どんどん墜ちていくニッポン 魂にスイッチを入れろ!

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船瀬俊介連載コラム

マスコミのタブー200連発〈145〉(月刊『ザ・フナイ』)

どんどん墜ちていくニッポン 魂にスイッチを入れろ!

日本の真相! 知らないと殺される

「……日本は、どんどん貧しくなっていく」

わたしは『日本の真相! 知らないと「殺される!!」』(成甲書房)にこう書いた(写真1)。

それは、まさに坂道を転がるがごとし……。

「……『このままでは、アジア最貧国になってしまう』と本気で心配する向きもある。日本が地獄に向かって転がり始めたのが平成だ。それから30年間、右肩下がりは止まらない。まさに、失われた30年……」(同書)

国際競争力は1位から30位に転落した。

マレーシア、タイ、韓国にまで抜かれてしまった。

1年で5位も順位を落とし、さらに、日本は墜ちていく。株価も平成の30年間で、アメリカ9・27倍、英国2・67倍。これに対して日本は0・57倍、ほぼ半値に下落している。

まさに、日本だけ、貧しくなっている。

「世界トップ50に、日本企業が36社も占めていた。しかし、いまや35位のトヨタ1社のみ。それも、年々、順位を落としている」(同)

そのトヨタですら、存亡の危機にある。

わたしは近刊『EVガラパゴス』(ビジネス社)でも、警鐘を鳴らしている(写真2)。

「……2040年には、EV(電気自動車)が世界の自動車売り上げの94%を占めている。売り上げトップはフォルクスワーゲン、2位はテスラ……。

日本のトヨタは売り上げが1100万台から350万台に下落し、シェアも11%から4・3%に激減している」(『パイパー報告』)

まさに、トヨタ危うし。トヨタの凋落は、即、日本の没落につながる。

わたしは、本書でも日本沈没に警鐘を乱打している。日本人の賃金は、韓国(19位)にまで抜かれて22位。もはや日本人は、韓国人より、貧乏なのだ。

このような数字を上げても、ほとんどの日本人は、目を疑い、耳を疑って、かぶりを振る。

「まさか、そんなはずない」「ウソでしょ。都市伝説よ」「フェイクニュースだ」

ハナから、信じようとしない。その理由は「新聞に書いてない」「テレビは言ってない」「政府の発表にもない」。

わたしは『日本の真相! 知らないと「殺される!!」』(前出)にこう書いた。

「……日本国民は、あまりに正直すぎる。かの大戦中でも、新聞、ラジオを心底信じていた。そして、『天皇ヘーカ万歳!』と叫んで、敵陣へ突入していった。

今も、まったく変わらない。テレビや新聞が悪質な〝洗脳〟装置であるとは、夢にも思っていない。これを極楽トンボという。

しかし、そうしているうちに、目の前のニッポンは、極楽ではなく、地獄に墜ちていることに、いやでも気づかされる」(同書)

それは、新型コロナ・ワクチンでも同じ。

「打ったら全員3年以内に死ぬ」(リュック・モンタニエ博士)

