血液の闇  船瀬 俊介 (著), 内海 聡 (著)

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血液の闇

日本では毎年、120万人が受けている輸血。

しかし、「輸血でしか人は救えない」という医学洗脳の裏で甚大な医原病が続出し、おびただしい生命が奪われている。

そして、被害者たちは何の救済も受けられないまま、その死因は闇に葬られている。

輸血とは、現在進行形の巨大薬害だったのだ。

理想の輸血代替液は、輸血が確立するはるか以前に解明され、世界的なニュースとなっていたにもかかわらず、なぜ医学界によって葬られたのか?

輸血によって病人を増やし、感染症を蔓延させ、巨利を貪りたい血液利権、医療利権の思惑を読み解き、輸血の暗部とその背景を白日の下に晒す。

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輸血は、近代医学最大の失敗であり洗脳である。

血液製剤も同罪である。しかし、これら血液ビジネスの闇は底無しに深い。そこには空前の誤解と膨大な利権が巧妙に絡み合っている。

輸血と血液利権、そして赤十字の闇を追っていたとき、われわれでさえも愕然とする最大の洗脳がそこにはあった。

現在、日本だけで、毎年約120万もの人が輸血を受けている。

そして膨大な輸血・血液製剤の利権の背後で、輸血・血液製剤という毒により、おびただしい生命が奪われ、医原病に苦しめられている。

その悪意による薬害の犠牲者、被害者たちは原因を一切問われることなく、暗黒の闇に葬られている。

輸血で殺していることに医師は気づかず、遺族も世間も知らされていない。

エホバの証人の輸血拒否事件を題材にしたドラマ「説得」にも医学的な裏が隠されていた。その子どもは輸血をしなくても十分に生き残るチャンスがあったのだ。

しかし、この驚愕事実もまた闇に塗り込められている。

救命するはずの輸血が、命を奪っている……。

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その衝撃事実ですら、ほとんどの医師たちは知らない。その無知は医学教育(狂育)の欠陥に由来する。

さらに、輸血・血液製剤は、感染症の爆発点、蔓延の温床である。エイズ、肝炎などど……、

輸血・血液製剤に巧妙に秘められた“目的”は感染症による新たな病人の大量生産であった。

さらに輸血時に免疫拒絶反応で急死するGVHD(移植片対宿主病)や感染症防止などの名目で導入された、血液への放射線処理は、さらなる悲劇を生み出した。

最大50グレイという致死量をはるかに超える照射は血球細胞の染色体をズタズタに裂断し、死んだ血球細胞が抹消血管、肺や腎臓のフィルターを詰まらせる。

輸血性肺障害、腎不全などで、新たな大量死が続出する。
輸血のさらなる暗部が免疫力低下だ。輸血の42%はガン患者に使われている。

すると、免疫が損なわれ、ガン再発が加速される。喉頭ガンの場合、輸血すると再発率は平均4・6倍にも跳ねあがる。

輸血は、まぎれもない発ガン医療なのだ。

●血液学の多種にわたる洗脳

まずは、「輸血が必要であり」「輸血は安全性が増してきており」「赤い血がないと死ぬ」というまことしやかな言説が、刷り込まれた嘘であるということから考えねばならない。

そもそも私は事故や手術に際して大量に失血した場合、何もする必要がないといっているわけではない。

現在行なわれている手術の大部分は無駄だと考えているが、それでも拙著『医学不要論』でも述べたとおり、すべての手術を根こそぎ否定しているわけではない。

第一に必要なのは、患者の出血を止め、当人の組織の液体量と電解質ミネラル濃度を元通りにすること、これは治療の原則として当たり前のことだ。

そしてそれができるのは現代では西洋救急医学であり、この外傷などに対する治療こそ西洋医学の真骨頂である。

もともと西洋医学は戦場医学から発展したものであり、救急時の生命危険に対してこそ効果を発揮する。

その際に、動物ではカントンの犬(第8章参照)、人間の場合でもイングルウッド病院などですでに万単位の症例があるように(第6章参照)、「輸血はまったく必要ない」ということなのだ。

こんなことを言うと、「この世界には輸血をして助かっている患者がたくさんいるだろう?」という反論がかえってくるはずだ。

それは赤い血=赤血球を補充しているから助かるのではない。

輸血製剤は違う意味で非常に質の良い、人体にとって適正な濃度に調整されたミネラル液であり、助かっている(ようにみえる)という事実の裏には、輸血という行為によって水分が補給され、電解質ミネラルの濃度が適性に回復しているという事実がある。

つまり、輸血液は人から採取した液体であるから、人間にとってちょうどいい濃度でカリウムやナトリウムやマグネシウムやカルシウム、微量元素が含まれている「適正な電解質バランス液」である。

これはミネラル液という一面においては生理食塩水やリンゲル液よりも優れている。

それゆえ、何もしないで放置されるよりは輸血したほうが人は救われる「ことがある」というのは事実なのだ。

●猛暑の砂漠で水がなくなったら…

このときに気をつけなければならないのは、「輸血でなければ人は助からない」「輸血したからこそ助かっている」というのは血液のメカニズムを隠した巧妙な嘘なのだ。
これはたとえ話にしてみると、わかりやすくなる。

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猛暑の砂漠で水がなくなり、脱水症状を呈して死にそうな人がいるときに、砂糖と甘味料たっぷりのコーラの自動販売機があったとする。

