毒を出す生活 ためる生活 蓮村 誠 (著)

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毒を出す生活 ためる生活 (PHP文庫)

いまや”メタボ”という言葉は完全に定着し、たくさんの方が脱メタボを目指し、目新しい飲料水や運動器具を買い求め、あるいはテレビや雑誌で紹介されている健康法を試しています。

実際こうした風潮は、自身の健康は自分で守る、という意思の表れですからとてもよいことだと思いますが、残念なことに私たちが普段、

見聞きしている健康に関する情報は、必ずしも正しいとは限らず、毎日続けているとかえって健康を害してしまうものもあります。

そうした内容のうち、とくに食に焦点を絞り、まとめたのが、前作『毒を出す食ためる食』だったわけですが、本書では食だけではなく生活習慣全般に範囲を広げ、

「どんな生活をしているとメタボになるのか?」「どんな習慣を続けていると不眠症になってしまうのか?」など具体的に解説しました。

たとえば、便秘を治そうとして、運動と繊維質の多い食事を続けている人がいますが、こうした方法は胃腸の働きを弱め、

消化や排泄を乱す結果になる場合が多く、結果として便秘が悪化することもあるのです。

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また、7時間寝れば十分睡眠をとっている、と思っている方がほとんどだと思いますが、睡眠は長さだけでなく、その質を考慮しなければいけません。

仮に7~8時間寝ていたとしても、寝つきが悪く、また途中で目が覚めてしまうようであれば、それは睡眠の質に問題があると診断され、なんらかの手段によって改善し、眠りの質を高め、適切でよい睡眠がとれるようにすることが必要なのです。

本書で扱っている知識は、アーユルヴェーダと呼ばれる、インドで数千年前から伝承されてきた医学に基づいています。

とくに、本書で扱うアーユルヴェーダは、最新の物理学や神経科学の視点で検証し、再編・再統合したいわば最古で最新の健康法であり、通常「マハリシ・アーユルヴェーダ」と呼ばれています。

マハリシ・アーユルヴェーダは、病気の予防と健康の増進を主たる目的とした医学であり、かつ人が幸福になっていくための体系だった知識です。

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自分の健康のために一生懸命ジョギングをする、元気になるために1日3食しっかり食べる、風邪の予防に毎日水でうがいを続ける、

こうした健康法が本当に病気を予防し、健康を増進するものなのか、そして自分を幸福にしていくものなのかを、ぜひ本書で確かてください。

個性・体質を決める3つの力(ドーシャ)

すべての人には、ドーシャと呼ばれる3つの力(ヴャータ、ピッタ、カパ)があリます。それぞれのドーシャは特定の性質をもっていて、わたしたちの個性や体質は、この3つの力のバランスによって決まります。

ヴァータ(動きを生み出す力)

<性質>

軽い、動く、冷たい、乾燥している、澄んでいる、不規則など、「風」から連想できる性質

<人への作用>

こころの軽さ、快活さ、気分や思考の変わりやすさ、好奇心の強さ、浅く速い理解力、知識や体験を広く浅く求める傾向、素早い動作、からだの軽ざ、乾きやすさ、冷えやすさ、全身の臓器や器官の動き……などを生み出す

ピッタ(メカニズムを生み出す力)

<性質>

熱い、鋭い、軽い、流れる、辛いなど、「火」から連想できる性質

<人への作用>

活力、情熱、集中力、満足感、鋭い知力、挑戦的な傾向、行動の正確性、規律性、からだの熱ざ、乾きやすさ、全身の臓器や器官のメカニズム・・・・..などを生み出す

カパ(構造を生み出す力)

<性質>

重い、やわらかい、冷たい、遅い、湿っている、安定的など、「水」から連想できる性質

<人への作用>

こころの落ち着き、愛情深ざ、気分や思考の安定、遅く深い理解力、知識や体験を深く求める傾向、所有欲、ためる傾向、からだの重さ、うるおい、冷えやすさ、強い体力、持久力、全身の臓器や器官の構造・・・などを生み出す


「会社帰りにジムへ通うのは、メタボと老化を引き起こす!」など、良かれと思って実践している生活習慣の真偽を専門医が徹底解説!

毒を出す生活 ためる生活 (PHP文庫)
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