船瀬俊介連載コラム
できる男のメンタルコンディショニング 船瀬俊介(著)より
はじめに
「一生の呼吸数は決まっている」(152歳、ヨガ行者)ーー長く吐けば、長く生きる
だから少食長寿、長息長命
「われわれに与えられている一生の食べ物の量や、呼吸する回数は、生まれたときから決まっている……」
これは、インドのヨギ(ヨガ行者)バーバの言葉です。
世界的ヨガ指導者、沖正弘導師が若いころ、インドで出会ったときに得た教訓です。
そのときバーバの年齢はなんと152歳!インドでも伝説的な超人です。
彼は、若い沖青年に、つぎのように、ゆったり諭したのです。
「…だから、できるだけ少なく食べ、呼吸や脈をゆっくりするのが、長生きの基本となるのだ」
その生き方は、まさに長寿法のテキストともいえます。
「食事の量は、じつに少食だった。一日の食事が、小さな皿に一杯ぐらいだ。主食は、玄米やアワなどを蒸したものとか、玄米粉とソバ粉を混ぜたもの。
副食は、日によってちがうが、牛乳、青菜、ニンニク、玉ネギ、青トウガラシ、ニンジン、豆類など、すべて生で食べていた」
「果汁、リンゴ酢、マンゴー酢、サトウキビ汁、蜂蜜、クルミを常用し、ヤシの汁なども、ときどき飲んた」(沖正弘『ヨガの楽園』光文社)
呼吸を強く長くコントロール
「何を食べるときでも、よく噛む。水や牛乳は、口に長く入れておいて、唾液を多く含ませるようにする」
「少し食べて、多く動き、よく眠るのがよい。身体をぐっと縮めると、全身の血行がよくなって、骨が強くなる。呼吸を止めて、身体に力をこめたり(クムバク)するのは、その意味でよいのだ」(同)
当時のインドでもバーバは、まさに生きる伝説でした。
「……バーバが姿を現した。やせ気味ではあるが、がっしりしたいい体格だ。胸毛の生えた胸をぐっとそらし、階段の上に立った」
「私たちを見下ろまなざして微笑したが、その眼差しは矢のように鋭かった」
「体つきは、どう見ても五〇歳代にしか見えない」(同)
一生のうちで食べる量、呼吸数が決まっている。
ならば大食いは、早く〝食いおさめ〟が来る。
呼吸が速いと、早く〝吸いおさめ〟が来るわけです。
バーバは地上3メートルの質素な小屋で暮らしていた。
「ときどき、気合いをかけたり、うーむとうなっていた」(同)
呼吸をときに強く、長くコントロールしていたことがわかります。
この奇跡の152歳の長息法を、見習いたいものです。
できる男のメンタルコンディショニング 船瀬俊介(著)へ続く
船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家
著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。
『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。
独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。
船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/
船瀬俊介公式facebook= https://www.facebook.com/funaseshun
船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」= https://www.facebook.com/funase.juku
著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。