目覚めは、故郷の大自然から(その1)

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池田 整治連載コラム

目覚めは、故郷の大自然から(その1)

愛媛の最南端の旧一本松町に帰郷して3年目になりました。

情報の乏しい田舎暮らしをしていると、日本人は完璧にメディア洗脳されて、滅びの道をまっしぐらに進みだした…と感じられてなりません。

ワクチン接種は当たり前、プーチンは極悪非道人、農薬・化学肥料無くして農業なし…。

実は、25年ほど前に、微生物自然農法による町の再生を提案したレポートを町長等に送りました。

町の下水道が完備しているのは、当時の町長さんの英断のお蔭です。

しかし、農業には手を付けられませんでした。結局、町で微生物自然農法を行っているのはわが家だけです。

今、農薬漬けの田舎で、改めて健康、日本蘇りのために、このレポートを文字数の許せる範囲で二回に分けて紹介します。

【一本松町の未来永劫のために】

平成7年12月18日  池田整治

◆緑萌ゆる一本松の大自然

志を立て友人に見送られながら15歳で郷里一本松を飛び出したのが今から25年前、昭和45年の春であった。

以来、長期休暇の唯一の楽しみは、父母の待つ郷里一本松に帰り大自然の息吹を大きく吸いながら新たな鋭気を養うことであった。

当時の一本松の野山は、四季折々本当に美しかった。

特に新緑の頃は、新鮮な緑の中に紅い新芽が映え、まさに接する者に深い感動を与える「緑燃(萌)ゆる」大地であった。

この大地の自然の新鮮なエネルギーを深く心に蓄え、次なる任務に帰ったものであった。

また、この大自然の英知に育まれた一本松の子供たちは、人間的に素直で、見知らぬ私たちにも朝夕「おはようございます」「さようなら」という挨拶を自然に投げかけ、人間としての原点を教えられる思いであった。

◆あの大自然は今‥‥‥

ところが時が経つにつれ大地の息吹の力が減ってきているように感じられ、特にここ数年はあれほど感動を与えてくれた山河から自然の力が失われつつあるのを認めざるを得ない。

山の頂をみてほしい。豊かな松が立ち枯れし、山容がすっかり貧相になってしまった。

これと併行して、働き盛りの中年の方の成人病による死亡が目立つようになった。

特に、この夏の同級生のY君の癌死は特にショックであった。

40歳といえばまさにあらゆる社会で原動力となる存在である。その働き盛りのはずの同級生が、細胞学的に癌という酸化すなわち最悪の老化死で寿命を全うできなかったのである。

これは、酸性雨等で立ち枯れする木立と同じである。

更に、毎旬送られてくるのを楽しみにしている「一本松館報」に、成人病(糖尿病・歯槽膿漏)の記事が載せられており、「やはり」と危機感を抱いたのである。

成人病などは、薬学上の問題ではなく、生活基盤である自然環境から食生活・水の循環状況、さらにストレス等メンタル面を含む生活上の環境全般を見直さなければならない問題である。

人間も大自然の一環に過ぎない。

大自然から受けている生命体の自然治癒力を忘れ、小手先の便利な技術だけに頼ったとき必ず自然の報復を受けるであろう。

アトピー、癌等食源病とも言われる成人病がこれにあたる。

◆大自然の警告

私は、これは大自然の神からの見えざる手の親切な警告であると思う。

「このままでは、あなたの体は酸性化という崩壊化の道を進んでおり、やがて数十億年進化してきたあなたの種が次の世代から未来永劫この世からなくなりますよ。一日も早く抗酸性化・蘇生化の生き方をしなさい」と教えてくれているのである。

事実、100年前は、この地球上で滅びた種は一年間でわずか100種程度であったのが、人間による地球環境の汚染に伴い現在は年間約五万種を越える種が滅び、しかも更に幾何学級的に増えている。

地球上の種は約200万種。このままでは、地球環境は崩壊し、人類は絶滅するとの危機感に基づき、地球的規模、特に米国を除く欧州先進諸国でエコロジー運動も盛り上がってきている。

私の英語の先生にオーストラリア及びニュージーランド人がいるが、彼らはクリスマス休暇で帰省した際、「帽子を被ること、長袖シャツを着ること、紫外線防止クリームを塗ること」が義務づけられる。

南極上空にあいたオゾンホールから浴びる有害な紫外線による癌化・酸性化を防がなければならないのだ。多くの蛙等も絶滅しているらしい。

◆一本松の現況は?

