お産の神様が教えるぜったい後悔しない妊娠・出産・育児のすべて。
身体を動かすことによって身体の生命力が高まって、子宮の生命力も高まります。お母さんと赤ちゃんの元気度はつながっておるんです。
わしはそれに気づいてから、何十年もかけて実際に経験してきたので、事実を見て、はっきりそうだといえるんです。
特殊で極端に激しいスポーツならわかりませんけれども。
日常生活に必要なこと、身体を使った掃除や洗濯などの家事労働は、まったく問題ありません。ばんばんやってください。
家はきれいになるし、お母さんも赤ちゃんも元気になるし、一石二鳥にも三鳥にもなるでね。
今の人は楽で便利な生活のおかげで身体が弱って、生物学的にも機能が衰えています。
だから、お産のエネルギーに耐えきれず、医療の力を借りないとお産ができない身体になっているのではないでしょうか。
現代の一般的なお産は、帝王切開率が約20パーセントといわれています。
吉村医院では、2010年は2パーセントでした。その差はどこにあるのか?
妊娠したお母さんたちには、身体を使った家事労働以外に、
一日2~3時間の散歩
一日300回のスクワット
が徐々にできるように指導しています。今の人が自然なお産をするためには、それくらい身体を動かさなくてはならないということです。
これだけのことをやるには、できれば仕事を辞めて、妊娠生活に集中してほしいということになりますが、どうしても仕事を辞めることができない人は、日常生活で工夫をしながらやれるだけのことをやるしかありません。
少しずつでも、運動量を増やしていってください。
とにかく、できるだけ歩くこと。
トイレに行くたびにスクワットをしたり、洗濯物を干すときもスクワットをしたり、洗濯物をたたむときはしゃがんでたたむなどして、足腰を鍛える動きをしてください。
天候不良などで散歩ができない日は、家でいつもよりていねいに雑巾がけをしたり、窓ふきをするなど工夫しましょう。
うちの妊婦さんたちも、最初はひーなんて顔をして嫌々やっていますよ。でも、そうやって身体を動かしていると、だんだん実際に気持ちがよくなってくるでね。
「身体にいいからやる」という意識的な運動ではなく、「気持ちがいいからやる」という感性的なよろこびに変わっていけばしめたものです。
お母さんや赤ちゃんに非常にいい影響を及ぼすと思います。これは実際にやってみないとわからんでしょう。
いのちを抱く
「女性は魂を恥く性である」と両親学級でお話をさせていただいています(両親学級は妊娠の前期と後期と2回、お母さんとお父さんに参加してもらう勉強会です。
吉村先生も体調がよければ参加してミニ講演会のようなお話をしてくださいます)。
魂を抱くとは、実は性の根元の姿です。
女性は、いのちを抱いて生まれてきています。体内に卵子を抱いて生まれてきていることは、まさにそのことを象徴しています。
妊娠すると、そのいのちをさらに深く抱きながら育てていくのです。そして、妊娠の前に女性は素晴らしい体験をしています。
女性だけではなく、男性も体験していることです。
それが、恋愛。愛する人を想うとき、あるいはその人の手に触れたとき、心が高鳴りよろこぶのは、自分のいのちが愛する人のいのちにつながり、包み合うからだと思うのです。
愛する人の身体を抱きながら、本当はその身体を包む魂という目に見えないものを抱きます。
だからこそ、魂の触れ合いのあるセックスは尊いのであって、どちらがどちらを抱いているのかわからないほどの一体感に導かれていきます。
いのちは、その聖なるエネルギーの交歓の中で授かるもの。そしてそのいのちを女は胎内に深く深く抱いて育てていくのです。
生殖の中に一貫して流れるものが一体感です。
「自然のお産、宇宙のお産をやっていれば、女性は産まずにはいられない」
吉村先生の言葉です。
自然のお産、宇宙のお産は、まさに胎内の子の魂との一体感を深めていくもの。
女性がその本質において、女性としての心を高め、また深めていく機会が、恋愛、結婚、妊娠、出産、そして子育てを通して与えられています。
そして、受胎・妊娠したそのときから、母というものはつねに全身で子とつながっていて、食べる物はもちろん、着る物、触れる物、そして心に思うこと、発する言葉・・・
すべてがおなかにいる赤ちゃんに伝わって、よろこんだり悲しんだり、ともに体験している、と言ったら、驚かれるでしょうか。
そして、吉村先生が母となる女性たちに、「いのちのためにいのちをかけよ!」とおっしゃるのは、究極の胎教です。
この思いで妊娠期を過ごし、出産を迎えることがとても大きな意味をもちます。
お産はいのちがけです
お産はいのちがけです。すべてのお産はいのちがけです。どの女性もいのちをかけて子を産んできたのです。
それは、赤ちゃんにとっては、人生のはじまりに「自分のためにいのちをかけてくれた人(母)がいる」ということです。
「自分は母がいのちをかけるほどの尊い存在である」という完壁な自己肯定となり、最高の胎教が妊娠中、そして出産を通してなされていきます。
それが生きていくうえでとても大事な礎になり、生きる力となっていくのです。ですから、子育ては、妊娠中の胎教から始まっています。
母になるまでに大切にしたい33のこと | ||||
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