食物が血液をつくり、血液が体細胞を支配する 

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森下敬一 健康談話 より

食物が血液をつくり、血液が体細胞を支配する、という厳然とした流れの中で、血液の質が体質を決定することとなります。

したがって、病氣の防止、健康の増進、そして長寿の実現には「正しい食物を選択する」ことが大切であり、その正しい食物とは人間本来の食性である穀菜食の原則にかなったものを食べることです。 

しかし、環境全般が公害化して、食物の質がおちている昨今、玄米・菜食だけでは以前のような効果がなかなか得られないため、それを補うために各種健康食品を合せて活用し、効率よく体質改善をすることが大切です。

◆血液の質が体質を決定

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病氣とは体細胞が生理的範囲を越えて、異常を示す状態である。

では、なぜそんな病氣と呼ばれる異常状態が引きおこされるのかというと、血液の性状が混乱するからである。

われわれの体を巨視的にながめると、食物が血液をつくり、血液が体細胞を支配する、という大きな厳然とした流れが存在する。

血液が体細胞を支配しているということは、具体的にいうと血液の細胞(血球)が直接、体細胞に変化発展していっており、同時に、その体細胞の機能状態はそれを浸している血液の性状に左右されている、ということである。

けっきょく、血液の質が体細胞の質(すなわち体質)を決定するのである。

というわけで、病氣とくに慢性病は、体質が悪化することによって引きおこされる。

その体質の悪化を招くのは、血液性状が不健康な状態になることが原因なのである。

だから、慢性病を治療したり、予防したりするためには、血液性状を健全な姿に立ちかえらせなければならない。すなわち浄血をおこなわなければならない。

そうなると、食生活の大転換が不可欠。

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なぜなら、血液をこしらえる素材は食物であるし、慢性病を生み出している元凶こそ、現代日本人がよしと信じておこなっている食生活(白米・肉食)にあるからだ。

ところで、いま述べた食物が血液と体細胞に密接不離なかかわりあいをもっているということは、健康を保つためには蛋白質やビタミンがどれくらい必要、といったような現代栄養学式の考え方とは、根本的に異なるものである。

その根本的な違いがあるからこそ結果にも決定的な差が生まれてくる。

すなわち、私どもが提唱する自然食療法を実践すれば、誤りなく慢性病は治る。

胃弱、肥満、カゼなどの半健康はもとより、大変に治りにくいとされている糖尿病や肝臓病、心臓病なども確実に治癒させられる。

さらにガンなども、不治の病と恐れられている常識的な見方からすると、奇跡に近いほどのあっけなさで確実に快方に向うものだ。 

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一方、現代栄養学式の食事制限では、どんな病氣も根治に導くことなどはついになく、むしろ体質をいっそう悪化させて、いよいよ治りにくい病状に追い込んでしまうことが多い。

では、その根本的な違いとは何か。

それは、生命というもののダイナミズムを正しくとらえているか否かの違いである。

そもそも食事療法という考え方が成り立つためには「食物が血液になり、その血液が体細胞に変っていっている。

だから食事を改めれば血液性状もよくなり、次いで体細胞の機能状態も改善される」という、生命活動全体を生きた姿でとらえる目をもたなければならない。

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つまり、食、血、細胞の間に仕切りをつけないで、いずれをも同格に扱い条件の違いがそれぞれの存在の違いを生み出しているだけだ、という本質のとらえ方があって、はじめて「食物で病氣は治せる」という結論が引きだされるはずなのである。

したがって、食、血、細胞の間に仕切りをつける考え方をするところには食事療法という概念は、本来生まれるはずのないものである。

現代栄養学はまさにそれで、食事療法という言葉はあっても実体はない。

第一に、食物や栄養は、体を車と見立てた場合のガソリンに相当するもの、としか考えていない。

そこから、体は蛋白質でできているから蛋白質を十分に摂らなければいけないとか、ビタミン、ミネラルは一日にどれだけ必要だとかいうようなピントはずれの結論が生み出される。

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また、食物は、簡単な栄養素に分解されて吸収されるとみなしているのも問題。

すなわち、食物体の炭水化物はブドウ糖に、蛋白質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解されて吸収される、というのだが、それは試験管の中でみられる変化にすぎない。 

実際のわれわれの消化管のなかでは、食物はかなり大きな塊のまま腸壁にとりこまれ、腸壁細胞に同化されるという姿で消化がおこなわれるものなのだ。

そして、体細胞ははじめから細胞でどこまでいっても細胞だという現代の生命科学を根本から誤らせている基本概念を、何の疑いもなく引っぱりこんでいる。

親の細胞が子の細胞を生み出す、ということをどこまでも続けていく、とみなしている。

だから、血液は、その細胞分裂のために必要な酸素や栄養分を供給するだけの「運び屋稼業」をしているだけの存在と割り切られているのである。

このような食、血、細胞の間に仕切りをつける考え方は誤りであって、これこそが慢性病を生み、慢性病の根治を妨げている元凶である。

われわれの体では、そんな仕切りは設けられてはいない。

では実際にはどうなっているのかということについて、私は新しい血液生理学の立場から『血球の起原』の中で述べている。

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低次元栄養学より伝統的食文化の尊重こそ賢明の策

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胃を丈夫にするためには、「頭で食べる」ことが大切


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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士

お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者

東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。

新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。

独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。

著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。

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