翻ってわが一本松をみてみよう。統計をとっていないので正確に指摘することはできないが、ここ数年成人病化・酸性化が、自然カの喪失に伴いとみに進んでいるのではないだろうか。

大自然の循環を全く無視した灌漑施設、あるいは循環(蘇生化)を自ら断っている化学肥料・農薬農業、垂れ流しの家庭汚水、特にヘリコプターさえ使う膨大な農薬散布等により自然の酸化とともに、子供のアトピー等アレルギー、成人病が増加の一途を辿っているはずである。

身近な一例を挙げよう。広見の大根池では、私たちの子供時代には夏にもなると水泳を楽しむ子供で溢れていた。

炊事用のお米さえ研いでいた。それだけ水が澄んでいたのだ。

ところが今は夏ともなればまさに悪臭の水たまりである。

この水が広見盆地の稲作の源になるのだ。子供も水泳にはわざわざプールまで行かなくてはならない。

ところが、そのプールも大量のさらし粉(塩素)という猛毒で泳ぐ人の細胞を傷つけている。

泳ぐことによる運動のプラス面よりも塩素による細胞への酸性化のマイナス面の方が遙かにおおきい。

大自然の池に恵まれながら、自然破壊したことにより利用できず、プールでさらなる化学物質の害を受けるという矛盾した生活環境になってしまっている。

特に、最近は、化学物質による環境ホルモン作用、女性化による種の絶滅も指摘されつつある。このことに今すぐ気づかなければならない時期に来ている。

◆自然治癒力を見直そう!

自然は、素晴らしい循環によって蘇っている。

微生物→植物→動物→人間→微生物というように、常に循環しながら生命意識体が生成発展している。

動植物は物的な個体そのものは必ず物理的な寿命を迎えるが、死後、土壌中の有用性微生物により分解され新たな有用な有無機物質となり、さらなる有用微生物の働きにより新たなる植物に蘇る。

これをさらに新たな動物が食べ、さらにこれらの動植物を進歩した人間が食べていく…。

この繰り返しで地球人類は個々のDNAに全ての過程を記憶しながら進化している。

つけ加えれば、人間が動植物を食べ、消化し、腸からアミノ酸・ビタミン・ミネラル等の栄養を吸収するには、口内から直腸にわたる消化器官内に太古より生息するビフィビス菌等有用微生物群の働きが不可欠であることも深く認識しておかなくてはならない。

農薬・化学肥料・塩素入り水道水等は、この有用腸内菌をも殺す。

地球だけでなく、我々人間個体も健康に生き成長するためには、自然の有用微生物を強化しなくてはならない。

ところが、今まで見てきたように、我々は、この大事な微生物を殺すことばかりしている。

大量の農薬散布・化学肥料栽培・塩素入りの飲料水・大量の投薬・家庭汚水等、有用微生物群を殺すために自ら酸性化環境を作り出し、自ら自然循環を断ち、自ら成人病で命を絶っている。

癌細胞と全く同じだ。今の野菜のビタミン・ミネラル等の含有量が昔に比ベ10分の1以上も少ないのはこういう理由による。

人間の体は、成長しきった25歳前後で約60兆の細胞からなるが、脳細胞及び心臓の筋肉細胞を除き、1秒間に約50万個日々新陳代謝している。

皮膚なら約3週間、胃壁なら一日という具合に日々入れ替わっている。

簡単に言えば、数カ月後のあなたの体は物理的には別人ということである。

酸化・老化(成人病)した細胞もこのローテーションの時に、高蛋白質(必須アミノ酸)・ビタミン・ミンネラル・植物繊維・ファイトケミカル・安全な水を与えれば、完全な細胞に蘇る。

これを自然治癒力という。逆に薬を与えると酸化環境をさらに悪化させることにもなる。

また、怒り、ねたみ、嫌なこと等の精神的マイナスイメージも、脳がアドレナリン等のホルモンを出すことになり細胞を酸性化し傷つける。

人間的自己実現を目指す等のプラスイメージによる蘇生化も重要である。家庭教育・学校教育・リハビリ等はこの精神的成長を重視しなくてはならない。(以下、次号に続く)


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池田 整治

1955年3月22 日、愛媛県愛南町生まれ。作家。元全日本実業団空手道連盟理事長。東藝術倶楽部顧問。空手8段。

1973年、陸上自衛隊少年工科学校前期課程修了。防衛大学校入学。2008年、陸上自衛隊小平学校人事教育部長。2010年退官。最終階級は陸将補。

オウム真理教が山梨県上九一色村に作ったサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した体験などから、「真実とは何か?」を独自に研究。

自衛官在任中時代に『マインドコントロール 日本人を騙し続ける支配者の真実』(ビジネス社)を出版、ロングセラーとなる。

北海道での単身赴任時代、万が一の場合、4人の子どもたちへ父の想いを残し伝えるためメルマガ『心のビタミン』を開始。

退官後、〝真実の語り部〟として情報発信を始める。現在もブログ、書籍、講演会などを通じて精力的に活動を続けている。

著書に『未だ占領下にある日本の是非を問う 日米地位協定を自衛隊元幹部が告発する』(コスモック出版)『1000年先の地球のために―「滅びの道」から「永久の道」へ』(ナチュラルスピリット)『マインドコントロール2 今そこにある情報汚染』『離間工作の罠 ~日本を分断する支配者の手口~』(以上、ビジネス社)、

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