ノーベル賞受賞学者の世界的ウイルス学の重鎮が、命をかけて警告している。しかし、多くの人々は〝殺人ワクチン〟接種に殺到している。

まさに、無知の悲劇、無知の喜劇……である。

マスコミ〝洗脳〟による日本〝白痴列島〟化

いまや、世界の中で、日本だけが沈没している。経済だけではない。

日本人は、精神も、肉体も、病んでいる。そして、その事実に、だれも気づいていない。

まさに、お花畑なのだ。そして、目の前のチョウチョを追っている。

「民は愚かに保て!」という有名な言葉がある。

権力にとって、愚民ほど支配しやすいものはない。愚民化は、民衆支配の要諦である。

その道具というより武器として使われるのが新聞、テレビなどのマスメディアである。

かつて、テレビが普及し始めたころ、硬骨ジャーナリスト大宅壮一は、これを「1億総白痴化」と、見抜いた。

その炯眼は正しかった。

まさに、今や日本は〝白痴列島〟と化している。

日本再生の第一歩は、その現実に気づくことである。

現実から目を背ける者は、未来を視ることはできない。

そこで――。

これから、日本が国際社会の中で、置かれている状況を、ありのまま、お伝えしたい。

まさか……!?と、あなたは目を疑うだろう。

日本の政府、テレビ、新聞、雑誌などは、とっくの昔に〝闇の勢力〟ディープステートに支配されている。

政府自体が、メディア自体が、世界を闇から支配してきた暗黒勢力イルミナティの走狗と化している。

はやくいえば、政治も、マスコミも、果ては学問までもが、ディープステートの魔手に墜ちている。

そこに生きている日本人は、まさに極楽トンボである。住んでいる世界が極楽ではなく、地獄であることすら、死ぬまで気がつかない。

「現実」を直視せよ!そこから、すべては始まる

■国際競争力

(グラフ3)は、日本の国際競争力である。『日本の真相!知らないと「殺される!!」』(前出)で警告したときより、さらに順位を落として31位に転落している。

アジアのライバル、シンガポールは5位。台湾8位、中国16位、韓国23位と大きく水を開けられている(図4)。

さらには、かつて〝発展途上国〟と見下していたマレーシア(25位)やタイ(28位)にまで抜き去られてしまった。

日本が、アジアの最貧国になる……という悪夢が、現実のものになりかねない。シンガポールは、2019年と2020年は2年連続1位。

人口は日本の約20分の1。国土は淡路島程度の狭小国だ。

しかし、現地を訪ねると経済、金融、観光、技術……などに、並々ならぬ活力を発揮している。

この報告は、『世界競争力年鑑』(IMD)による統計結果だ。

それは⑴経済状況、⑵政府効率性、⑶ビジネス効率性、⑷インフラ――の4点を骨子に、20項目データを詳細に比較したものだ(図5)。

信じられないかもしれないが、日本は30年以上前、4年連続1位に君臨していた(グラフ3)。

今やまさに、昔日の面影もない凋落ぶりだ。文字通りの右肩下がり。

とりわけ平成に入った途端に激落している。まさに、〝悪夢の30年〟なのだ。

なのに、日本人の7割以上が「平成はいい時代だった」と回想している。救いようのない極楽トンボぶりだ。

それだけ〝洗脳〟に弱い民族なのだ。

国際競争力を低くしているのが「政府の効率性」(41位)、「ビジネス効率性」(48位)……。

つまり、日本人は「働いているフリ」をしているだけ。それが、この惨状ともいえる数値に表れている。

賃金は22位、韓国にも抜かれてしまった

■賃金比較

(グラフ6)は、「実質賃金」の国際比較だ。

先進8か国で、日本だけが唯一、「賃金」が減り続けている。つまり、日本だけが世界の落ちこぼれで、どんどん貧しくなっている。

もはや、目を覆う惨状だ。

しかし、お花畑の〝白痴列島〟……日本人だけが、この恐ろしい現実に気づいていない。

ちなみに「日本の最低賃金はメキシコ並み OECD25位の衝撃」という報道が衝撃を与えている(『東洋経済ONLINE』)。

日本の平均賃金はOECD35か国で比較しても、韓国19位にも抜かれて22位だ(図7)。

その推移を見ると、2015年に、韓国に抜き去られている(図8)。

さらに韓国の上昇傾向にくらべて、日本はG7の中で、2000年以降、唯一賃金を減らし続けている。

1997年からの19年間で、賃金上昇を見るとスウェーデン1・38倍、オーストラリア1・32 倍、フランス1・26倍、イギリス(製造業)1・25倍、デンマーク1・23倍、ドイツ1・16倍、アメリカ1・15倍……と、先進7か国は軒並み賃金を増やしている。

しかし、日本だけは0・9倍と1割も収入を減らしているのだ(2016年度)。

■労働生産性

日本は、製造業の労働生産性において、1995年、2000年と連続世界1位だった(図9)。

まさに、ジャパン・アズ・ナンバーワン。しかし、2005年には一挙に8位に転落。2010年には11位、2016年には先進15か国中、最下位に凋落している。

まさに……驕る平家は久しからず――の古い戒めどおり。もはや、目も当てられない。

――過去の「成功体験」は、          
   未来の「失敗体験」となる――

ビジネスの冷徹な法則だ。

日本は世界一の労働生産性に到達した瞬間に、そこに安住して努力を怠ったのだ。

しかし、世界ライバル企業の目標は「日本に追いつけ、追い越せ」だ。

そして、イノベーションをさぼった日本企業は、アッという間に、後進の国々に抜かれてしまった。

まさに、「勝ってカブトの緒を締めよ……」。

攻守逆転した現下において、追撃は極めて難しい。まずは、日本は後進国に転落した。その事実を直視することだ。それからしか反攻は始まらない。

しかし、多くの日本企業は、これらの現実から目を背けている。さらなる転落は、あたりまえだ。

■国民の「幸福度」

毎年3月20日「世界幸福デー」に、世界の「幸福度」ランキングが発表される(150か国以上『国連SDSN』調査)。

そこで比較されるのが⑴一人当たりGDP、⑵社会保障制度、⑶国民の健康寿命、⑷人生の自由度、⑸他者へ寛容さ、⑹国の信頼度――の6点。

さて――2021年度、日本の「幸福度」は、ナント56位。

ブラジル、メキシコ、キプロス、ウズべキスタン、ニカラグアなどの〝発展途上国〟にも置いていかれている。

日本人の「幸福度」の国際順位を見ると、年々、順位を下げている(図10)。

2012年(44位)と2021年(56位)を比較すると、わずか9年で12位も順位を下げている。

それだけ、日本はより「不幸」になっている。

このままでは、さらに順位を下げ続けるだろう。

ちなみに1位は、フィンランドで2年連続1位の快挙だ。

同国は、34歳の女性首相を登用するなど、政治的にもきわめてしなやかだ。

30 歳の文部大臣を任用して、教育改革を成功させたことでも知られている。

老害国家ニッポンとは、雲泥の差だ。

ちなみに、2位:デンマーク、3位:スイス、4位:アイスランド、5位:オランダ、6位:ノルウェー、7位:スウェーデン、8位:ルクセンブルグ……と北欧勢が多数を占めている。

つまり北欧諸国民の「幸福度」は、きわめて高い。

われわれ日本人は、これら諸国を手本とすべきだ。

■「報道」の自由度・・・

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ザ・フナイ 2022年4月号  マスコミのタブー200連発〈145〉 より

月刊『ザ・フナイ』は、船井幸雄が「世の中を変える意識と行動力を持つ人に向けて発信する」と決意し、(株)船井メディアより2007年10月号から創刊した雑誌です。

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/

船瀬俊介公式facebook=  https://www.facebook.com/funaseshun

船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」=  https://www.facebook.com/funase.juku

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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