寿命を縮める食品添加物  渡辺 雄二 (著)

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寿命を縮める食品添加物 (ベスト新書)

がん、アレルギー、脳腫瘍、免疫低下、ADHD……

食品添加物がこれらの病気を引き起こす!

今や国民の2人に1人が何らかのアレルギーを持ち、男性の60%、女性の45%が、がんになっている時代です。なぜこのような異常事態が起こっているのでしょうか。

原因は様々ですが、なかでも食品添加物の影響が大きいと考えられます。人工的に作られる食品添加物のなかには、自然界に全く存在しない化学合成物質があります。

それらは、体内で消化・吸収されず、〝異物〞として残り、確実に体を蝕んでいるのです。

厚生労働省は、現在使用が認められている添加物に対して「安全性に問題などといっていますが、信用するべきではありません。

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なぜならその安全性はすべて動物実験によって確認されたものであって、人体では確認されていないからです。

ラットやイヌなどの動物には影響がなくても、動物よりも体の構造が複雑でデリケートな人体が摂取したらどうなるかは誰にも分からないのです。

実際、一度添加物として使用が認められながらも、あとから人体に害があることが分かって使用禁止になったケースもたくさんあります。

現在、添加物として使用が認められているものが今後使用禁止になる可能性もあるわけです。

また、動物実験では複数の添加物を与えるという実験はまったくといっていいほど行なわれていません。

カップ麺は添加物、食塩、過酸化脂質のトリプルパンチ

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胃もたれや腹痛、吐き気、下痢など、胃腸のトラブルに悩まされた経験がある人は多いと思います。

胃腸の病気はストレスや不規則な生活など様々な原因により引き起こされますが、食生活も大きな原因の一つです。

忙しいビジネスマンや単身者のなかには、気軽にスーパーなどでご飯を買って食べるという人も多いでしょう。

しかし、売られている商品のなかには、胃腸にダメージを与える食品添加物が含まれているものがたくさんあります。

持に注意したいのはカップ麺です。カップ麺の中には十数種類の添加物が入っているので、添加物が胃の中で混じり合うことになります。

カップ麺はメーカーによって製法が異なりますが、大きく分けると次の2つに分けられます。一つは、油で揚けた麺。もう一つはノンフライ麺。

そのなかでも注意が必要なの油揚げ麺です。時間が経つと有害な過酸化脂質が生成されます。

過酸化脂質は油が酸化することによってできる物質で、動物実験では成長を阻害し、大量に投与すると死亡することが分かっています。

みなさんは油焼けという言葉を聞いたことがありませんか?

これは古くなった干物やポテトチップスを食べると、お腹を壊す症状で、油が酸化してできた有害な過酸化脂質を体内から排出しようとして起こるものです。

カップ麺は、賞味期限が6カ月程度と長いので、製造後にスーパーなどで陳列されている聞に油が酸化して、過酸化脂質が増えていきます。

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また、食塩の量にも注意が必要です。カップ麺に含まれているナトリウムはだいたい2.0gほどですが、これを食塩相当にするために2.54を掛けると5.08g。

厚生労働省が出している食塩の1日の目標摂取量が男性は9g未満、女性は7・5g未満なので、カップ麺1杯をスープまで完食すると、目標摂取量の半分を超えてしまうのです。

塩分(ナトリウム)は体に不可欠なものですが、塩化ナトリウムは作用が強い物質なので、摂りすぎると胃の粘膜を溶かして、胃が荒れてしまいます。

国立がん研究センターが公表しているデータの中に、秋田県に住んでいる人は胃がんが多いというデータがありますが、これは食塩の摂取量が多いことも原因の一つといわれています。

また、食塩の摂りすぎは高血圧の原因にもなります。

このように、カップ麺を食べると、添加物、食塩、過酸化脂質が一度に胃の中に入ってきて、トリプルパンチを受けてしまうのです。

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