【アーシング】裸足になって大地と触れ合うことで血流を良くし、さまざまな不調が抑えられる

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マクロビオティック one テーマ (文)ムスビの会主宰 岡部賢二

今月のテーマ「アーシング」

大地が持つ大いなる治癒エネルギー

今、アメリカでは「アーシング」が健康法として注目されています。これは裸足になって大地と触れ合うことで血流を良くし、さまざまな不調が抑えられるというものです。

皆さんも砂浜や芝生の上を裸足で歩いた時に気持ちが良いと感じた経験があるのではないでしょうか。

私も田植えの応援をした時、田んぼの泥から足に伝わってくる何とも言えない気持ちよさを体験したことがあります。

でもそれが地球からの大いなる治癒エネルギーの働きであり、炎症を抑えたり、老化防止効果もある自然エネルギーだとは知りませんでした。

もともと大地には微弱な電気の流れがあり、それを大地電位と言います。

たとえば洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなど台所やお風呂といった水回りで使う電気製品には必ずアース線が取りつけられています。

これは大地にアースすることで、過剰な電流を流して漏電防止や感電防止の役目をしたり、電磁波を軽減させたりする効果があるからです。

送電線の末尾が大地にアースされていることからも、大地に電気の流れがあることが分かります。

大地の電気を集める炭素埋設法とは…

この大地の電気を集めるために古代の人々が考え出したのが炭素埋設法です。

これは大地に直径1メートル、深さ1メートルの穴を開けると、そこに損傷電位が発生し、大地の傷を癒そうとして電気が集まってきます。

そこに炭200㎏を敷き詰め、塩を12㎏くらい撒(ま)いて、その上から水をかけてから埋め戻します。

こうすることで炭と塩、水によって蓄電器が出来上がるしくみです。

そして徐々に大地の電気が蓄電されるにつれて、そこから最終的に半径15メートルにわたり還元電位が輻(ふく)射されるというすぐれものです。

私の家にも数カ所炭素埋設をしていますが、植物の生育がよくなるだけでなく、家の中に還元電位がもたらされるので、居心地がよくなります。

このようなエネルギーの高い大地の上を裸足で歩いたり、寝そべったりしていると、足裏が地面に接触し、「湧泉(ゆうせん)穴」と呼ばれる足ツボから地球のエネルギーが吸い上げられるのです。

このツボは腎・膀胱(ぼうこう)系という経絡に直結しているので、腎の強化によって内分泌の流れがよくなり、老化防止効果が期待できます。

酸化に歯止めをかける画期的なアーシング効果

近年、アーシングの効果としてわかってきたのは、副交感神経が活性化し、内臓への血流がよくなり、働きが高まるというものです。

他にもストレスを軽減し、よく眠れるようになる安眠効果や体内の発電所と呼ばれるミトコンドリアの活動を高め、新陳代謝を盛んにする若返り効果があることが実験で確かめられています。

マラソン選手やトライアスロンの選手で、試合後、アーシングすることで回復力が劇的に早まったという例も出ています。

その理由は、体内で発生する老化物質である活性酸素(フリーラジカル)を抑制する働きが、大地から取り込まれた自由電子にあるからです。

体内の細胞レベルでのサビ付き現象である酸化を還元(サビ取り)する自由電子の宝庫である地球とつながることで、さまざまな炎症や老化現象に歯止めがかかるのです。

電子機器の発達に伴い増加傾向にある電磁波による被曝の問題も、過剰な活性酸素が原因と考えられます。

アーシングはその害が緩和できる画期的な対処法といってよいでしょう。

日々の生活にぜひアーシングを取り入れて

私は今、福岡県の南東部に位置するうきは市の山の中にある集落で、村おこしに取り組んでいます。

この地域にアーシングスポットを設けて都会の人が癒される村にしようという「アーシング村計画」です。

そこで必要になるのがアーシングシューズです。

といっても草鞋(わらじ)の事なのですが、名人に作り方を教えてもらい、草鞋で森林セラピーウォーキング、棚田でアーシング、裸足で川遊びをしてもらおうと企画中です。

今後、土のない都会ではアーシングマットやアーシングベッドという地球とつながるグッズを用いた暮らし方が必要になると思います。

ただし、マスコミはお金がかからない健康法を紹介することはないので、口コミで広まっていって欲しいなと思っています。

大地と触れ合いができない場合には、木に触わるツリーハグや、ガーデニングで庭や畑の草取りをするだけでもOKです。できたら毎日30分くらい続けると効果的です。

ぜひ、みなさんも精神安定効果や自己免疫疾患といった症状にも改善効果が期待できるアーシングを、日々の生活に取り入れてみてくださいね!

【参考文献】

不調を癒す《地球大地の未解明》  パワー アーシング」クリントン・オーバー、スティーブン・  T・シナトラ他 著 愛知ソニア 共訳(ヒカルランド/2015年)

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月刊「むすび」 2016年01月号より

正食協会では、月刊誌「むすび」を毎月発行しています。「むすび」は通巻600号を超える息の長い雑誌です。

マクロビオティックの料理レシピや陰陽理論、食生活、子育てや健康、環境問題など幅広いテーマを取り上げています。

ぜひ、あなたも「むすび」誌を手にとってご覧になってみませんか?

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Profile おかべ・けんじ

大学在学中に渡米し、肥満の多さに驚いて「アメリカ社会とダイエット食品」をテーマに研究。

日本の伝統食が最高のダイエット食品と気づいた後、正食と出会う。正食協会講師として活躍後、2003年、福岡県の田舎に移り住み、日本玄米正食研究所を開設。

2005年にムスビの会を発足させ、講演や健康指導、プチ断食セミナーやマクロビオティックセミナーを九州各地で開催している。正食協会理事。

著書は「マワリテメクル小宇宙〜暮らしに活かす陰陽五行」(ムスビの会)、「月のリズムでダイエット」(サンマーク出版)、「心とからだをキレイにするマクロビオティック」(研究所)、

家族を内部被ばくから守る食事法」(廣済堂出版)、「からだのニオイは食事で消す」(河出書房)、「ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!」(廣済堂出版)、「月のリズムで玄米甘酒ダイエット」(パルコ出版)。

ムスビの会ホームページ http://www.musubinewmacro.com