だれがどう考えても、そのときは間違いなくそれを飲んだほうが脱水は補正されて命は助かりやすい。

ここでコーラは体に悪いからやめておくべきなどという人はいない。

砂糖も甘味料も非常に体に悪いものだが、事態は緊急であるうえ、一回限りのことですぐに命に危険があるものではない。

そのときに選択肢があるとすれば、コーラなどより、電解質が人体に近いうえで糖分は少なめで甘味料も入っていないもののほうがいいに決まっている。

現代医学における輸血とは、ここでいう、非常に質の悪い飲み物であるコーラなのだ。

そして、現代医学はこういう状況において、人間を救う手段は自分たちの売りたいコーラしかないように見せかけて、われわれを騙している。

本当はコーラなどよりはるかに命を救うに適した飲み物があるのに、われわれは脱水症状を救うのはコーラだけだと思い込まされている。

そして、さらに残念ながら、輸血製剤のリスクは糖分や人工甘味料の比ではない。

●「酸素が欠乏する」という輸血を受けさせるための洗脳
●血液は指紋と同じくすべて異なっている!
●欠陥「添付文書」と副作用への無知
●輸血後に生じる危険な免疫反応
●未知なる病気を作り出す
●免疫を低下させる
●輸血をすることで死亡率と感染症が激増していた
●異物を投与されることで死亡につながる溶血反応

●腫瘍の増殖・転移を促進する

輸血は、ガン患者の死亡率を悪化させるのと同時に、ガン転移も加速させる。動物実験では「輸血が腫瘍の増殖や転移を促進する」と警告されている。

「輸血によりラットの皮下に接種した肉腫の発育が促進され、リンパ球の反応性が低下し、血漿のリンパ球抑制活性が亢進した」(1981年、フランシス)

「輸血によりマウスの腫瘍の肺への転移が促進された」(1987年、クラーク)

「輸血をするとラットの腫瘍が肺に転移することを確認」(1987年、サイら)以上は、異系統間の輸血によるガン転移の報告だ。

しかし、同系統マウスからの輸血でも、ガン転移は確認されている。

「同系統マウスから採取し、一定期間冷蔵保存された血液中の血球成分が肺ガンの肺転移形成を促進することを観察した」(1991年、市倉ら)

このように、輸血の「免疫抑制」作用に関する研究も多数存在する。

そこでは「抗原刺激に対するリンパ球の反応性の低下」「NK細胞活性の低下」などが指摘されている。

「輸血が悪性腫瘍切除後の予後を悪くする機序(メカニズム)の説明には、多方面からのアプローチが必要であろう」

「近年、自己血輸血が行なわれることもあるが、われわれの動物実験から、たとえ自己血液であっても、長期保存した後、輸血すると腫瘍転移を促進する可能性がある」(市倉他論文、前出要約)ガン手術などで、当たり前のように行なわれている輸血。

それこそ、猛烈なガン再発、増殖、転移を加速させているのだ。

●犬の血液を希釈海水と入れ替えた実験! mines

「カントンの犬」……これは、一人の学者が行なった動物実験である。それは「犬の血液を海水と入れ替える」という大胆なものだった。

行なったのはフランスの生理学者ルネ・カントン。

日本語で血液のことを「血潮」ともいう。文字どおり、「血液は海水と同等」という原意だ。フランス語でも「海」(lamer)、「母」(lamère)。

発音はまったく同じ。語源が同じであることがわかる。

フランス語を母語とする生理学者は、直感的に、「生命」と「海水」との相似に気づいていたのだろう。

医学史に残る画期的実験は1897年に実施された。用いられたのは犬。

この実験をひと言でいえば、犬の血液を、海水を薄めた代替血漿と入れ替えたのだ。

「海水は血液の代用として機能する」。それを証明するためであった。

「生体の体液と海水は、同じ組成で、同じ働きをする」自らの仮説を証明するため、犬を用い、実験は一般公衆の面前で3つの段階にわたって行なわれた。

●犬は実験前より活発になった

第1の実験では、まず体重5㎏の犬が用意された。犬の血液を抜き取り、血液の濃度と同じミネラル濃度に薄めて調整した同量の海水を血管に注入。

見守る人々にとって、それは過酷な実験に見えた。

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排泄する時間も与えず、血液を多量の海水に入れ替えたのだ。実験は90分を要した。注入した海水は3・5ℓに達し、犬は腹部がふくれ、グッタリと横たわっている。

体温は下がり、腎臓の排泄機能も弱まった。生命活動も低下していった。

ところが、注入後はすぐに体温が上がり始め、生理作用は復活した。

そして、5日後には、犬はすっかり回復し、元気に尻尾を振り始めた。体重も元に戻った。

このとき注入された海水は、犬の内部環境の総量の約3倍に達している。

カントンは次の結論に達した。

「海水で内部環境が置き換えられても、生命活動を妨げない。それどころか、犬は実験前より生き生きとして活発になった」

その公開実験で、以下の真理が証明された。
――海水によって生命細胞は完全な状態で生きる――


第1章 こうして輸血で殺される――船瀬俊介
第2章 エホバの証人〝輸血拒否〞事件の真相――内海聡
第3章 放射線照射で「死にかけ血液」注入――内海聡
第4章 輸血がガンを作っていた――船瀬俊介
第5章 血液製剤と感染症で、病院は荒稼ぎ――内海聡
第6章 無輸血手術が世界の流れだ! ――船瀬俊介
第7章 輸血不要論――内海聡
第8章 医学理論を覆す「カントンの犬」の衝撃――船瀬俊介
第9章 吸血ビジネスの大崩壊が始まった――船瀬俊介
第10章 国際赤十字の闇、日赤利権の闇――内海聡
エピローグ 「新医学」の未来に向けて――船瀬俊介

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