完全図解! 一日一食のススメ 石原 結實 (著)

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完全図解! 一日一食のススメ

ロングセラーの「一日一食」(ビジネス社刊)がわかりやすい図解版になりました!

欧米では、摂取カロリーを減らすと昆虫から猿まで、あらゆる動物の寿命が30〜70%も延びることが確かめられました。

これは同じ動物の一種である人間にもあてはまり、スペインの養老院での実でも実証されました。

本書では、その理論と方法を図解とイラストでわかりやすくお教えします!


欧米では1930年代より、摂取カロリーをうんと減らすと昆虫からサルまでのあらゆる動物の寿命が30~70パーセントも延びることが実験で確かめられていた。

米国国立老化研究所のドナルド・イングラム博士は「アカゲザル200匹を対象に、脂肪分を5パーセントに抑制、カロリーを体重1グラムあたり38キロカロリーと、通常の食事より30パーセント減らした食事を与えた」ところ、

「加齢とともに上昇する血圧や血糖値が正常に保たれ、種々のホルモンも多いころと同程度に保たれる」ことを突きとめた。

同研究所のマーク・マットソン博士は、さらに「少食」でも、どのような食べ方が一番、健康維持に役に立つかを確かめるべく、次のような実験をした。

マウスを(A)好きなだけ食べさせてよいグループ、(B)毎回の摂取カロリーを40パーセント減じた(60パーセントに抑えた) グループ、(C)一日毎に好きなだけ食べさせては、翌日に断食させるグループに分けて、経過を追った。

その結果、(C)のグループのラットが一番長生きし、体重も減らず一番健康であり、脳は老化による損傷が少なくアルツハイマー病やパーキンソン病も少ないことがわかっている。

「少食」が若さを保ち、老化や病気を防ぐという事実は、もちろん動物の一種である人間にもそのまま通用する。

スペインの養老院で「1800キロカロリーの食事を毎日与えたグループと、一日おきに断食させたグループを比べてみた」ところ「一日おきに断食させた老人たちが、圧倒的に長生きした」という(『ファルマシア』1988年24号p674)

われわれ人間は飲食物を胃腸で消化して、血液に吸収し、血液が種々の栄養素を60兆個の細胞に送り届けることにより、生命と健康を保っている。

そのため、血液の流れが悪いところには、栄養や酸素が十分に供給されないので健康を損ない、病気を発生しやすい。

逆に、血液の流れのよいところはすこぶる健康でいられる。

また、東洋医学では2000年も前から「万病一元、血の流れから生ず」という思想がある。老廃物でいっぱいの血液は約45秒間に1回(血液は全身を約45秒で1周する)ずつ全身60兆個の細胞に接する。

このことを考えれば、細胞は傷つけられ、代謝を阻害されて、病気が発生しやすくなるのは自明であると言えるだるう。

大小便の排泄をよくする

人体には「吸収は排泄を阻害する」という生理上の鉄則がある。

あまりに食べすぎ飲みすぎた翌日は、お腹が張って、排便、排尿ともスッキリせず、便も細くなったという経験をした人も少なからずいらっしゃるはずだ。

これは、食べすぎると、飲食物を消化・吸収するために、胃や小腸に血液が多量に集まる。

すると、排泄の臓器である大腸や直腸、腎臓や膀脱に供給される血液が少なくなってしまい、排泄力が低下するのである。

「逆もまた真なり」で、少食にすると、こんなに食べた覚えはないのに、というほど大便も排泄され、小便の出もよくなることを経験した人もいらっしゃるだろう。

「吸収しない(しすぎない)と排泄がよくなる」その結果、血液中の老廃物も少なくなり、血液は浄化されるのだ。

また、少食にすると、胃腸に血液を大量に供給する必要がなくなる。

そのため、全身の種々の臓器・組織・細胞に、血液が潤沢に供給器が活発に、健康に活動することができるようになるわけだ。

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