長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい (健康プレミアムシリーズ)
ふくらはぎは第二の心臓!
1日5分もむだけで高血圧、糖尿病、足・腰の痛みを遠ざける最強の健康法!
なぜ、ふくらはぎを触るだけで、体調がわかったりポカポカするのか?
それはふくらはぎのおかげで、血液がスムーズに体をめぐっているからです。 人間の血液は重力のために約70%が下半身に集まります。
ふくらはぎは上からどんどん降りてくる血液を受けとめ、重力に逆らって、せっせと心臓に戻すポンプとして日夜働き続けています。第2の心臓と呼ばれるほど重要な働きをもつ筋肉器官なのです。
座る時聞が長いと心臓病になる
ふくらはぎポンプが弱まると、血液は足によどむ一方です。そのこわさがよくわかるのが、「エコノミークラス症候群(旅行血栓症・深部静脈血栓症)」。
飛行機や車の狭い座席に長時間座っていると、血流がとどこおり、時にひざの裏などの静脈に血栓ができる。
立った時、それが肺に飛んで血管を詰まらせる、という病気です。
成田空港だけでも毎年約150件も発生し、数人が亡くなっています。
脳梗塞、がん、不妊・・・「冷えシンドローム」の恐怖
血液は、人体の60兆個もの細胞に酸素や栄養素を運び、いらなくなった老廃物を回収しています。
血がめぐらない体は冷え、衰えていきます。血液の循環が止まることは、「死」を意味します。
私たちの毎日の生活のことを、ちょっと考えてみましょう。
- ストレス。パソコンやテレビの前でじっとしている生活。
- 不眠や睡眠不足。無理なダイエット。冷やした飲み物や食べ物。
- 消炎鎮痛剤、降圧剤、ステロイド、抗がん剤、向精神剤などの、多くの化学薬品。
このすべてが、血液をよどませ、体を冷やす原因になるんです。 実際、平熱が36度に満たない低体温の日本人が、とても増えていますね。
その結果、30~50代にも高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、がんなどが急増し、ひと夏で4万6千人もの人が熱中症で病院にかつぎこまれています。
不妊症に悩む女性や、うつ病で通院する人も激増しています。
「冷え」のために病気と闘う免疫力が落ち、自律神経が乱れて気温の変動にも弱くなり、ホルモンのバランスもくずれているからです。
また代謝がよくないので、むくんだり肥満になりやすく、シミから-認知症まで、老いも早く訪れます。
すべてが「血流障害・冷えシンドローム」と言えます。そんな冷えた日本人を救うのが、ふくらはぎマッサージなのです。
ふくらはぎをもんだら、点滴液が落ち始めた!
ふくらはぎマッサージ療法を発見したのは、意外にも東洋医学の研究家ではなく、日本とアメリカで西洋医学の勉強をした外科医、故・石川洋一先生。
東京慈恵会医科大学を卒業し、アメリカの病院でメスをふるい、エールフランス航空の社医などもっとめた国際派です。きっかけは1979年にさかのぼります。
体が弱って脱水症状を起こし、容体が悪化していた患者さんの腕から、先生自身が点滴を投与していた時のこと。
一刻も早く、失われた水分や電解質を補給しなければならないのに、その患者さんは、なかなか点滴液がスムーズに落ちていきませんでした。
そこで体の向きを変えてみようとした時、患者さんの腕には温もりがあるのに、足全体が妙にひんやりしていることに気づいたそうです。
顔色もまっ青なので、無意識のうちに足をさすり始めると、意外にも点滴液がほんの少しずつ、落ち始めました。
そこで先生は、意識して太ももとひざを手のひらでもんでみました。 ふくらはぎが特に冷たく、こわばってかたいので、重点的にマッサージ。
すると、患者さんの顔に赤みがさし、点滴もスピードアップして規則正しく体内に送りこまれていくようになったそうです。
マッサージをしたのはふくらはぎなのに、腕の点滴液がスムーズに落ち始めて、顔色までよくなったということは、全身の血行が改善されたということ。
初めに点滴液が入らなかったのは、おそらく血液の流れが悪かったから。
血液の循環をスムーズにすることは、体を維持する上でとても重要だから、ふくらはぎマッサージは病気の克服や健康増進の、大きな助けになるのではないか。
そう考えた石川先生は、他の多くの患者さんにもふくらはぎマッサージを試し、血流アップ効果を確信しました。
メスを置き、以来、「ふくらはぎマッサージ療法」「家庭でできるふくらはぎ健康法」の普及に情熱を注ぎました。
ふくらはぎが知らせる、5つの不調
①熱くてかたい←高血圧
②熱くてかたくない←急性炎症、かぜなど
③冷たくてかたい←冷え性、婦人病、自律神経失調症
④冷たくてやわらかい←糖尿病
⑤冷たくてやわらかく、弾力がない←腎臓病
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