魂も死ぬ 霊魂についての一考察 内海聡(著)

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魂も死ぬ

逆説の霊魂論 いかにして魂は移りゆくか?

量子力学、素粒子、臨死体験、生まれ変わり、アカシックレコード、ソマチッド、バイオフォトン、フラクタル理論etc.あらゆる情報を眺め、考察する

霊魂についてはいかに調べても、いかに文献を引用しても、決して結論は出ないものであると思う。それは決して認識できないし、証明もできないし、「現実として認識している」と主張する人々の認識は、真の認識ではないかもしれないからだ。

 奇妙なる「性格変化」

生まれ変わりや体外離脱ともまた違うが、霊魂ともつながるテーマとして性格変化がある。

興味深いエピソードも多いので、少し紹介しておこう。

ビル・ウォールは自家用ジェットで各地を飛び回り、仕事に追われる多忙なビジネスマンであった。しかしある日、病気を患って心臓移植を受けた彼の価値観は、一変してしまったそうである。

かつてはビジネスに没頭し、お金に執着していたのだが、術後は競泳や自転車競技などのスポーツにいそしみ、慈善事業に専念するようになった。

これだけなら手術したことによる人生観の変化といっても理解できるが、その後不思議なことが起こった。彼が今まで聞いたことさえなかったシャーデーの歌を聴き、理由もわからず眼に涙があふれた。譲り受けた心臓は、マイケル・ブラディというハリウッドの一千で活躍するスタントマンだった。

マイケル・ブラディは信仰深い青年で、ボランティアに参加しなかったことを日々悔いていたそうである。生前のブラディは音楽、とくにシャーデーの歌が大好きだった。

 謎解きのヒント「アカシックレコード」人類の魂の活動の記録

アカシックレコードとは人類の魂の活動についての記録の概念とされる。

つまり私たちの過去も未来さえも、あらかじめアカシックレコードと呼ばれる廊下のようなものに記録されており、それに基づいて私たちの行動も霊魂の姿さえも規定されてるとするのだ。

こんなものが本当に存在しているのか、もちろん私にはわからない。

またこんなものが存在しているのであれば、そしてそれを見ることができる者がこの世界に存在するのなら、世の中や社会や地球はここまで腐ってどうしようもない状態にならないのではとも思う。

「形成の書」と生命の樹

古代民族は“自然の法則”を身につけていた

彼らは細かい物理法則や化学法則なそ知らなくても、こうやって自然の法則や宇宙の法則を身につけていたのではないかと、私はいつも思っている。

「人類は細胞である」

自然の法則を知るうえで基本となるのが、量子力学であり、ガイア論であり、フラクタル論である。

ガイア論とは、地球を人体として見立て、私たち人類は細胞であると見立てる考え方である。

地球を人体に見立てると、川は血管のようなものかもしれず、地震は人の震えのようなものかもしれない。そしてフラクタル理論は、自然界の営みはいつも相似系であり、それは地球上だけではなく、果ては細胞や原子に至るまで、逆は銀河から大きな宇宙に至るまで、すべては相似系のように形成されているというのを基本的概念とする。

フラクタル理論は量子力学に通じやすいが、量子力学は霊魂の謎を解く一つの方法ではないかと注目されている。

だからこそ霊魂を考察するときも、このフラクタル理論を前提として、自然界の法則から霊魂を逆考察してみるのである。

 結局「霊魂」とは何なのか?

もともと霊魂について考察しようとして本書は始まったわけだが、最初に書いたようにこんなものに結論など出ようはずがない。

では、私がいつも参考にしている先住民は、死や霊魂についてどう考えているのだろう。

先住民族は土から生まれ、土へと帰ると考える。この考え方は本書に示している考え方に近いのかもしれない。

インディアンの有名な言葉に「7世代先の子どもたちのために生きよ」というのがあるが、

自分よりも次世代3世代先の「自分たちではない魂」を考える彼らの行き方は高尚だと思うのと同時に、私には輪廻転生の考え方が非常に下劣で自己中心的にみえてくる。

「死は自然と一体になるだけだから」

自分たちは肥やしとなって子孫や次世代の繁栄を願うわけであり、この思想と樹の思想とはまったく同じではないかとさえ思う。

知ることが世界を変える

「知れば」、霊魂のことが逆説的にみえてくるのではないかと思うのである。


第1章 霊魂をどう定義するか?
第2章 精神とは何か?
第3章 唯物論vs.観念論
第4章 賢人たちの考えた霊魂
第5章 霊体と肉体の二重構造論――スウェーデンボルグの理論
第6章 科学者による臨死体験の研究
第7章「生まれ変わり」の真相
第8章「性格変化」「多重人格」は何を示すか
第9章 分け御霊についての考察
第10章「偽の記憶(フォルスメモリー)」理論
第11章 謎解きのヒント「アカシックレコード」
第12章 ソマチッドの正体
第13章 バイオフォトンとは何か?
第14章 量子力学とは何か?
第15章 多次元構造とリサ・ランドールの理論
第16章 素数、素粒子、電子、そして霊魂
第17章「形成の書」と生命の樹
第18章 この世界はフラクタル
第19章 死とは何か?
第20章 結局「霊魂」とはなんなのか?

魂も死ぬ
内海 聡 三五館 2015-11-20
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by ヨメレバ

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