自然流育児のすすめ―小児科医からのアドバイス 真弓 定夫 (著)

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自然流育児のすすめ―小児科医からのアドバイス

いま子どもが危ない。大人にできることは?

投薬や注射をせずにアドバイスだけで病気を治すユニークな町のお医者さんが、現代の悪条件の中で心身共に健康な子どもに育てる秘訣を語る。

アレルギー児が激増

また、昭和30年頃から激増している病気に、一般的に言われているアレルギー性疾患というものがあります。 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などがそれです。

これらの病気は昔からありましたが、数は非常に少なかったのです。

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喘息について言えば、私が医者になりたての昭和30年頃には、その頻度は0・1%ぐらいだった言われていました。

ところが、表に示すように、昭和40年前後には、小学生で1.18%、中学生で0.5%に増加しています。

馬場実さんによると、現在では、人口の2~3%が気管支喘息に悩んでいると考えられ、その数は一五歳以下の小児で70万人、大人で200万人以上に達するものと思われます。

どうして、いわゆるアレルギーといわれる病気がこんなに激増してきたのでしょうか。

私は昔からあったアレルギー疾患の数が増えてきたというとらえ方には疑問をもっています。

アレルギーというのは体の素質によるものだと考えられていますから、これだけ増えてきているということは、子どもの素質が変わってきているということになります。

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こんなに急に素質が変わるということは、医学的には少々考えにくいのです。

昔のアレルギー疾患は、たしかに素質に由来したアレルギーと呼んでいいものであったと思いますが、いま起きているアレルギー症状の大部分は個人の素質よりもむしろ環境が原因になっているものではないかと思うのです。

およそ自然とかけ離れてしまった、現代の衣、食、住のすべてを聞い直していく必要があるのではないでしょうか。

奇形児の増加

添加物や農薬をなるべくとり入れないように熱心にやっているお母さんがいる一方で、「そこまでしなくても」とか「みんなで食べればこわくない」というような風潮も蔓延しています。

食品添加物ひとつを取り上げてみても、「自分が食べていて何ともないのだから大丈夫」という人が大部分でしよう。

しかし、添加物で問題になるのは急性の毒性ではなく、慢性毒性なのです。 すぐに結果が現われ10年20年、あるいはもっと先になって影響が出てくるものなのです。

自分の体は何ともなくても次の世代、次の次の世代のことを考えていかなくてはなりません。奇形はこれから確実に増えてくると思います。

私は開業する前の13年間、救急病院に勤めていましたが、無脳症を三例経験しています。

二例は死産で、一例は数時間生きていたのですが、全く脳がないのです。

頭蓋骨はあるのですが口がパックリ空いていて中には何もなく、脳底が見えていました。

ここに無脳症についてのデータがありますが、昭和25年には10万人の出産で二、三例しかなかったのがこの30年間で相当な数になっています。

前東大講師で、永年にわたり薬を監視する国民運動の会を意欲的に続けておられる高橋脱正さんが、どうしてこんなに増えたのか疑問に思って、いろいろなデータと照らし合わせてみると、許可されている食品添加物の数が増えるにつれて無脳児の発生件数もぐっと増えていることがわかりました。

はっきりしているのはAF12との相関関係です。

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豆腐の殺菌などに使われた、AF12が許可に なった翌年に無脳児がぐんと増えているのです。

つまり、許可になったAF12が入った食べものを妊娠中の人が食べて、その影響が子どもの方に出たということです。

このAF12は後に禁止されたのはご存知の通りです。

生物学的に考えると奇形というのはその生物がもっともよく使っている器官に現われやすいものです。

魚は泳ぎが主体ですから、ひれの部分に奇形が出やすいし、猿は樹上生活をしていまずから手足に一番奇形が出る可能性が高いわけです。

人間の場合は頭を使う動物ですから脳障害が出てきて当然です。

無脳症などよりもっとひどい、昔では考えられなかったような奇形もずいぶん出てきています。

私も足が三本入れ違いにはえているような例も見ています。もちろん死産でしたが。

先天異常が乳児死亡原因に占める割合を示した円グラフがありますが、昭和25年では4%くらいだったのが27年後の昭和52年には24.5%に増えています。

現在はもっと増えていると思います。

ところが、最近は奇形が一般の人の目には入らなくなってきています。

というのは、病院出産だと奇形児が生まれると死産として母親にも見せずに処理してしまうのです。

現在では自宅分娩が減って、近所との接触も昔ほどにはなくなっていますから、奇形児が生まれでも人目に触れなくなっているのです。

ですから奇形児が増えているという実感がもてないのも無理ありません。

しかし、お母さん方が食品添加物がいかに恐ろしいかと食生活を改めるいう認識をなるべく早い時期にもたなければ大変な事態を迎えることになると思います。

いまでも、もうすでに、遅いくらいなのです。

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by ヨメレバ

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