の骨、200の関節、400の筋肉が存在し、さらには全身にくまなく広がる運動神経の回路が整備されています。
そのおかげで、それら(骨、関節、筋肉)がみな共同で作用し、運動を円滑に行う仕組みを持っています。
自分のカラダを自分の思い通りに動かせるようになる相乗効果が期待できるのです。
ところが、加齢とともにそれらひとつひとつが、少しずつ経年劣化を起こしていくのです。
筋肉の収縮速度が落ち、骨の強度は失われ、関節はしなやかさをなくしギシギシ音を立てはじめます。
それは、みなが通る道。
このメソッドはそれに抗おうとするものではありません。若返ることが目的ではなく、受け入れるべきことは受け入れ、清く正しく素直に年齢を重ねていくべきだと考えます。
ただし、ある関節だけは、その機能を使い物になる充分な状態で保持するべきなのです。年齢を受け入れているだけでは、本当になにもできない不自由なカラダになりかねない恐れがあるのです。
仙腸関節にはじまり、指先・足先に終わる
そのある関節とは、仙腸関節のことです。骨盤の中にあり、左右両側に位置する2枚の腸骨と、中央のコマのような仙骨との間にある関節です。
「腰」という字は、月に要と書きます。
腰の主要部は骨盤であり、その骨盤を頑丈にし、かつ可動的な意味を持たせているのが仙腸関節です。
つまり骨盤、さらには仙腸関節の存在とは呼んで名のごとく、「全身400の筋肉、200の骨格を一手に束ね、そこから運動の波が波及するかのように連鎖連動させること」で、カラダを操っている要のポジションにあるパーツなのです。
この要のパーツは、スポーツだけでなく日常生活の正常な動作もコントロールしていると考えています。
正常な動作とは、言い換えれば、「理にかなった動作」のこと。
ヒトが動物である以上、今の場所から移動しながらエサを確保し、また家族のいる場所に戻ってくる必要があります。
その確保するものが、動くものであれ栽培している止まったものであれ、ヒトは動作や運動を行ってはじめて、その糧にありつけるのです。
そしてその行為にかける労力は、可能な限りローコストで収めたいはず。
なぜなら、そこでエネルギーを大量消費するような運動を選択し続けることは、ヒトの存続の危機に直面する危険性があるからです。
クオは700万年の古の知恵
われわれの遥か昔の祖先たちが、今われわれヒト(の一部)がこのような飽食の時代を生きていることを知ったら、なんと思うでしょう?
ヒトの歴史は700万年と聞きます。
飽食の時代が訪れたのは、わずか50年前のこと。
稲作がはじまり定住社会になったのが、約1万年前だと言いますから、なんとヒトの歴史のほとんどの699万年間以上は、まさに飢えとの戦いの歴史であったのです。
ですから、この700万年の間の進化の方向は間違いなく、「動きの効率化」への淘汰であったはず。
その「効率化」こそが「理にかなった動作」だと考えているわけです。
そして、その「理にかなった動き」=「骨盤主動の操り方」であり、それを体現するために開発したのが「クオ・メソッド」なのです。
クオ・メソッドは、骨盤にカラダの操作を任せます。
その骨盤の動きに連鎖・連動するようにカラダ全体を操ります。
メソッドを習得するための体操をスポーツ選手に提供しているうちに、この体操が正確に確実に実行できるようになれば、運動能力が向上するだけでなく、
その人の日常生活の質も上がっていくことを実感するようになっていったのです。
カラダの中心から動かすからつながる
飽食の時代に入り、われわれはいくつかの問題も抱えるようになりました。
代表的なのは肥満からくる疾病への危険性の高まりでしょう。ただ、飽食のもたらした災いはそれだけではなかったのです。
ヒトの寿命の延長問題です。
食べ物が手に入りやすくなったおかげで栄養が充足し、医療は劇的進歩を遂げ、また健康に関する知恵も広まったおかげで、われわれは昔よりも長く生きられるようになりました。
「人生50年……」とは織田信長の時世の言葉。それがいまでは80年。いえ、それ以上に伸びようという気配があります。
長生きして何が悪い、という声が聞こえてきそうです。
たしかに、豊かなことは恵まれしこと。これは間違いないのですが、ただ、こと仙腸関節にとっては、やっかいな現象も見られるような変化がおこってきました。
固まるのです。長く生きていると、仙腸関節が接着剤でベタッとくっ付けられたように、固まって機能しづらくなっていくのです。
つまり、動きの要がサビ付き固まり、理にかなった動きができなくなっていくのです。
日常生活からアスリートまで『骨盤メソッド(DVDブック)』 たった10秒で実感!骨盤でカラダを動かせるようになると、美しい姿で、楽に動ける。 | ||||
|