「何もつけない」美肌術 牛田 専一郎 (著)

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「何もつけない」美肌術

肌の美しさを損なう“接触刺激”。

化粧品、衣服、寝具、手で触る…トラブルの原因を除けば美肌になれます!

化粧品は使いません。石けんも日焼け止めもいりません。

乾燥肌・敏感肌、ニキビ、シミ・シワ、くすみ、毛穴の開き…など、肌トラブルもすっきり解決。科学的な根拠に基づく、究極のスキンケア法です。

何もしなければ、肌は自然とうるおう

角質層の表面は皮脂膜に覆われていて、肌にうるおいを与える役割を担っています。
皮脂膜は、洗顔をするたびに流れ落ちます。

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そのため洗顔後は肌が乾く感じがしますが、心配いりません。

1時間もすると新しい皮脂膜がつくられ、肌がしっとりしてきます。

肌には自ら再生する力があるのです。「私は乾燥肌で、皮脂が出ない」という人もいますが、皮膚の構造や機能は縫しも同じ。

乾燥しているように感じるのは、化粧品によって肌本来の機能が低下しているためと考え
られます。化粧品をやめれば、カサつきはきっとおさまります。

私たちの肌には、約1兆個もの皮膚常在菌がすみつき、皮脂膜とともに、肌の健康を守っています。常在菌は、汗、皮脂を食料とし、脂肪酸やグリセリンを排泄します。

これを食料とする常在菌も存在し、絶妙なバランスで共存しています。

しかし防腐剤などを含む基礎化粧品類を使い続けていると、常在薗のバランスが乱れ、悪性薗が増殖しやすくなります。

ブツブツやかゆみに「脂漏性疾患」悩まされるになることもあります。

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無添加化粧品にも防腐剤が使われている

肌に何かを塗っていると、それだけで常在菌のバランスが崩れます。とりわけ防腐剤や界面活性剤は、常在菌のバランスに悪影響を及ぼします。とくに有名なのが、防腐剤のパラベン。

その害は広く知られるようになり、「パラベンフリー」をうたった商品も増えています。

しかし、パラペンだけに害があるわけではありません。防腐作用をもつ成分はどれも肌の刺激となります。

乾燥しやすく荒れやすい肌も、非接触生活をはじめると、早期に改善します。そもそも乾燥肌、敏感肌とはいまの状態を表す名前にすぎません。

どんなに肌の弱い人であっても、肌には自らうるおう力が備わっています。

「化粧品を使わないとつっぱる」という人こそ、化粧品をやめる勇気をもってください。

石けん洗顔をやめるとアトピーもよくなりやすい

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「石けんは肌にやさしい」というイメージのためでしょうか。肌が敏感になっている人、刺激に弱いア卜ピー体質の人ほど、固形石けんを好んで使います。

しかし石けんは、クレンジング剤や洗顔フォームと同じ一次刺激性物質。成分が肌に残留しやすいため、洗顔フォーム以上に刺激になることもあります。

石けん成分100%の「純石けん」や、植物エキスでつくられたものも同じです。

石けんを使っている人はまず、水だけの洗顔に切り替えましょう。洗顔後のカサカサ、ピリピリが改善し、肌が自らうるおうようになります。

肌がカサつくと小ジワができる

小ジワができやすい人に共通しているのが、肌のキメが細かく、色が白いことです。

このタイプの人が基礎化粧品を使い、肌を界面活性剤で覆っていると、肌細胞がタンパク変性を起こして力サつき、シワっぽくなります。

基礎化粧品によるタンパク変性は誰にでも起こる現象ですが、症状として小ジワが出やすいのです。

シワを防ぐため、しっとりした感触のアンチエイジング化粧品を使っても、逆効果でしかありません。

非接触生活を徹底し、カサつきを防ぐことが、シワ予防への近道です。

運動で新陳代謝をよくしたり、タンパク質をはじめとする、バランスのよい食事をとることも大切です。

小ジワを防ぐために、目もとのケアを念入りにおこなってはいないでしょうか。目もとの皮膚は意外と丈夫。薄く感じられるのは、皮下脂肪が少ないせいです。

皮膚が薄く乾燥しやすいからと、アイクリームなどを塗るのは逆効果。力サつきが増し、小ジワができやすくなってしまいます。

毎日のシャンプー&リンスは「当たり前の習慣」じゃない

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シャンプーやリンスは、顔に直接塗るものではありません。しかし洗い涜すときに、顔や首すじ、背中などに成分が付着します。

シャンプーにもリンスにも、界面活性剤、シリコーンなどが含まれており、肌を傷める原因になります。使用後に、念入りにお湯で流しても手後れです。

「シャンプーなしで髪を洗うなんて!」と驚く人もいますが、髪や地肌の汚れは、お湯だけで十分落ちます。

私たちが毎日のようにシャンプーを使うようになったのは、この60年くらいのことで、当たり前の習慣ではないのです。

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