正しい玄米食、危ない玄米食~マクロビをしている人はなぜ不健康そうに見えるのか~ 鶴見隆史 (著)

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正しい玄米食、危ない玄米食~マクロビをしている人はなぜ不健康そうに見えるのか~

はじめに

私はかなり昔(1960年代)から「マクロビオティック」という会の存在は知っていました。そこの会報誌や書物から玄米食の良さをよく目にしていました。

しかし、その頃は玄米食を自分自身で実行しようとは思いませんでした。

なんとなく抵抗があったからです。

1980年代の半ばにいわゆる「マクロビ」を広めている人たちと出会いました。いろいろと交流するなかで不思議な感覚に襲われました。

紹介されたマクロビ一辺倒の人たちや幹部の一部の人が、体を悪くしていたからです。

ある人は40代の若さで、あるがんで闘病を続けていました。病気でない人でも顔は黒っぽく、決して健康そうには見えませんでした。

みんな玄米菜食をやっているのですよ。「だからこんなに健康」と、マクロビー辺倒の女性は私に言ってくれましたが、健康そうには見えませんでした。

この頃思い切って「玄米菜食の食事」を自分自身でやってみようと思い、開始しました。しかし3か月で挫折しました。

下痢と腰痛と肩こりがひどくなり、体調が悪化したからです。

体を丈夫にする目的で始めた玄米食なのに、かえって悪くなったから不思議でした。

思えばマクロビ関係の人たちは「病人もいたし、健康そうには思えないなあ」と思ったりもしました。

1990年代にエドワード・ハウエル博士の「酵素」の真実の情報を知ったとき、玄米菜食の「菜食」のやリ方が「加熱菜食」であり、酵素なしの食事が悪いと気づきました。

ただ、そのときは玄米食の「炊き方」に問題があるのだとは少しも思いませんでした。

2010年頃、夜中に私のもとに啓示のようにメッセージが入りました。「玄米の炊き方が悪い」というような、声というか響きが私に入ってきたのです。

そこで私は玄米菜食の加熱菜食が悪いだけでなく、玄米食自体にも問題があることを思いました。

当時、自然食を求める人がずいぶんと仲間になりましたが、玄米食をしている人はほとんどおらず、みんな白米プラス雑穀を主食にしていました。

ある女性に聞いてみると「どうしても玄米飯は私はダメなのよ。どんな炊き方をしても下痢っぽくなってしまうのです」と言っていました。

考えてみると、日本で玄米食を主食にしている人はほとんどいないことに気づきました。

いくら脚気の原因が白米だといったところで、マクロビをやっている人たちが玄米ご飯を推薦したところで、玄米ご飯は国民に根付かなかったのは、不思議と言えば不思議でした。

「白米が悪いなら、じゃあなぜ玄米ご飯にならないのだろう」と。

私は玄米の何かが悪いからと思いました。

その何が悪いのだろうと調べていき、まずわかったのは、「玄米」は「種」だったとい
うことです。

「種は『酵素阻害剤』であり、生の種など直に食べようものならすぐ膵臓がんか何らか
のがんになる」ということは、酵素学を勉強してきて知ったことでした。

玄米も種です。種のもつ超有害物質の「酵素阻害剤」の存在が悪いからだということがわかりました。

玄米をすぐ炊いても「酵素阻害剤」の毒性がまだまだ残っているのでした。だからそのような玄米ご飯を食べれば、下痢どころではないのです。早晩、病気になってしまいます。

私はそこで、玄米のもつ良さだけを取リ出し、酵素阻害剤をしっかりと解除することができて、マイナス面のまったくない玄米ご飯の炊き方がないかを模索しました。

そしてやっと「これだ!」と思われる理想の炊き方を見つけました(本文で詳述)。

この方法での玄米ご飯の美味いこと美味いこと。それだけでなく、下痢もしなかったし、体調も悪くならなかったのです。

そこで普通の玄米ご飯の食べられない女性に教えました。彼女は私の言う炊き方(鶴見式玄米ご飯)で炊き、食べてみることになりました。

すると驚きの結果が報告されました。

「生まれて初めて、玄米ご飯で下痢をしませんでした」と。

その後、この人が玄米食になった否かは知りません。しかし、やっと理想の玄米の炊き方が理論的にもわかってきたので、私は小躍りして喜びました。

なんとか本にしたいと思っていたら、第二の啓示が降りてきました。

「上手に炊いたら、副食には必ず生野菜をつけろ」

「発芽毒も解除しろ」というものでした。

それは神の声のように届きました。

やはり以前から私が思っていたとおりでした。

「理想の玄米「ご飯+生野菜サラダ+フルーツ+納豆十漬物、酢の物」は、ある意味で理想の食事のように思えました。生の存在はやはリ極めて大きかったのです。

しかし、もう一つ、理想の主食はありました。

「なにも、玄米食でなくても良い」ということでした。

つまり、「白米+良いおかず(生食中心の)」でも良いと出たのです。私はここまで知ったうえでやっと筆をとったのです。

そしてできあがったのが今回の本です。さて、玄米食の炊き方にこだわっている人は世の中にはそれこそたくさんいらっしゃると思います。

それぞれ「一家言」をお持ちになっている方ばかりでしょう。

でもどれだけ「一家言」をもっていても、酵素阻害剤を解除せずして「良い玄米ご飯」とは決して言えないと思います。

もちろんいろいろな炊き方があると思います。人それぞれノウハウがあって当然とも思います。

私の言いたいのは、私の炊き方も知っていただきたいということだけなのです。

なぜならば、今回の本には科学的エビデンス(証拠)を提示したからです。科学的エビデンスや裏付けほど大切なことはあリません。

なぜ?の答えだからです。私は長い年月研究してきて、玄米の炊き方の真実のエビデンスを見つけたのです。

ただ、私は「こうでなくてはならぬ」などと、のぼせあがって言うつもりはまったくありません。

ただただ、玄米食で失敗した人に「こういう良い方法もあるんだよ。そして場合によっては『白米+雑穀+海藻ご飯』でもいいんだよ」と言いたいだけなのです。

ですから今回のこの本はどうか参考程度としてお読みになっていただきたいと思います。

もし参考にして採用して、この炊き方の玄米ご飯で健康になったとしましたら、この本を出版した私として、無上の喜びであります。

2017年9月15日   鶴見隆史


日本人が玄米を食べてこなかったのには理由があった! 

栄養価の高いスーパーフードは炊き方ひとつで毒にもなる! 

●酵素栄養学の第一人者が語る玄米の真実とは?

1章“玄米”は体に良いが、毒にもなる
2章 玄米はなぜ体によいか、白米と何が違うか?
3章“米”の民の日本人がなぜ玄米を嫌ったのか?
4章 ちょっと待った! その玄米食は危険です! 
5章 発芽玄米はなぜ体によいのか?
6章 正しい玄米の炊き方とは?
7章 酵素と食物繊維で健康は腸からつくる
8章 鶴見式・現代養生訓

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